おちょやんあらすじネタバレ18週の全体内容です
【大阪空襲で菊と福松が亡くなり、福助の戦死の知らせが…! 寛治が戦地へ行って帰ってこない これからどうするのか千代と一平
おちょやん18週のあらすじネタバレ>
大阪大空襲の爆撃は凄まじく道頓堀の街は瓦礫の山と化していて何とか全焼をまぬがれた『岡安』でしたが『福富楽器店』は跡形もなく燃えてしまっていたのです。
京都から急ぎ舞い戻った千代と一平が遺体安置所に駆け付けると、そこにはシズと宗助とみつえが呆然と立ち尽くしていました。
3人の目の前に横たわっていた遺体は『福富』の菊と福松だったのです。
ふたりは空襲警報で一度は避難したものの芝居茶屋の頃の暖簾を置き忘れたことを思い出し戻ったところで空襲にあってしまっていたのです。
数日がたって道頓堀から離れていたことが幸いして被害を免れた千代と一平の家でみつえと一人息子の一福たちが一緒にすみはじめます。
しかし、『鶴亀家庭劇』の劇団員たちはバラバラになってしまって絶望的な状況になっている時に寛治が千代と一平に向かって自分は兵隊を励ます慰問団に参加して満州に渡ると言い出したのです。
そうすれば天海家の口減らしにもなるし、役者として働けばお金ももらえるから一石三鳥だと話す寛治。
しかし、それを聞いた一平は戦況をみていると日本が負けてしまうのは確実だと言って猛反対します。
しかし、寛治の意思は固く、翌日には千代は寛治を見送ることになってしまったのです。
千代は満州に向かおうとしている寛治に向かって毎月必ず仕送りするように言いつけます。
仕送りが送られている限りは寛治が無事である証になると考えた千代は仕送りができなくなったらすぐに戻ってくることを約束させたのでした。
ところが、寛治から仕送りが送られてきたのは最初の一カ月だけで後は途絶えてしまって3カ月がたってしまったのです。
寛治の安否を心配する千代でしたが毎晩のように出かけていく一平のことも気になっていました。
そんなある日、千代がまた出かけていった一平の後をつけます。
すると一平は焼け跡で猫を芝居の相手にして独り小さな声で芝居の稽古をしていたのです。
驚いた千代はこんな時に猫相手に小さな声で芝居して何が楽しいのかを訊きます。
楽しいはずがないと言う一平に自分もこのまま芝居ができなくなってしまうことが心配だと感じていた千代。
自分は芝居でお客を励ましていたつもりできたけれど本当は自分が励まされていたと言う千代が猫に代って一平の相手になり朝方まで芝居の稽古をしたのでした。
朝になって千代と一平が家に戻るとそこには呆然とするみつえの姿がありました。
みつえの前のテーブルの上には福助が戦地で亡くなったことを知らせる戦死広報が置かれていたのです。
それからのみつえはふさぎ込んで元気を取り戻せないままで、ほどなく百久利の戦死も知らされた一平。
その時、自分が演じた愛国物の芝居が多くの人を戦地に向かわせてしまったことに一平は責任を感じます。
自分が百久利を戦争で死なせてしまったと自暴自棄になり酒に溺れていく一平やふさぎ込んでしまったみつえの分までたったひとりで食料を調達しなければならない状況に追い込まれた千代の心は既に限界を超えていました。
そうして、日本の敗戦が決まった8月15日がやってきました。
空襲の心配がなくなった表に出て空を見上げて喜ぶ千代。
そして、誰にも気兼ねすることなく大きな声で喋っていると、書斎にこもっていた一平も表にでてきて大声で台詞を口にしたのです。
ひとしきり台詞を発した一平はすっきりした面持ちで出かけてくると言います。
怪訝そうな顔をしてどこに行くのかを尋ねる千代に祝電を打つとだけ答えた一平。
それから5日後に千代は一平に連れられてとある場所にいくと、そこには千之助や天晴たち『鶴亀歌劇団』の面々が集まっていたのです。
一平は劇団員たちに戦争が終ったら連絡することを約束していて、一平が祝電と言っていたのはそれを意味していたのでした。
芝居の再開を掲げた一平は焼け野原になってしまった道頓堀を離れての全国行脚での芝居公演の考えを明かしたのです。
それを聞いて劇団員はみなそれに賛同しますが、千代が面々に1回だけ道頓堀で芝居とさせて欲しいと言います。
それはふさぎ込んでしまっているみつえにどうしても自分たちの芝居を見せたかったのでした。
そうして、戦争が終って最初の歌劇団の芝居公演に日がやってきました。
『福富』の焼け跡に設けられた簡易舞台で演じられたのは、福助とみつえが一緒になったときの話をもとに書かれた『マットン婆さん』だったのです。
ところが招待したはずのみつえが姿を見せずに心配する千代。
みつえは、なかなか現れませんでした芝居が始まる直前にようやくやってきました。
その頃、『岡安』では母娘が話していたのです。
芝居をみても何も変わらないと言う娘に母親のシズはみつえが救われるのではなくてみつえが千代たちを救うのだと諭します。
母親に説得されてようやくやってきたみつえでしたが多くの観客が大笑いする場面になってもひとり笑わないみつえ。
そんなみつえの姿をみて何とかして笑わせようとする千代は様子を窺い続けます。
そして、みつえのひとり息子の一福がトランペットを吹く場面にさしかかります。
話の流れとしては練習さえしたことのない一福がトランペットを吹くことができなくて観客の笑いを取ると云うものでしたが、何と上手に吹けてしまったのです。
千代は、みつえをなんとか笑わせたいと反応をずっと見ています。そして、みつえの息子・一福が登場してトランペットを吹くというシーン。
その姿を見て芝居を忘れて思わず一福を抱きしめて褒め上げた千代。
ところが自分の息子と千代の様子を見てそれまでは貝の様だったみつえが笑ったのでした。
そしてその様子に気づいて喜んだ千代は客席のみつえのところまでやってきて抱きしめたのです。
シズは自分の娘に向かって言った通りみつえの笑顔がみんなを救っただろうと告げたのでした。
そうして『鶴亀家庭劇』の全国行脚の旅立ちの日がやってきます。
その日、『福富』の開け跡には親子ですいとんを売っているみつえと一福の姿があったのでした。
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