NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は11月8日(金)と9日(土)に放送予定の第6週35話36話について紹介します。
<前回のあらすじ>
喜美子はみたび丸熊陶業の大きな看板を見つめました。
それから、意を決したような面持ちで丸熊陶業の方に向かっていきます。
喜美子が作業場に入ったときは、幅を利かせてあるくひとりの親分らしき人が何人もの職人を連れて出てくるところでした。
その後を、照子の父親で社長の秀男が追いかける様にでてきました。
職人たちは丸熊陶業で働く絵付け職人で、先頭の男は親方でした。
秀男と絵付け職人たちは給料のことで揉めていて、今回の話し合いもうまくいかなかったのです。
喜美子が職人たちをやり過ごそうとしている時に、誰かが懐かしい声で自分に呼びかけているのに気付きます。
声の主は喜美子の幼馴染の照子でした。
そして照子は喜美子が丸熊陶業で働くことになっている事を知っていました。
「私は本当にここで働かせてもらえるの?」
不安顔の喜美子に向かって照子は、社長の秀男が約束の一筆を書いていたから大丈夫だと教えてくれました。
それを聞いて、マツが言っていたことが真実であることが分かった喜美子は、その足で大阪に戻る為に駅に向かいました。
その頃、荒木荘では喜美子の事を聞きつけたのぶ子がさだと一緒に喜美子の荷物をまとめてくれていました。
そこに信楽から喜美子が戻ってきます。
喜美子は、さだとのぶ子と雄太郎を前にして、信楽での出来事を洗いざらい打ち明けました。
「私は信楽に帰ることにしました!」
でも、その時もそこにちや子の姿はなく、どうしたのかと気になる喜美子でした。
<スカーレット第6週35話36話のあらすじ>
ちや子の事が気になる喜美子は雄太郎がアルバイトしている『喫茶さえずり』にふたりで出かけます。
マスターは喜美子が店にやってきた理由をお見通しのようで、何も訊かないうちから話はじめてくれるのでした。
数日前にちや子が『喫茶さえずり』にきて、ひどく酔っぱらっていたのだと言います。
尊敬していた上司で編集長の平田が他の新聞社に引き抜かれて、何も言わずに突然いなくなってしまったのだとちや子は嘆いていたのです。
そして、自分自身もディリー大阪を辞めて、実家に戻ることを決心したと言っていたとのことでした。
信楽に戻る前にちや子に会うことを諦めた喜美子は、その日の夜にちや子に置き手紙を書くことにしました。
「いつか、この道を選んで良かったと笑って言い合える日がきますように、、、」
翌朝の朝、『荒木荘』ではさだとのぶ子と雄太郎が喜美子を見送ってくれました。
信楽に戻ってからの喜美子は、『荒木荘』での経験を活かして家の事を切り回し、常治には酒量を減らすように言い含めたので川原家の雰囲気が変わり家の中が明るくなっていきました。
そして、予定通りに丸熊陶業で働き始めることになった喜美子。
初日に、両親と一緒に丸熊陶業にいき社長の秀男と事務局長の加山に挨拶をします。
喜美子の仕事は、食堂で陶工の人たちや絵付け職人の昼食とお茶を用意すると云うもので、勤務時間は朝9時から夕方4時まででした。
喜美子は説明の中で出てきた”絵付け”と云う言葉が気になりましたが、何のことかはわかりませんでした。
翌日から、喜美子の丸熊陶業での仕事が始まりました。
食堂では、陶工たちの奥さんと、八重子と緑が働いていました。
喜美子にとって丸熊陶業での食事の準備やお茶出しは、『荒木荘』での仕事と比べれば難なくこなせるものでした。
八重子は喜美子に火鉢の作業場へお茶の入ったやかんを持っていくように頼みます。
やかんを持って絵付け係りの部屋の前を通りかかった時に、喜美子の足が止まってしまいます。
喜美子の目に、そこに置かれていた火鉢に描かれた様々な絵が飛び込んできたのです。
そこに火鉢に描かれて山水や花やタヌキなどの動物に思わず見入ってしまった喜美子。
仕事が終わったあとで、喜美子は照子や信作と丸熊陶業の食堂で待ち合わせます。
照子は、この春から京都にある短期大学のために寮生活を始めるのだと言います。
信作は、大学には進学せずに信楽役場で働くことが決まっていました。
そんな話をしている時に、絵付け係りの部屋から怒鳴り声が聞こえてきました。
絵付け職人たちは社長の秀男との処遇改善の話し合いが決裂していていたのです。
そして、その後に絵付け職人たちは親方に引き連れられて丸熊陶業を辞めていってしまったのです。
それを見ていた喜美子は真剣な顔をして照子に訴えます。
「私も絵付けをやってみたい、、、」
それを聞いた照子は驚きます。
絵付けは信楽焼の男世界の仕事で、女性の絵付師など聞いたこともなかったのです。
しかし、喜美子の真剣な眼差しを見た照子は父親である社長の秀男に話してみると言ってくれるのでした。
翌朝、喜美子は社長の秀男から”試し”と云うことで許可を得て、絵付け係りの部屋へ向かいます。
するとそこには初老の男が先にきて座っていたのでした。
喜美子の顔を見るなり何故か男は大きなくしゃみをしました。
それをみて喜美子は顔をしかめたのでした。
<第6週35話36話の感想>
『荒木荘』は圭介が去り、ちや子も去ろうとしています。
住人は雄太郎だけになってしまい、この先どうなるのか誰が世話係をするのか心配です。
これから喜美子が働こうとしている丸熊陶業の中では、絵付け職人の一斉退職と云う問題が起こっていましたね!?
大阪での絵の勉強を諦めた喜美子が、信楽での絵付けと云う仕事に興味を持ったのは自然の流れのように思われます。
でも、男世界の絵付け職人に女である喜美子はなれるのでしょうか!?
そして謎の初老の男は一体誰なんでしょうか?
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