2019年のNHK大河ドラマは『いだてん』です。
“いだてん(韋駄天)”は仏法の守護神で仏舎利を盗んだものを追いかけて取り返したほど走るのが早い神とされます。
この事から足の速い人のたとえとして用いられる様になっています。
今回は第4話のあらすじと四三の長兄の金栗実次を演じる中村獅童さんの想いなどを紹介します。
いだてん4話あらすじ
1910年(明治43年)10月、東京高等師範学校の恒例行事である”秋の長距離競走会”の日がやってきました。
意気込む四三であったがレース開始直前に尿意におそわれ、用を足しているいる内にスタートの号砲が鳴った事で出遅れてしまいました。
四三はスタートが遅れた上に途中でわらじの紐が解けてしまい裸足で走るトラブルにも苛まれました。
しかし自身が編み出した独自の呼吸法で6里の道のりの間で他の選手をごぼう抜きし見事3位でゴールしたのです。
表彰式で憧れの嘉納校長から銅メダルを受け取り予科であることを確認されただけのことで四三は感激するのでした。
この喜びを郷里に知らせた四三は長兄の実次から走るためではなく勉強するために東京にいかせたのだと言われてしまいます。
しかしながら四三にはスヤから言われた「丈夫な体ば、お国のために使うか、自分のために使うか、決めるのは四三さんたい、自由ったい」という言葉がよみがえっていました。
マラソン本格的に開始!能力アップを
今後も走り続けようと決心した四三は、マラソンで勝つためのポイントをノートに書きだすのでした。
ひとつはレース前には用を足しておくこと。
ひとつは草鞋にかわるものを見つけること
ひとつはスタミナをつけること
スタミナは柔道部員の徳三宝が並外れた練習量と大食を見習うことにしました。
その後、本科生となった四三は他の部員たちを圧倒します。
放課後は部員の仲間である橋本三郎や野口源三郎らと豚鍋をつつきスタミナをつけたのでした。
しかしながら、草履にかわるものを探すことは、輸入された運動靴は高価で手がだせなく未解決のままでした。
草履でなく足袋で快走
1960年(昭和35年)、志ん生が自宅のテレビでローマオリンピックの特別番組を見ていると、
娘がひとり縁側から上がり込んできます。
名前を知恵と言い五りんが初めて志ん生を訪ねてきた時に付き添っていた娘でした。
知恵は五りんと昼食をするので五りんが来るのを待つと言います。
ある日、四三は”播磨屋”と云う大塚仲町にある店を訪れていた。
播磨屋は東京高等師範学校の近くで創業した職人用の足袋など製造販売する専門店です。
四三は走るのに最適な草履に代わる履物として足袋を考えたのです。
店主の黒坂辛作から足袋を買って走ってみると快適で砂利道でも痛くなかった。
1911年(明治44年)10月、嘉納治五郎はストックホルムオリンピックの参加選手選考の予選会開催を発表します。
四三は新聞でそれを知ります。
さらにマラソン協議は25マイルで日本橋と横浜の距離に相当する10里であることを知り挑戦したいと思うのでした。
四三が出るならと橋本も野口も予選会にでることを決めたのでした。
四三は他の2人と予選会に向け当時長距離走者から支持されていた”脂抜き走法”を試みるも体調を崩し自然体が一番よいことを学んだのでした。
迎えたオリンピック予選会当日の11月19日、四三は野口と橋本らと曇天の羽田の海岸近くをさまよい歩いていました。
「・・・野口くん、ここ、さっきも通ったばい」
「すいません」
なんと3人は予選会に行く途中で道に迷ってしまったのです。
いだてん大河の主要キャスト相関図表とあらすじや見どころまとめ
中村獅童の金栗実次への思い紹介>
今回は四三の長兄の金栗実次を演じる中村獅童さんの演技への想いなどを紹介します。
~中村獅童さん~
獅童さんは、このドラマにでてくる人物はみな熱いと言います。
特に、四三の長兄である実次は熱すぎると言うのです。
早くに亡くなった父親代りとの自覚と責任感から行き過ぎと思えるほど力技で周りを抑えこもうとします。
そんな実直さを伝える事と声が大きい人を意識して演じたと仰っています。
い
獅童さんの実父が実次に似ていて、歌舞伎の道を進み始めたころは普段は何も言わないのに弱音を吐くと怒られたそうです。
そして歌舞伎で活躍するようになったら一番大きな拍手をくれたのも父親だったそうです。
そんな実父の獅童さんへの想いと実次の四三への想いを重ねているようです。
さらに、金栗四三を演じる中村勘九郎さんは、獅童さんが勘九郎さんのお父さんに可愛がってもらっていたこともあり、多くの時間を一緒に過ごした仲間だと言います。
このふたりの間柄でなくてはだせない雰囲気をだせればと思っているそうです。
さらに獅童さんはこのドラマを通じてオリンピックに込められた平和への願いに気付かされたことが勉強になっているとも話しています。
兄弟役を演じる歌舞伎界を背負っている中村獅童さんと中村勘九郎さんのやりとりが楽しみです。
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