朝ドラ『あんぱん』第8週「めぐりあい、わかれゆく」のあらすじネタバレを詳細に解説します。
放送日は2025年5月19日(月)から5月23日(金)です。この週は、のぶ(演:今田美桜)が見合いで若松次郎と出会い、心を通わせていく一方で、戦争の悲劇が朝田家を襲い、のぶ自身の生き方にも葛藤が生まれます。そして、のぶはついに結婚へと心を決めることになります。
あんぱん8週ネタバレ・のぶ、お見合いをする
- 愛国心の高まりと縁談: 1939年(昭和14年)秋、教師として働くのぶは、子供たちの愛国心を育てることに熱心に取り組んでいます。20歳になったのぶには、国防婦人会から多くの縁談が舞い込みますが、まだ結婚する気はありません。
- 父の縁談: しかし、亡き父・結太郎(演:加瀬亮)と親しかった船の機関長の息子、若松次郎との見合い話には心が揺れます。「結太郎が引き合わせた縁談」という言葉に惹かれ、のぶは次郎と会うことにします。
- 正直な気持ちと共感: 会食後、二人きりになったのぶは、まだ結婚する気がないにも関わらず父の話を聞きたくて来たことを次郎に正直に謝ります。すると次郎も、周りに急かされたと謝り、二人は笑い合います。
- 仕事の話と写真: 次郎は大きな船「ぱたごにあ丸」での仕事の話をし、のぶも教師の仕事について語り合います。最後に次郎は、趣味のカメラでのぶを撮影します。
- 嵩の葛藤: その頃、東京で卒業制作に取り組むタカシ(演:北村匠海)は、のぶに謝罪の手紙を書いては丸め、朝まで書き直していました。まだ、自分の気持ちを伝えられずにいます。
・豪の戦死
- 悲報: ある日、かまじ(演:吉田鋼太郎)の弟子・豪(演:細田佳央太)が中国で戦死したという悲しい知らせが朝田家に届きます。
- 朝田家の悲しみと蘭子の喪失: 朝田家は深い悲しみに包まれ、特に豪に思いを寄せていた蘭子(演:河合優実)は感情を失ったように静まり返ってしまいます。
- 周囲の言葉と空虚感: かまじの友人である桂(演:[桂のキャスト名])と天宝(演:[天宝のキャスト名])は、豪は国のために立派に戦ったのだと朝田家の人々を励ましますが、その言葉は空しく響きます。
- のぶの言葉と蘭子の反発: 皆が沈黙する中、のぶは絞り出すように「…豪ちゃんはお国のために立派にご奉公したがです」と言いますが、蘭子はそれを黙って聞いています。
- 姉妹の対立: ひとり佇む蘭子を追いかけたのぶは、皆が豪を立派だと褒めるたびに悔しさが募ると打ち明けます。のぶは、豪は蘭子や家族、国のために戦ったのだから立派だと諭しますが、蘭子は「そんなの嘘っぱちや!みんな嘘っぱちや!うちは立派らあて…決して立派らあて思わんき」と激しく反発し、心配して見に来た母・羽多子(演:江口のりこ)の胸で声を上げて泣き続けます。戦争の現実と、美化された愛国心の矛盾が浮き彫りになります。
・結婚の申し込み
- 嵩からの手紙: 千尋(演:中沢元紀)からの手紙で、豪の戦死とのぶの縁談の話を知ったタカシは、「のぶさんは全て断っているそうですが、兄貴の気持ちを伝えるなら、急いだ方がえいと思います」と忠告を受けます。
- 次郎の再訪とプロポーズ: 夕方、朝田家を訪れた次郎は、鳥を見上げるのぶの美しい写真を持ってきて、正式に結婚を申し込みます。「のぶさん、私の生涯の伴侶になっていただけませんか?」
- のぶの躊躇と次郎の誠意: まだ結婚に踏み切れないのぶは断ろうとしますが、次郎は「十年でも二十年でも待つ」と誠意を見せ、再び航海へと出発します。
・崇、卒業へ向けて
- 卒業制作: タカシは卒業制作で銀座の街の絵を描いていました。「卒業制作を仕上げたら、のぶちゃんに会いに行く。今度こそ自分の気持ちをちゃんと伝える」と決意し、友人・健太郎(演:高橋文哉)にも宣言します。
- 手紙: 1939年(昭和14年)暮れ、タカシは柳井家に手紙を送ります。そこには、卒業制作に全力で取り組んでいること、完成したらすぐに御免与町に帰ること、製薬会社への就職が決まったことなどを報告する内容が書かれていました。
・重い荷物
- 次郎からの手紙: その頃、のぶも次郎からの手紙を受け取っていました。12月20日に高知に戻った際に洋食でも食べようという誘いです。
- 再会と正直な気持ち: 正式に断るため、のぶは次郎に会うことにします。結婚しても仕事を続けてほしいという次郎に対し、のぶは教師としての葛藤を正直に打ち明けます。子供たちに夢を教えたいと思って教師になったのに、いつの間にか戦地に送る子供たちを育てていることへの疑問、妹の言葉が突き刺さったこと、教師としても朝田家の長女としても宙ぶらりんで、次郎を幸せにする自信がないことを語ります。
- 次郎の言葉: そんなのぶに、次郎は「そんなに重い荷物をいくつも担いでいたら、船やったら沈没してしまいます。お国のために自分たちがそこまで重い荷物を担ぐことはない。荷物を下ろす用意をしませんか?その時が来たら、思い切り走れるように」と、戦争が終わることを視野に入れ、夢を持つことの大切さを優しく諭します。
- 再度のプロポーズ: 何も思いつかないと答えるのぶに、次郎は「ゆっくり考えればいいです。のぶさんは足が速いき、すぐ追いつきます。そこに少しでも僕との暮らしが入る隙間があったら、結婚してください。隙間がなかったら、その時は諦めます」と、再び結婚を申し込みます。
・のぶ、結婚へ
- 父の言葉の記憶: 次郎と別れ、ひとり歩いていると、かつて父・結太郎にも「ゆっくり見つけたらえい、のぶは足が速いき、いつでも間に合う」と同じ言葉をかけられたことを思い出します。
- 決意と告白: その途端、のぶは走り出し、全速力で次郎に追いつき、「とても大事なこと言い忘れました…こんな私でよかったら…ふつつか者ですけんど、よろしゅうお願いいたします」と、次郎の目をまっすぐに見つめ、結婚を承諾します。
- 周囲の反応と嵩の想い: 朝田家はのぶの結婚に大騒ぎですが、ソウキチ(ヤムおんちゃん)(演:阿部サダヲ)だけはタカシのことを心配しています。その頃、タカシは教室で卒業制作の仕上げに取り掛かっており、そこには小さな赤いハンドバッグを持ち、全力で駆ける女性の姿が描かれています。それは、のぶへの想いを象徴するかのようです。
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