9週あらすじ タイトルは「もう喧嘩はおしまい」
萬平は商品名「ダネイホン」というドイツ語で栄養を意味する言葉を日本語で言いやすい言葉に変えて、パンに塗って食べれるペースト状の食品を作ろうと考えていた。
萬平や近江谷などは商品作りにやる気になっていたが、塩つくり担当の人たちは
「社長はもうダネイホン作りばっかりに夢中ですわ」
「うちの会社は塩屋とちゃうんか」
などと不満を漏らしていた。
福子の方も萬平が子育てに協力をあまりしてくれなく仕事に没頭してしまうのを少し寂しく感じているのでした。
ある日、福子は塩つくり担当の人たちの不満がたまっていることを萬平に言うが、萬平は全然聞いてくれない。福子はたまらず自分の不満も声を荒げて訴えてしまった。だが萬平の態度は全然変わらず、
「子育てはお前に任せるから、頼むから仕事に集中させてくれ。」
珍しく夫婦喧嘩をしてしまった萬平と福子だったが、翌日の朝になるとけろっとした様子で萬平はダネイホンの味をみてくれないかと頼んでくる。福子、タカ、鈴が味見したが全然おいしくない。栄養満点と言われても食べる気がしないのだ。
その日の晩にダネイホン班と塩つくり班の社員が対立して喧嘩をはじめてしまった。萬平と福子、鈴がきてようやく騒ぎが収まるが自分のせいでこうなってしまったと萬平はようやく気づき始め、福子にも子育てを一緒にやっていくと反省したのだった。
「これからは三人の時間を大切にして塩つくり班のみんなのことも考えてあげないといけないな…」
翌日、みんなでダネイホンをつくるために作るうえで必要な塩とわかめをとってくるのを塩つくり班に任せるといったが、ただそれだけでは塩つくり班の仕事が増えるだけなのだがそこに気づかず萬平は一人で上機嫌になっていた。
「みんな仲間だから一つになってダネイホンをつくりあげよう!」
そんな時、立花家に真一が訪れたのだった。昨年の春には戦地から生還し前に勤務していた証券会社に復帰していたのであった。萬平は真一の持ってきてくれたスモモをダネイホンの中に混ぜることを思いつき実際に試して中に入れたら味がまろやかになりこれならと商品化できるだろうというところまできた。しかし、この事実を塩つくり班の人たちはあまり良いことだとはおもってなかったのだった。
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