『テセウスの船』は2020年1月より放送が開始された、ミステリードラマです。今回は、第4巻、5巻、6巻までの原作のあらすじを紹介します。ドラマの4話5話6話の内容ではないの?と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。理由があります↓
ドラマは全10話予定で、原作漫画も10巻で最終話になります。ドラマ1話に対し1巻の内容だとおおよそ考えられます。
なので4巻から6巻までのあらすじを一気にまとめ読みすると4話から6話まで理解できるのと、真犯人も違うと原作者の衝撃発言があるので、ドラマと原作の違いやヒントもみえてくると思います。では早速どうぞ↓
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目次
テセウスの船4話に相当する第4巻のあらすじ
田村心は、山小屋に居るところを刑事の金丸に不意を突かれて捕まってしまいましたが、金丸の一瞬の隙をついて持っていた免許証と由紀のノートを湖に捨てる事ができました。
そして、行方不明になっていた三島明音は何故か新聞配達員の長谷川翼と一緒に死体で発見されたのです。
ふたりとも青酸カリによる中毒が死因でした。
検死の結果、三島明音は長谷川翼に乱暴されていたことも判明しました。
そして、残されていた「S」のキーホルダーは佐野鈴のものだと判明。
田村心は三島千夏と三島明音らを殺害した容疑が晴れて釈放されます。
佐野家に戻った田村心を待っていた佐野文吾は、音臼村で何が起ころうとしているのかを教えて欲しいと頼みます。
そして、田村心は意を決し重い口を開き、音臼小学校で21人が青酸カリで殺害され、その犯人として佐野文吾が逮捕されることを伝えたのでした。
さらに、田村心は、自分は佐野文吾の息子で、事件後は父親の罪のせいで家族が崩壊してしまったことを教えます。
そして家族の誰もが父親の無罪を信じようとはしていなかった事も話しました。
しかし、田村心から自分が無差別殺人犯になると言われた佐野文吾は、自分が人を殺すなんて事が起きるわけがないと激怒して、自分を罪人扱いした田村心を家から追い出そうとするのでした。
佐野文吾に佐野家から追い出された田村心は、また深い霧に包まれたかと思うと、2017年のもともとの時代に舞い戻って来ていたのでした。
一方、山小屋の近くで隠れていた事件の真犯人は、田村心が刑事の金丸に捕まったときに捨て去った、免許証とノートを拾っていました。
由紀が書いたノートを読んだ犯人は、自分がこれからやろうとしていた計画がノートに書き込まれているのを知って大いに喜こびます。
ふたたび、現在に舞い戻った田村心は、自分がタイムスリップして、28年前の出来事を少し変えたことで、歴史がどう変わったのかが気になります。
さっそく、28年前の『音臼小学校無差別殺人事件』をスマホで検索し、内容を確認しました。
すると、事件自体は起こっていたものの、事件発生の日付だけでなく内容も少し変わっていたのでした。
何故か、事件発生の日が1日遅くなっており、殺害事件の内容も青酸カリ入りのジュースではなく、青酸カリ入りの牛乳に変わっていたのでした。
さらに、佐野家の歴史も大きく変わっていました。
母親の佐野和子は、事件後に男の子を生みましたが、佐野文吾が殺人犯として逮捕されて、加害者家族になってしまったことを苦にして一家心中をはかっていたのです。
その結果、母親の和子と長男は死んでしまい、姉の鈴だけが助かっていたのです。
自分の家族にまで変化が起きていることに驚いた田村心は、自分と由紀の間に生まれた娘の未来の事が心配になります。
そして、田村心は慌てて東京に戻りますが、家には娘はいませんでした。
由紀の両親が保護したのかもと考えた田村心は、妻の実家にいってみました。
そこには、生きている由紀がいましたが、彼女の両親も田村心のことを知らないようすだったので、彼はその場を立ち去ったのでした。
しばらくすると、田村心は『しらぎくの杜』と云う児童養護施設から連絡を受けたので、そこを訪問してみる事にします。
『しらぎくの杜』を尋ねてみて分かったことは、自分と姉の佐野鈴が、28年前の事件のあとで、その施設に世話になっていたことでした。
しかし、しばらくして『音臼小学校無差別殺人事件』の犯人の家族だと知られてしまったことで、施設内で嫌がらせを受けるようになり、姉の鈴は高校進学を拒否し弟の田村心を残したまま、施設を飛び出していったというのだった。
施設に出向いた翌日、田村心に郵便が届きます。
開封してみると、中には得体の知れない気持ち悪い絵が入っていたのでした。
絵は、子供を身ごもっている女性が描かれていました。
その絵を見た田村心は、28年前に音臼村の老人である田中義男の家で見た絵を思い出します。
田村心は、由紀が狙われている思い、急いで由紀の実家に向かい、両親に由紀が危ないと告げるが、突然、見知らぬ男から奇妙な事を告げられた彼女の両親は、田村心を不審者だと思って警察に通報されてしまいます。
慌てた田村心は、急いでその場から立ち去ろうとしますが、途中で帰ってきた由紀と会ったので、何とか理由をつけて由紀と連絡先を交換したのでした。
テセウスの船5話に相当する第5巻のあらすじ
翌日になって、由紀が田村心の部屋を訪ねてきました。
しかし、過去を変えたことで由紀は田村心の妻にはなっていませんでした。
その時の岸田由紀は、週刊誌の記者をしていて、28年前に起こった『音臼小学校無差別殺人事件』の事を追っていたのでした。
しかし、田村心は、由紀が自分を加害者家族のひとりとして取材しに来たことを知って、怒って追い帰します。
この出来事で、田村心は岸田由紀がもう自分の知っている由紀ではないことをあらためて認識させられ、ショックを隠すことができませんでした。
由紀の殺害を暗示しているのではないかと田村心に思わせた、何者かから送りつけられた不審な郵便物の消印が、札幌だと気付いた田村心はもう一度北海道の音臼村に行ってみようと考えます。
そして、ふたたび北海道に来た田村心は、音臼村に行く前に拘置所にいる自分の父親の佐野文吾に会おうと思い、彼と面会したのでした。
拘置所に居た佐野文吾は、28年前に田村心と会った事を覚えていて再会を喜びます。
そして、佐野文吾は28年前に田村心が忽然と消えてから、音臼村で起こったことを教えてくれたのでした。
28年前、田村心が忽然と消えてしまったため、音臼小学校は対応に追われましたが、表向きは東京に帰ったと云うことになっていました。
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そして、三島明音が長谷川翼と青酸カリ中毒で死んだ事件の真相をつかみかけていた刑事の金丸が、山小屋近くの崖から落ちて死んでしまったため、事件の真相は解明されないままになっていました。
三島明音の行方不明と時を同じにしていなくなった姉の佐野鈴は、吹雪を避けるために停留所で避難をしていたとのことで、無事に見つかっていました。
しばらくして、長谷川翼の婚約者だった佐々木紀子が音臼村を去ると、ふたりの娘を失った三島家も病院を廃業して音臼村を出て行きました。
そして、いよいよ『音臼小学校無差別殺人事件』が起こる日が近づいてきたため、佐野文吾は事件現場となった小学校での『お泊り会』を中止させようとしますが、理由もわからずに耳を傾けてくれる人はいませんでした。
小学校の校長に直訴するも相手にされず、警備を強化するしか仕方がありませんでした。
佐野文吾らの警備強化のお陰か、事件が起こったはずの6月24日のお泊り会では何も起きまあせんでしたが、翌日の25日に青酸カリ入りの牛乳を飲んだ生徒ら21人が死んでしまったと言います。
そして何故か、佐野文吾が疑われることになり、捜査の中で佐野家から青酸カリが見つかってしまったのでした。
見つかった青酸カリは『木村メッキ工場』から盗み出されたものと一致します。
それが証拠となり、佐野文吾は逮捕されてしまったのだと言います。
佐野文吾は、どうして佐野家に青酸カリがあったのかは分からないと言うのでした。
父親の佐野文吾の話を聞いた田村心は拘置所を後にして、『音臼小学校無差別殺人事件』に関わる情報を調べていく内に、被害者も以前とは変わっている事に気付きます。
生徒たちとともに被害者になっていた木村さつきも死んでいないことが分かりました。
父親の佐野文吾は、田村心の姉の佐野鈴の住所を知っていました。
彼から教えらえた住所を頼りに、姉の鈴に会いにいくことにした田村心は、道端で偶然にも姉と再会します。
姉の佐野鈴は、整形手術で顔を変えて村田藍と云う別人になって生きていました。
村田藍は、車いすに乗った男性と彼の母親と暮らしていました。
男性は内縁の夫で、彼は村田藍が田村心と道端で話しているところを目撃していて、誰なのかを村田藍に訊きます。
村田藍が自分の弟だと説明すると、内縁の夫は彼女が友達も弟も誰にも会わせてくれないと不満を漏らします。
困った村田藍は、田村心に連絡をとり内縁の夫と食事をすることにしたのでした。
テセウスの船6話に相当する第6巻のあらすじ
翌日、村田藍は田村心と待ち合わせて、母親の佐野和子の墓参りにいきます。
そして、『音臼小学校無差別殺人事件』のあと、苦労して生きてきたことを話して、今後は『村田藍』として生きていくと言います。
だから、この先は父親の佐野文吾にも弟の田村心に会わないつもりだから、その日の食事は挨拶だけしたら、すぐに帰る様に頼み込んだのです。
それから、ふたりは収監されている父親の真夫文吾の面接に行きました。
佐野文吾はふたりが面会にくると、有力な証拠が見つかりそうで再審請求できそうだと話してくれます。
28年前に『木村メッキ工場』で働いていた、青酸カリで死んだ長谷川翼の婚約者の佐々木紀子が証言してくれることになったと言います。
彼女は、今になって佐野家から押収された青酸カリは、自分が『木村メッキ工場』から持ち出したものだと言いだしていたのでした。
佐野文吾との面会を終えたふたりは、村田藍が住んでいる家へと向かいます。
そうして、田村心は姉の内縁の夫とその母親に会いました。
木村みきおと名乗った内縁の夫にどこかで会ったような気がした田村心は、村田藍の部屋で音臼小学校時代に撮られた写真を見つけます。
それを見た田村心は、木村みきおは彼が担任した5年の生徒のひとりで、母親は女教師をしていた木村さつきであることに気付きます。
木村みきおは、28年前の『臼小学校無差別殺人事件』の被害者のひとりで、青酸カリ入りの牛乳を飲んだため下半身不随になり、親戚の女教師である木村さつきに引き取られていたのでした。
木村みきおと木村さつきの話を聞いた田村心は動揺しますが、姉との約束した通りそうそうに家をでました。
すると、後から姉の村田藍が追いかけてきて、木村親子は自分の素性は知らないと言って、木村みきおと出会った経緯を話してくれます。
その話を聞いた田村心は、この先ずっと素性を隠し通せる筈はないから父親の冤罪を晴らすことしかないと思います。
そして、岸田由紀を利用することを考えて彼女を北海道に呼んで、佐野文吾の冤罪が晴らされる可能性がある事を教えたのでした。
ところが、田村心が岸田由紀に話をしているところを、木村さつきに盗み聞きされてしまっていたのでした。
話を聞いた木村さつきは、すぐに『音臼小学校無差別殺人事件』の遺族会の会長に電話をして、佐々木紀子の住所を聞き出します。
それから、木村さつきは自分が村田藍の素性について全て知っている事を姉に明かし、秘密を守りたいなら佐々木紀子の証言を止める様に脅すのでした。
そして、村田藍を連れた木村さつきは、遺族会から入手した住所から、佐々木紀子の住まいを見つけ出したのでした。
テセウスの船4.5.6話に相当する第4.5.6巻までの感想>
怪しそうだった長谷川翼も三島明音と一緒に青酸カリ中毒で死んでいました。
犯人は姿を見せませんが、田村心が捨て去った免許証とノートを拾って喜んでいました。
真犯人登場ですが、まだまだ誰なのかは全く分かりませんね!?
佐野鈴を脅した木村さつきもかなり怪しいですよね!?
でも、木村さつきは、田村心がタイムスリップする前は、事件の被害者で28年前に死んでしまっていたので、過去を変えた事で犯人も変わったのでしょうか?▼続きは↓↓