朝ドラ『あんぱん』第4週(16話から20話)「なにをして生きるのか」のあらすじを詳細に解説します。放送日は2025年4月21日(月)から4月25日(金)です。この週は、主人公・のぶの周りの人々、特にタカシが進路に悩み、家族との関係が変化していく様子が描かれます。また、のぶ自身も自身の将来について考えるきっかけを得る週となります。
あんぱんネタバレ4週あらすじ「何をしていきるのか」
1. 出来の良い弟
- のぶの成績とタカシの才能: 夏休み前日、のぶは平均的な成績表を受け取ります。一方、母・羽多子は、のぶに出来の良い弟・タカシに勉強を見てもらうように勧めます。
- ちんぷんかんぷんな勉強: タカシの部屋で数学の問題に取り組みますが、のぶとタカシの二人は全く理解できません。このシーンは、タカシが必ずしも学業においては万能ではないことを示唆しています。
- 意外な才能: そこへ、タカシの弟・千尋が顔を出し、難しい数学の問題をいとも簡単に解いてしまいます。これは、千尋が学業において非常に優秀であることを示しています。
- 兄弟の秘密: その夜、タカシが書斎の前を通ると、父・ヒロシと千尋が話しています。ヒロシは、千尋がタカシのために医者になることを諦めたのではないかと問い詰めます。タカシが家を継ぐことになれば、長男として大事にされると考えたのではないかと。この会話は、千尋が兄思いであると同時に、タカシが複雑な家庭環境に置かれていることを示唆しています。
2. 卑屈になるタカシ
- 柳井家での不在: 翌日、のぶはタカシに会うために柳井家を訪れますが、タカシはいません。のぶは、タカシが約束をすっぽかすことがある、少し頼りない一面を知っています。
- 線路での行動: その頃、タカシは一人線路に耳をつけ、遠くの汽車の音を聞いています。汽車が近づいてもその場を離れないタカシを、通りすがりの草吉が危険を察知して助けます。
- タカシの叫び: 助けられたタカシは、「こんな情けねえ俺!もうやだよ」と叫び、自身の不甲斐なさに深く苦悩している様子を見せます。この叫びは、タカシが抱える未来への不安を表しています。
3. タカシの良さを知る二人
- タカシの帰りを待つ: 柳井家では、タカシの帰りをのぶと千尋が待っています。二人は、タカシが描いた兄弟の絵を見て、彼の優しい一面を思い出しています。
- 物部川の思い出: 千尋は、子供の頃に兄弟で物部川で泳いだ時のエピソードをのぶに話します。溺れそうになった千尋を、普段は気が弱いタカシが懸命に励ましてくれたという話です。このエピソードは、タカシが内に秘めた優しさや、いざという時の勇気を持っていたことを示しています。
- のぶの言葉: のぶは、タカシのことを「ちょっと頼りないし、約束すっぽかすドアホやけんど」と言いつつも、彼の根は優しい人間だと理解しています。二人はタカシの不器用ながらも温かい人柄を思い出し、笑い合います。
4. シーソー
- 草吉との会話: 一方、タカシも同じ物部川のエピソードを草吉に話していました。タカシは、自分が千尋を守ってやらなければならないとずっと思っていたが、今は立場が逆転してしまったと感じています。
- シーソーの比喩: ヤムおんちゃんは、その状況を「シーソーみたいに」と表現します。これは、兄弟の関係性が変化し、以前は守る側だったタカシが、今は弟に支えられているような状況を表しています。タカシ自身もその変化を感じ、複雑な思いを抱いていることが伺えます。
5. 兄弟ゲンカ
- 遅い帰宅と千尋の叱責: 夜遅くに帰宅したタカシを、千尋が心配して問い詰めます。「兄貴、どこ行っちょったかがな。のぶさんずっと待っとったがぞ」。
- タカシの卑屈な言葉: タカシは、「俺がいない方が勉強はかどっただろう?のぶちゃんは千尋に教わりたくて来たんだよ。どうせ俺はお前みたいに頭良くないからな」と、卑屈な言葉を投げかけます。これは、弟の才能に対する嫉妬や、自身の不甲斐なさからくるものです。
- のぶの仲裁: 異変を察知した父・ヒロシに呼ばれ、のぶが駆けつけます。
- タカシの爆発: タカシは、千尋に対して「病院を継ぎたきゃ継げばいいだろ!俺に譲ったりするな!」と感情的に叫びます。これは、周囲からの期待や、自分が跡取りとしてプレッシャーを感じていることの表れです。
- 千尋の反論: 千尋は、タカシが母・登美子の言いなりになっていることを指摘し、「あの人は息子を医者にして自分の居場所を作りたいだけやろうが。兄貴はあの人に利用されゆうがよ!兄貴だって本当は分かっちゅうはずや!」と激しく反論します。千尋は、母の真意を見抜いており、兄が母親に操られていると感じています。
- 暴力と感情の爆発: 感情が高ぶったタカシは、思わず千尋を殴ってしまいます。そして、「胸の中ではこんな兄貴いなくなればいいと思ってんだろう」と、自身の存在意義さえ見失っているような言葉を吐露します。
- のぶの怒り: 今度は、のぶが思わずタカシの頬を叩きます。「あんたは千尋君の気持ちひとっちゃん知らん!誰が一番近くであんたのことずっと見てきたと思うちゅうがで!あんたなんか、たっすぃーがのすっぽんじゃ!」のぶは、千尋の気持ちを代弁し、タカシの身勝手さを厳しく叱責します。「たっすぃーがのすっぽん」という言葉は、タカシがのろまで頼りない様子を表現する土佐弁だと思われます。
6. ヒロシの思い
- 父の言葉: 往診から帰ったヒロシは、診察室で千尋の手当をしながら、二人にはっきりと自分の考えを伝えます。「この医院はわし一代でええ、跡取りはいらん」。これは、子供たちに無理に家業を継がせようとは思っていないというヒロシの強い意志の表れです。
- 千尋の気持ち: ヒロシは、千尋がタカシに気兼ねして医者になるのを諦めたわけではないと説明します。千尋は、遠慮ではなく、本当に血を見るのが苦手なのです。
- タカシの動機: 一方、タカシは、母・登美子の喜ぶ顔が見たくて進学校を目指していると話します。これは、タカシが自分の意志ではなく、母親の期待に応えようとしていることを示唆しています。
- 父の願い: ヒロシは、子供たちに後悔してほしくないと語りかけます。「何のためにこの世に生まれて、何をしながら生きるがか、見つかるまでもがけ、必死にもがけ」。これは、子供たちに自分の本当にやりたいことを見つけて生きてほしいという、父親としての切実な願いです。
- 変化の兆し: その後、タカシは登美子の笑顔を見るため、本気で勉強を始めます。これは、タカシが他者の期待に応えようとする中で、何かを見つけようと模索し始めた兆しとも言えます。
7. 受験
- 受験当日: 年明け、のぶとタカシの受験当日。
- のぶの優しさ: 受験票を忘れたタカシに、のぶは急いで自宅に戻り、あんぱんと一緒に受験票を届けます。のぶの優しさと、タカシへの変わらない思いが表れています。
- 合格発表: 合格発表の日、のぶは合格しますが、タカシは不合格でした。
- のぶの励まし: 夕方、のぶはタカシを励ますため、あんぱんを持って柳井家を訪れます。
8. 家を出る登美子
- 登美子の言葉: のぶがタカシを励まそうとした時、登美子が口を開きます。彼女は、のぶが合格したからそんなに明るく言えるのだと指摘し、タカシがのぶに勉強を教わっていたのに、のぶだけが受かったのは、のぶのせいでタカシが勉強に集中できなかったのではないかと責めます。これは、登美子の息子への過保護な愛情と、他人への厳しい態度を示しています。
- 千尋の反発: 登美子の言葉に、千尋は「兄貴、もうこの人の言いなりになるがはやめちょけや」と強く反発します。千尋は、兄が母親の言葉に縛られていることを心配しています。
- 登美子の決断: 翌朝、登美子は突然家を出て行きます。
- タカシの引き止め: タカシは後を追い、来年こそ合格してみせるからと登美子を引き止めようとしますが、登美子は聞く耳を持ちません。彼女は、この家での肩身の狭さ、そして子供たちへの複雑な感情を吐露し、「私の言いなりになるなって千尋も言ってたでしょ。2人ともこのお腹を痛めて産んだ子なのに … ごきげんよう、さようなら」と言い残し、タカシの前から去ってしまいます。この別れは、タカシにとって大きな衝撃となります。
9. 陽はまた昇る
- タカシの失踪: その夜、タカシは行方不明になります。
- 必死の捜索: 夜明けまで家族や草吉たちは必死でタカシを捜します。
- 草吉の発見: 草吉は、タカシが以前線路にいたことを思い出し、線路を探します。
- 線路で眠るタカシ: タカシは、線路を枕にして眠っていました。
- のぶの叱責とタカシの苦悩: のぶは、心配した気持ちからタカシを叱ります。タカシは、母親一人を笑顔にすることができなかったこと、自分が何のために生きているのかわからなくなったことを打ち明け、眠ってしまったと話します。
- ヒロシの励まし: ヒロシは、絶望的な状況にあるタカシに優しく語りかけます。「泣いても笑うても陽はまた昇る。タカシ、絶望の隣はねや、希望じゃ」。この言葉は、どんな困難な状況でも明日は来るという希望を示し、タカシを励まします。
- 新たな始まり: ヒロシが優しくタカシをさする中、新しい一日が始まります。このラストシーンは、タカシが絶望から立ち直り、再び自分の生きる意味を探し始めることを示唆しています。
この第4週は、タカシの苦悩と家族の葛藤を中心に、「なにをして生きるのか」という普遍的な問いが深く掘り下げられます。家族それぞれの思いが交錯する中で、タカシがどのように自分の道を見つけていくのかが見どころとなりそうです。
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