この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
2019年9月13日、14日の再放送143話144話の内容です。
<143話144話の簡単あらすじ>
自分の子供が死産だと聞かされてぼんやりと床に上に坐りつづけているおしん。
でも、おしんの身体は母乳を出しつづけます。
方や、篤子は母乳が出ず子供が泣き止みません。
こまり果てた清はおしんに母乳をやってくれと頼みます。
おしんは我が子の様に母乳を与えます。
この様を見た清もおしんへの今までの態度を改めたのでした。
そして篤子の子供にはおしんが自分の子につけようとした愛と云う名前が付けられるのでした。
<おしん143話144話のあらすじ>
自分の子供が死産だと聞かされたおしんはうつろなまなざしでぼんやり床の上に座っているだけで何も話しません。
清も気にして小屋に来ています。
「竜、、、あたいはなんも、お前やおしんが憎うしてつろう当たった覚えはなかよ。おしんでん田倉(たのくら)の嫁になっとない、そい相応のことばしてもらわんば。あたいでん、今度のことは不憫でならんさい。『1つの家に2つのお産が一緒になっとはようなか』て言うけん、随分気にしとったばってん、そいがとうとうほんなことになってしもうて、、、」
おしんの身体は子供が生まれたとして母乳を出し続けます。
胸が張って苦しいおしんが胸から手ぬぐいを引っ張りだすのを手伝う竜三。
雄の時も飲みきれないほどたくさん出たと竜三が言うと、篤子は母乳がでなくて子供が泣いていると清が皮肉なものだと言うのでした。
母屋に竜三が入ってきて恒子に湯が欲しいと頼みます。
おしんを心配する恒子は言います。
「どがん強かおなごでん、子供への思いは同じさい。しかもおしんさんは地獄ば見たとじゃっけん。地獄たいね。自分でへその緒ば切らんばらんてん、地獄たい。篤子さんは乳の出んたいね。罰ん当たったと、、、」
そこに清がやってきて竜三に頼みたいことがあると言います。
しかし、部屋の奥では篤子が絶対に嫌だと叫んでいます。
「竜三、よかね。篤子ん子におしんの乳ばやって欲しか、、、」
そんな自分勝手なことは受け入れられないと竜三は湯をもらって小屋に戻ろうとします。
その時、恒子が竜三に話しかけたのでした。
「竜三さん。あたいでんむごかことて思うたと。ばってんおしんさんは、今何も分からんたいね。もし乳ば飲ますっ子ば抱くぎ、お母さんの言いさんごと慰めになっかも知れん。おしんさんのために言いよっとよ‼」
竜三と赤ん坊を抱いた清が小屋に入っていきます。
「おしん。この子に乳ばやってくれんね?」
おしんは竜三が抱いている赤ん坊に目を落とすと素直に受け取り後ろを向いて授乳を始めたのでした。
大五郎が家に戻ってきて事の次第を聞いて篤子に激怒します。
「ようそがんふうけたことを!おしんがどがん思いばすっかぐらい分からんはずはなかたい!あんまり勝手過ぎったい!連れ戻してくる!」
そこに、おしんに母乳をたくさん飲ませてもらって泣き止んだ赤ん坊を清が連れてきます。
清はおしんが菩薩のような顔をして授乳してくれたと言います。
そして、自分のこの様に母乳を与えるおしんが不憫だったと続けます。
「おしんが正気ば取り戻すぎ、どがんつらかじゃろうか。こいから、せめておしんばいたわってやらんば。篤子でん、おしんに感謝せんば罰ん当たっよ。この子はおしんの子ば身代わりにして産まれてきたとじゃっけんねぇ。あっ、恒子、おしんに何でん精のつくもん食べさせてやって欲しか。銭ば惜しむとじゃなか。おしんの体ば元通りにしてやらんば、おしんに申し訳ん立たんさい」
竜三はおしんにふとんを被せてやっています。
「かわいい女の子ね、、、あの子、私のこと母親だと思ってたのね。じいっと見て、一生懸命お乳飲んでた、、、」
おしんは篤子の子供は愛の代わりに生まれてきたのだから、好きなだけ自分の母乳を与えると言います。
おしんは正気に戻っていて、すべてを受け入れていたのでした。
そして、はやく元気になって出直すと言うおしんでした。
その時、清と恒子が昼食をもってきます。
竜三は清におしんが正気に戻っていることを伝えます。
「おしんは愛のことも知っとっとよ。篤子ん子にも乳ば飲ますって言いよっさい‼」
おしんは篤子の子を自分の子だと思って授乳すると言います。
ああ。二度とあんたにそがんつらか思いはさせん。今度子ば産む時は、体ば大事にすっごと、、、あたいでん、十分気ぃ付くっごとすっけん、、、」
清はおしんに初めての優しさを見せたのでした。
おしんは元いた納屋に移っていました。
部屋には清がきていておしんは子供に母乳を飲ませています。
「今夜は名付け祝いたいね。あんたのおかげで無事に迎えらるっと。『愛』って名前ばもろうた。この子は、あんたが愛に飲ます乳ばもろうてここまで育ったと。あんたも愛って思うてこの子に乳ば含ませてくいとっとじゃろう。せめてあんたの思いばこの子に残してやりたかったと。今夜、一緒に祝うてやってくんしゃい」
でも、篤子は死んだおしんの子供の名前を付けられたことと清がおしんに優しくなった事が気に入りません。
恒子はおしんの部屋に祝いの膳を運びます。
「まあ、こいからは嫁同士お互いに助け合うて、愚痴もこぼし合うて、、、」
そこに竜三が雄を連れてきます。
「おふくろもおつぎも客の接待で忙しかけん、雄ば見てやってくれって‼」
雄に祝いの膳を食べさせる竜三とおしん。
「おしん。おふくろもやっとお前の優しさの分かってくいたとよ。これから何もかんもうまくいくごとなったい。おしんもこいでやっと佐賀に骨ば埋むっ人間になれたとよ。なっ、ほら雄、、、」
それから、おしんにとって佐賀にきた初めての平和な日が続き、愛の宮参りの日が来ました。
洗濯をしているおしんのところに黒留袖を着た清がやってきます。
今日で篤子も向こうの家に帰るのだ言う清は最後に愛に母乳をやって欲しいと言うのでした。
愛の授乳を終え恒子と一緒に清と篤子を送り出したところに佐和からの手紙が届きます。
東京の料理屋で働いているという佐和はおしんの子供の宮参りの時期かと尋ねてきたのでした。
竜三に佐和のことを伝えて自分も家をでると話はじめたおしん。
そして、母屋で大五郎と清が居る座敷の前の板の間に坐ります。
「お父さん、お母さん、色々お世話になりました。今夜限りお暇を頂きとうございます」
驚くふたりと何も言えずに立っている竜三。
「明日、雄と2人でこの家を出ます」
<おしん141話142話の感想>
おしんは悲しみに中でも同じ時期に生まれた篤子の子供に元気に育って欲しいと云う優しさを失いませんでしたね。
失った代償は余りにも大きかったですが清もやっと胸襟を開いてくれたようです。
でも、おしんは自分の子供を失った時に田倉の家をでることを改めて心に決めていたのですね。
辛さしかなかった佐賀での1年でしたが、この先におしんを待っているのはどんな運命なのでしょうか。
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