おしん95話96話あらすじおしん髪結辞めて竜三と子と貧乏暮らしに

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この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。

95話96話で突然おしんは髪結を辞めてしまいます。竜三を信じて貧乏からはいあがる決心をしたのでした。

<おしん95話96話のあらすじ>

 

おしんはその日のうちにたかの店にくる顔なじみの助産婦のところに行って診てもらいました。

 

結果はやはり竜三の子供を身ごもっていたのです。

 

竜三と別れようと心に決めたら子供を授かる人生の皮肉さを感じるおしんでした。

 

長谷川髪結店の師匠部屋でたかと話をするおしん。

 

「そうだよねぇ、子供ができちまったら、別れるって訳にはいかないだろ、、、そりゃあんたほどの腕があったら、女手一つで子供の一人ぐらい育ててはいけるだろうけどさぁ……けど父親のない子にしちまったらやっぱりかわいそうだよ。別れることは諦めるんだね‼」

 

竜三は自分が働かなければ食べていけないのに自分が働くのを嫌うと言うおしんは自分も立つ瀬がないと愚痴ります。

 

“髪結の亭主”と云う言葉を口にするたか。

 

女房の稼ぎが男を駄目にしてしまうものだと言います。

 

おしんの様に尽くせば尽くすほど男は骨抜きになってしまうのだと、、、

 

たかはそれに気付いた時に子供も居なかったから別れていたのでした。

 

そして、おしんに子供ができたと云う事は夫婦で育てろというおぼし召しかも知れないと続けるのでした。

 

おしんはたかの話を聞きながら微動だにせずに考え込んでいます。

 

そして、おもむろに口を開いたおしん。

 

「私、、、髪結、辞めます。お師匠さんのお話伺ってて、今やっと分かりました‼」

 

それを聞いて驚くたかです。

 

自分が働くことで竜三を支えようとしたが結果的にプライドを傷つけてしまったとおしんは言います。

 

ならば、飢え死にしても竜三に頼ることでやり直してみたいと言うおしんです。

 

おしんは自分の都合でたかに迷惑を掛けてしまうことを詫びます。

 

たかもしばらく考えてから話します。

 

「さすが、おしんだ。ふふふ、ハハハハハ!肝の太いこと言うじゃないか。飢え死にする覚悟までついてるんだったら、ああ自分の思った通りやってご覧よ‼」

 

そのころ、竜三と源右衛門が佐賀へ帰るか否かの話をしています。

 

このままおしんに負担を掛けられないので佐賀に戻ることを考えなければならないが、おしんは佐賀には付いて来ないだろうから別れるしかないとないと竜三は言います。

 

この事をおしんに自分から話すという竜三。

 

その時、おしんが帰ってきました。

 

お互いに話したいことがあると言い出します。

 

「私、今日限りでお師匠さんのところを辞めました」

 

喧嘩でもしたのかと尋ねる竜三です。

 

「私には田倉竜三という立派な旦那様がいるんです。何も女房の私があくせくしなくたって、あなたに頼っていけばいいことです。これからは、うちで女房の務めをしっかり果たすつもりですので、よろしくお願い致します」

 

それを聞いて竜三は皆で佐賀に行こうと言い出しますが、おしんは佐賀には行かないとはっきり言います。

 

竜三なら東京で田倉商店を立て直すことが出来ると信じているから仕事も辞めたと告げるおしんでした。

 

そして、子供ができたことを伝えます。

 

竜三におしんと子供の命を預けるのだと、、、

 

「私もお腹の赤ちゃんも、あなただけが頼りなんです。贅沢したいとは思わない。でも一生懸命生きてるって夫婦になりたい‼」

 

竜三は電気代の10円の金策が出来ないとおしんに嘆きますが、おしんは竜三に任せてあるのだからと呑気にしながら、電気がなくても死なないと竜三に言います。

 

生活はたちまち窮迫してきましたがおしんは働きません。

 

まるで夫婦でどん底まで落ちるのを待っているようでもありました。

 

おしんが仕事を辞めてから2ケ月が経ちました。

 

「あー、とうとう米屋にも断られたわ。2カ月も払ってないんだもの、誰だって危ないと思うわよね。魚屋も八百屋も酒屋も、みんな借りるだけ借りちゃったから、さてさていよいよ飢え死にかなぁ?」

 

そこに竜三が帰ってきて季節外れの反物じゃどこも買ってくれないと嘆きます。

 

でも、おしんはこの反物だけが田倉商店の資産なんだから大切にしなきゃというのでした。

 

さらに、食べるものに事欠くようじゃ終わりだと言う竜三におしんは平然としていいます。

 

「まだまだぁ!貧乏なんてこんなもんじゃありませんよ‼」

 

でも今夜は食べるのもがないから早く寝なきゃと軽い調子で話すおしんです。

 

それを聞いた竜三が台所に走り片っ端から鍋などの蓋を開けます。

 

でもすべての容器に何も入っていません。

 

しばらくして箪笥の中を調べ始めた竜三におしんは言います。

 

「お金になるようなものはもう何にもありませんよ。質屋や古着屋行ってしまいましたから、、、」

 

明日にでもその箪笥を売って米を1升買おうとおしんが言います。

 

今は1日1日その日を生き延びることを考えていかなければと笑顔のおしん。

 

「あなたは貧乏っていうものを知らないから。お金がないって、こういうことなんです‼」

 

突然、何も言わずに竜三は家を飛び出して行った竜三。

 

すれ違いにたかが入ってきて喧嘩でもしたのかと心配します。

 

たかは顔を見せないおしんを心配して訪ねてきてくれたのでした。

 

大丈夫だと言うおしんは布団も売り飛ばなきゃならない貧乏を竜三は知らないと言います。

 

「それが、なくなっちゃったんです食べるものが。顔見知りのお店にももう借金で貸してもらえないし、、、いよいよ干ぼしです、ハハハハ」

 

それを聞いてたかが封筒を差し出しますますがおしんは差し戻します。

 

「いや2カ月辛抱したんです。今お師匠さんに甘えてしまったら、、、」

 

駄目な男はいつまでたっても駄目だと言うたかです。

 

「でも乗り切ってほしいんです! どん底から這い上がって欲しいんです! そしたら田倉だって自信がつくと思うんでっす」

おしんは竜三を信じていたいと思っていたのでした。

 

その夜、おしんと源右衛門が竜三の帰りを待っていると出前もちがうな重を2人前持ってきました。

 

おどろく二人に代金は貰っていると出前持ちは言います。

 

遅れて竜三が帰ってきました。

 

「100円ある。これで借りを払ってくれ。怪しい金じゃなか!人に借りたんだ‼」

 

驚くふたりは竜三が高利貸から借金したのではと不安を抱きます。

 

「昔、佐賀で面倒見たことある男が東京へ出てきて成功しとるんだ。事情を話したら二つ返事で融通してくれたよ。うなぎもその男のおごりたい」

 

何と竜三は自分のプライドを捨てて小作の息子の長吉に頭を下げてきたのでした。

 

自分は今まで人に頭を下げた事がなかったが、もうそんな事を言っていられないことが良く分かったと言う竜三。

 

「おしん、私はもう何も怖いものはなか。おしんとじいを飢え死にさせんためだったら何だって出来る!食っていくためだったら誰にだって頭下げてやる! どんな商売だってしてやるぞ。今は人に金借りて急場しのいだが、今度は捨て身で商売してやる。この金だって必ず返してみせるぞおしん!」

 

おしんは優しい目をしながら竜三に語り掛けます。

 

「あなたがそういうお気持ちになって下さったんだったら、きっと必ずやり直せます!私もついていきます!田倉商会をまた昔のように、、、」

》97話98話

<おしん95話96話の感想>

 

子供ができたことでおしんは竜三とやっていく道を選びました。

 

竜三を”髪結の亭主”そのままにしてしまったおしんが選んだ道は自分が仕事を辞めると云う捨て身での耐久戦でしたね。

 

辛くても笑顔を忘れないおしんが会得してきたものを竜三と共有するために、身重でありながら耐え続けたおしんです。

 

さすがのおしんももう駄目かと思うぎりぎりのところで竜三が自分のプライドをかなぐり捨てることが出来ました。

 

やっと目覚めた竜三ですが果たして盛り返していけるのでしょうか。


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