この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
おしん77話78話は2019年6月28日、29日の放送予定です。
あらすじ概要77話78話は…入院したおしんのもとに泊まり込みで付き添ってくれた竜三は、その後も毎日退院まで欠かさず見舞い来てくれた。おしんは、山形から出てきた父・作造(伊東四朗)の「とにかく金を稼げ」という言葉を聞き落胆したが、竜三とおしんは結婚へと……出演キャスト】田中裕子,伊東四朗,並樹史朗,今福将雄,乙羽信子,大橋吾郎
<おしん77話78話のあらすじ>
おしんは10日ほどの入院で退院できることになりました。
その間、竜三は一日も欠かすことなくおしんを見舞いにきたのでした。
おしんが退院の支度を終えたころ竜三が病室に訪れます。
入院費を払ってくるとおしんが告げると、自分がもう支払ったと竜三が言います。
「田倉さんには色々お世話になりました。そのお気持ちはありがたく頂戴致します。でも入院費までは、、、」
そこまでしてもらったら対等な付き合いが出来なくなるとおしんは送金するための金を竜三に渡したのでした。
田倉羅紗店に戻った竜三は源右衛門から商売の状況などの報告を受けます。
番頭から金庫の金を持ち出したのかと問われたおしんに渡すためで後から源右衛門に報告するつもりだったと答えた竜三でした。
源右衛門から田倉家から勘当されてもおしんを諦めないつもりかと問われる竜三。
奥の部屋で源右衛門は佐賀の大旦那からに自分に来た手紙を嬉しそうに竜三に見せます。
「『そがんそのおなごに惚れとっとない、しかたんなか。妾(めかけ)に囲うとない、目ばつぶろう』っちゅうて。さすが大旦那様ですたい。大奥様じゃ、こがん腹の太かことは」
手紙を読んでおしんを”妾”扱いにすることに怒る竜三でした。
久しぶりにアテネに姿をあらわしたおしん。
医者からは1ケ月は安静を言われているおしんでしたがブラブラしているわけにもいかずアテネにだけは来るつもりでいたおしんでした。
「、、、ほんとに、ご迷惑をおかけ致しました。明日からまたよろしくお願い致します!」
山形のおしんの実家では納屋があった場所が更地になり大工たちが新しい材木を組み立てています。
それを見ながらおしんからの仕送りが来ないのに気を揉んでいる作造。
「もうとっくに銭送ってきてもええのになあ。手紙出しても返事も寄越さねえ。これじゃぁ大工に払うもんも払えねえな。何してるんだべおしんは‼」
いまさら梯子を外されては困ると苛立つ作造は東京へ様子を見に行った方がいいと言い出します。
おしんが自宅で仕立物をしていると竜三が差し入れを持ってきてくれます。
「私は勝手にしたいことをしてるんだ。こんなことでおしんさんの機嫌を取ろうとか恩を売ろうとか、そんなケチなことを考えちゃおらん。早くおしんさんに元気になって欲しい一念なんだ。気にすることはなか‼」
竜三が帰ろうとした時に作造があらわれます。
作造はふじのついた餅を手土産にわざわざ東京まで金の催促にきたのでした。
おしんは病気をして思うように仕事が出来なかったことを説明します。
でも、いくら話しても金が欲しいだけの作造に冷めていくおしん。
奥でやかんが沸くのを眺めながら作造に告げます。
「私、、、田倉さんとこに嫁に行くかも知れない⁉」
ホテルの部屋で圭と酒を飲んでいるおしん。
「ねえ、田倉竜三ってやっぱりおじいちゃんだったんだね。結婚するかも知れないって、やっぱりしちゃったんだ‼」
人間は突然隠れていた感情が表にあらわれる事があるのだと圭に言うおしんです。
おしんはそのとき竜三となら平穏無事に過ごせるかも知れないと思ったのだと言います。
作造はおしんの言葉を聞いて竜三に会いに行こうとします。
田倉家の居間に竜三と源右衛門、作造とおしんが居ます。
「そりゃ、坊ちゃんばおしんさんに結婚の申し込みばしんさったかも知れんですたい。ばってんこん話はおしんさんの方から断んさったとかで、とっくにけりついとっとです‼」
大切に育てた娘だから本人が望んでも簡単に嫁には出せない言い出した作造。
「あんたにそがんこと言われんでも、はなからこっちはおしんさんば嫁にもらう気はなかとじゃけん!第一家柄ん違うたい。田倉家は地主ばい。小作娘ばもらう訳にはいかんとじゃけん!安心して帰ってくんさい!」
おしんには作造の想いが分かっていた。
作造は折角手に入れた金ずるを失いたくないと感じていたのでした。
翌日の昼間におしんの部屋を竜三が訪ねてきます。
おしんを連れて昼食のために竜三は料亭へはいります。
そこで竜三は本気で自分と結婚すると言ったのかと尋ねます。
本気だと言うおしんに理由を尋ねる竜三。
おしんは竜三に清との話の中で勘当されてすべてを失っても自分を諦めないと言った気持ちに動かされたのだと言うおしんでした。
「このままだったら私、ずっと自分のために生きられないんじゃないかって。7つの時から私、うちのために働き続けてきました。でももうたくさんです‼」
竜三は勘当されてもおしんとなら裸一貫やり直す自信があると言います。
おしんも髪結いなどで稼いで助ける事が出来ると言います。
山形の家はおしんの責任もあるから自分が金を出すと言う竜三に、自分が稼いで払うから待って欲しいと言うおしんでした。
「ああ。2人の腹が決まったんだ!いつまで待ったってよか!最後の親孝行だ。心残りのないように。私も、その間に店を出てからの準備をしておこう。どうせ誰も祝言には出てくれんだろうがな‼」
この時、おしん21歳、竜三27歳の大正10年の春でした。
<おしん77話78話の感想>
竜三は報われないかもしれないと分かっているのに献身的におしんを見舞います。
その気持ちは着実におしんの心に届いていましたね。
それにしても作造は人の醜いものをすべて備えているような人間ですね。
考えるのは山形での自分たちの生活だけです。
姉のはるが製糸工場で受けた仕打ちと同じ仕打ちを親が実の娘にするのは居たたまれませんね。
余りにも惨い作造におしんの中に潜んでいた気持ちが表にあらわれました。
やっと素直な気持ちになれたおしんですがまだまだ苦難が続きそうな予感がしますね。
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