今回は『虎に翼』の115話(第23週)9月6日金曜放送後の詳細あらすじネタバレについて紹介します。
【原告が敗訴となった原爆裁判】と題して第23週115話をお送りします。
8年物歳月をかけた原爆裁判は原告側の敗訴が言い渡されます。
しかし判決理由を述べるなかに国側による被害者への救済政策を講じるよう提案されていたのでした。
<虎に翼 第23週115話のあらすじ>
昭和38年6月になると東京地裁所長の桂場が最高裁判所判事のひとりに任命されます。
そしてそんな桂場は甘味処『竹もと』を継ごうと梅子が修行を積んできた和菓子について遂に認めたのです。
“よく頑張ったね”
“れで安心してこの店を任せられるわ”
その言葉を店主夫婦とともに聞いていて感激した寅子。
そして桂場は至福の表情で梅子のつくった団子を頬張るのでした。
しばらくして寅子を呼び出していた家族同然の寿司職人である道男が姿をあらわします。
そして道男は師匠である笹山が歩くことができなくなってしまったことを明かしたのです。
そんな笹山から『笹寿司』を継がないかと打診されたのに断ってしまったと言うのでした。
来月には閉店することになったと報告してから、金勘定や接客が苦手な自分は料理は好きだけど客商売には向かないと断った理由を明かした道男。
“俺バカだろ、、、”
“せっかく俺の居場所を作ってくれたのにごめん”
“ばあちゃんにも花江ちゃんたちにも合わせる顔がねえよ”
すると深々と頭を下げて謝る道男に梅子が駆け寄ってきて驚きの提案をしてきたのです。
『竹もと』を継ぐことになった梅子もまた心細く感じていて、何と道男に共同経営を提案してきたのです。
“一緒にやる”
“和菓子とお寿司のお店をここで”
さらに梅子は言葉を続けます。
“あなたが苦手と言ったもの、私は全部得意”
さらに梅子の提案に賛同した寅子と『竹もと』の店主夫婦からも背中を押された道男。
こうして長らく修行を積んできた梅子と道男は人生の大きな転機を迎えることになったのでした。
昭和38年11月の東京地裁では寅子は裁判長の汐見と判事補の漆間とともに『原爆裁判』判決の草案を検討していました。
原告の請求棄却は否めない状況でしたが、請求棄却のひと言でこの裁判を結審させてはいけないと考えていた寅子。
そして判決文の最後にもう少しだけ書き加えたいと想いを明かしたのでした。
星家に戻った寅子は必死になって判決文の草案を考えます。
そして自身は更年期の不調と戦いながら、認知症の百合とも向き合っていたのです。
“朋彦さんのところに行きたい”
“情けない”
“ごめんなさい、、、”
百合は何度も謝ります。
そんな百合に優しく話かける寅子。
“私ね、苦しいっていう声を知らんぷりしたりなかったことにする世の中にはしたくないんです”
それは寅子の強い想いだったのでした。
そして遂に『原爆裁判』の判決が言い渡される日である12月7日がやってきました。
傍聴席に多くのマスコミが駆け付けるなか、判決主文を後にまわした裁判長の汐見が判決理由の要旨を読み上げはじめます。
当時の国際法から見て原爆は違法な戦闘行為だと断罪した汐見は被害者の権利が存在する根拠もないと読み上げます。
だが被害者の救済策を十分にとるべきことが被告の存在理由になると続けたのです。
“終戦後十数年を経て高度の経済成長を遂げた我が国において国家財政上これが不可能であるとは到底考えられない”
“我々は本訴訟を見るにつけ政治の貧困を嘆かずにはおられないのである”
そして最後に判決を告げた汐見。
“主文”
“原告らの請求を棄却する”
“訴訟費用は原告らの負担とする”
こうして8年もの歳月をかけて争われた裁判は国側の勝訴で結審したのでした。
そのとき、轟は一点を見つめよねは涙を大粒の涙を浮かべていました。
そして雲野弁護士から後を託されていた岩居弁護士は、その遺影をしみじみとみつめていたのでした。
<虎に翼 第23週115話の感想>
それぞれが別々に修行を積んできた梅子と道男に訪れた展開は予想だにしなかったものでしたね。
和菓子屋と寿司屋のコラボなんて聞いたこともなく思いつくはずもありません。
しかも母親のいない道男と子供と絶縁した梅子は”親子みたいなもの”になれそうなコンビで応援したくなります。
長い月日が費やされた原爆裁判は原告敗訴で結審しましたが、”苦しいっていう声を知らんぷりしたりなかったことにする世の中にはしたくない”という寅子の想いがこめられた判決文は見事でしたね。
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