『おしん』は1983年4月4から1984年3月31日に放送された戦中と戦後の混乱期を逞しく生きた女一代を描いたNHK朝ドラで、2019年4月1日よりBSでの再放送が始まっています。
ここでは、最高平均視聴率52.6%と最高視聴率62.9%を誇った『おしん』の佐賀編あらすじネタバレとキャストを紹介します。
今回は、東京の大地震から佐賀へ移ったおしんたち。竜三の実家がある佐賀で関わった人たちを紹介するとともにあらすじ内容をネタバレしていきます。
目次
<田倉竜三を演じた並樹史朗の紹介>
■生年月日
1957年9月21日
■主な作品(映画)
そろばんずく(1986年)・ラヂオの時間(1993年)・踊る大捜査線レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年)
■主な作品(テレビ映画)
梅ちゃん先生(2012年)・とと姉ちゃん(2016年)・新大江戸捜査網(1970年から1984年)・通り魔人妻は白昼犯された(1985年)・HERO (2001年)・美女と男子(2015年)
■直近の活動状況
最近での出演作品は、映画では『ビブリア古書堂の事件手帖』で (2018年)、テレビでは『この女に賭けろ7話』などに出演しています。
■おしんでの役所(田倉竜三)
田倉竜三は佐賀の旧家である田倉家の三男で、実家の資本援助をもらって東京で羅紗問屋を営んでいました。
カフェ通い時の女給たちの噂話で出髪のおしんの事を耳にして銀座のカフェにおしんを呼びます。
店の前で門前払いをされたおしんに一目ぼれした竜三。
竜三は母親の清の反対を押し切っておしんと結婚し、二人の間には雄がうまれます。
羅紗問屋を畳んで子供服の製造を始め順調に事業をのばすが、新工場開所式の日に関東大震災ですべてを失う。
おしんと雄をつれて佐賀の実家に戻るがおしんと雄に苦られる。
自分の土地を手に入れようと干拓事業に取り組むが台風でまたしてもすべてを失う。
満州に渡航する前に立ち寄った伊勢で行商をしていたおしんとやり直すことを決心する。
魚の行商から軍のご用達になり事業を伸ばすが日本が敗戦したことで自殺してしまう。
<田倉清を演じた高森和子の紹介>
■生年月日
1932年3月21日
■主な作品(映画)
上州鴉(1951年)・関東兄弟仁義任侠(1971年)・山口組三代目(1973年)
■主な作品(テレビ映画)
祇園の姉妹(1958年)・転落の詩集(1964年)・源氏物語(1965年)・大坂城の女(1970年)・笑わぬ男(1970年)・出発(1970年)・藍より青く(1972年)・ハイカラさん(1982年)・冬の稲妻(1982年)・大家族(1984年)
■直近の活動状況・他
1990年に女優業を引退し新聞などの執筆や講演に専念。
■おしんでの役所(田倉清)
見合い話を持って佐賀から上京した清は竜三から東京の髪結いとしておしんを紹介されます。
竜三からおしんと結婚したいと聞いて猛反対する清。
見合いをすっぽかした竜三に清は怒って佐賀に帰ってしまいます。
関東大震災ですべてを失って竜三に連れられて佐賀に来たおしんを執拗に虐める清。
自分の娘の篤子とおしんを清は事あるごとに差別するのでした。
篤子とおしんの出産が重なり清の仕打ちのせいもあっておしんの子供は死産となります。
堪りかねて佐賀から雄を連れて逃げ出したおしんからの竜三への手紙を清は尽く隠したのでした。
竜三が死んだと聞いて佐賀から三重まできた清は、おしんに佐賀に戻る事を勧めますが拒絶され竜三の遺骨を分骨し佐賀に戻っていきました。
<田倉大五郎を演じた北村和夫の紹介>
■生年月日
1927年3月11日
■主な作品(映画)
にごりえ(1953)、人間の条件(1961年)、天国と地獄(1963年)、にっぽん昆虫記(1963年)、赤い殺意(1964年)、怪談(1965年)、日本のいちばん長い日(1967年)、神々の深き欲望(1968年)、金環蝕(1975年)、復讐するは我にあり(1979年)、太陽を盗んだ男(1979年)、ええじゃないか(1981年)、黒い雨(1989年)、社葬(1989年)、のど自慢 (映画)(1999年)、北辰斜にさすところ(2007年)、Beauty うつくしいもの(2008年)
■主な作品(テレビ映画)
白い闇(1961年) 、花の生涯(1963年) 、赤穂浪士(1964年) 、太閤記(1965年) 、源義経(1966年)、天と地と(1969年) 、春の坂道(1971年) 、元禄太平記(1975年)、黄金の日日(1978年) 、徳川家康(1983年) 、翔ぶが如く(1990年)、八代将軍吉宗(1995年)、葵 徳川三代(2000年)、武蔵 MUSASHI(2003年)、功名が辻(2006年) 、大市民(1966年)、球形の荒野(1969年)、シークレット部隊(1972年) 、越前竹人形 (1973年)、俺たちの勲章(1975年)、俺たちの旅(1975年)、大非常線(1976年) 、俺たちの朝(1976年)、土曜ワイド劇場(1977年)、青春ド真中!(1978年)、赤穂浪士(1979年) 、不毛地帯(1979年)、女たちの忠臣蔵(1979年)、関ヶ原(1983年)、ふぞろいの林檎たち(1983年)、大家族(1984年)、代表取締役刑事(1990年)、ちゅらさん(2001年)、家政婦は見た!(2003年)、ハルとナツ(2005年) 、河井継之助 駆け抜けた蒼龍(2005年)
■直近の活動状況・他
2007年5月6日死亡
■おしんでの役所(田倉大五郎)
竜三とおしんの二人だけの祝言を終えた頃に佐賀から上京し、おしんが気に入った竜三の父親の大五郎。
大五郎は結婚を認めてくれたのでした。
おしんが雄を生むと大五郎はわざわざ佐賀からお祝いに駆け付けてくれます。
そして、大五郎は竜三の新しい事業に融資を申し出てくれたのです。
おしんたちが関東大震災ですべてを失って佐賀に戻ってきた時に大五郎だけが快く迎え入れてくれます。
大五郎は勝手に竜三に融資を決めたことで田倉家での立場を悪くしていました。
竜三が干拓をしたいと言い出した時に当初は反対しますが、熱意に負けて承諾するのでした。
東京に逃げようとした時のおしんの大怪我を心配した大五郎だけが医者に診せさせます。
おしんと篤子の妊娠で迷信を忌み嫌う清を説得しようとする大五郎ですがうまくいきません。
その後も、何かにつけおしんを庇う大剛郎ですが清の虐めはエスカレートしていきます。
しかし、大五郎も台風で干拓のすべてを失ってしまうのでした。
そして、竜三が伊勢でおしんと暮らす事を知って連れ戻そうとする清を放っておけと制したのも大五郎でした。
<田倉福太郎を演じた北村総一朗の紹介 若いころの画像も>
お若いころ↓
■生年月日
1935年9月25日
■主な作品(映画)
東京湾炎上(1975年) 、アフリカの鳥(1975年)、鉄騎兵、跳んだ(1980年)、逃がれの街(1983年)、スタア(1986年)、郷愁(1988年)、メロドラマ(1988年)、遺産相続(1990年)、ご挨拶(1991年)、エバラ家の人々(1991年)、超能力者 未知への旅人(1994年)、集団左遷(1994年)、踊る大捜査線シリーズ(1998年~)、ピンチランナー(2000)、いぬのえいが(2004年)、釣りバカ日誌(2008年) 、キラー・ヴァージンロード(2009年)、アウトレイジ(2010年)
■主な作品(テレビ映画)
竜馬がゆく(1968年)、樅ノ木は残った(1970年)、、、春の坂道(1971年)、勝海舟(1974年)、草燃える(1979年)、獅子の時代(1980年)、山河燃ゆ(1984年)、春の波涛(1985年)、武田信玄(1988年)、翔ぶが如く(1990年)、信長(1992年)、花の乱(1994年)、八代将軍吉宗(1995年)、禄繚乱(1999年)、他多数
■直近の活動状況・他
2017年4月に自らが”導管ガン”と云う前立腺癌で通院している事を公表しています。
また、2019年4月にブログで”突発性難聴”であったことを伝えています。
■おしんでの役所(田倉福太郎)
おしんたちが関東大震災で佐賀に逃れてきた時、田倉家の後継ぎの福太郎は竜三の事業の失敗をなじり、間接的に大剛郎を非難していたのです。
田倉家は大五郎の代から福太郎の代に移っていて、清も何かと福太郎に気をつかっていました。
竜三が干拓の仕事をやりたいと言い出した時も干拓は大きな台風がくれば水の泡となる事業だと反対する福太郎でした。
妻の恒子にも、家庭内の揉め事には「見ざる、言わざる、聞かざる」の態度を取れと言い聞かせる、いわゆる事なかれ主義者だったのです。
<田倉恒子を演じた観世葉子の紹介>
■生年月日
詳細不明
能楽師八世観世銕之亟の長女
■主な作品(映画)
死者の書(2006年)
■直近の活動状況・他
1976年劇団民芸の研究生となるが1995年に退団している。
以後、ジャンルを問わず、面白い演劇を目指して活動中。
現在は江戸まちたいとう芸楽祭実行委員会相談役。
■おしんでの役所(田倉恒子)
福太郎の嫁の恒子は日頃より、家庭内の揉め事には「見ざる、言わざる、聞かざる」の態度をとる様に夫に言われている。
おしんと篤子が同時に妊娠したときは”一つの家にお産が二つあるとどちらかが欠く”と云う迷信を心配します。
おしんに冷たく当たるのは田倉家での自分の立ち振る舞いのためで、実際には何かとおしんの事を心配してくれています。
恒子は誰にも知られない様に安産の為の魔除けの麻の葉を刺した厚地の木綿の下敷きをおしんにくれたりします。
<田倉亀次郎を演じた成瀬正孝の紹介>
■生年月日
1950年2月27日
■主な作品(映画)
関東兄弟仁義 (1971年)、日本女侠客伝(1971年)、女番長ブルース (1971年)、現代やくざ 血桜三兄弟(1971年)、まむしの兄弟 (1971年)、現代任侠史(1973年)、仁義なき戦い (1973年)、仁義なき戦い (1974年)、山口組外伝 (1974年)、唐獅子警察 (1974年)、、県警対組織暴力(1975年)、暴動島根刑務所(1975年)、、沖縄やくざ戦争(1976年)、暴走パニック(1976年)、やくざの墓場 (1976年)、ピラニア軍団(1977年、東映)、ドーベルマン刑事(1977年)、こちら葛飾区亀有公園前派出所(1977年)、柳生一族の陰謀 (1978年)、多羅尾伴内(1978年)、野性の証明 (1978年)、魔界転生(1981年)、里見八犬伝(1983年)、せんせい(1989年)、天と地と(1990年、東映)、まだまだあぶない刑事(2005年)
■主な作品(テレビ映画)
必殺必中仕事屋稼業(1975年)、必殺仕置屋稼業(1975年)、影同心(1975年)、Gメン’82(1982年)、犬神家の一族(1977年) 、人形佐七捕物帳(1977年)、大都会(1979年)、赤穂浪士(1979年) 、長七郎天下ご免!(1980年)、夕陽よ止まれ (1983年)、数の風景(1991年)、京都マル秘仕置帖 (1999年) 、風雲江戸城 (1987年)、花の生涯(1988年) 、徳川家康(1988年) 、織田信長(1989年)、坂本龍馬(1989年)、武田信玄(1991年) 、平清盛(1992年)、静かなるドン(1994年) 、木枯し紋次郎(2009年)
■直近の活動状況・他
最近では映画”アウト&アウト(2018年)”に出演しています。
テレビでは”ドクター彦次郎(2019年)”に出演に出演しています。
■おしんでの役所(田倉亀次郎)
おしんが佐和と東京へ発とうと計画していた日に、唐突に竜三の次兄の陸軍大尉になっていた亀次郎があらわれ、初めて会ったおしんも挨拶します。
そして、次のおしんが亀次郎と会うのは三重で竜三との魚屋商売が軌道に乗り始めた頃でした。
雄に陸軍士官学校を勧める亀次郎は、竜三にこれからの商売は軍を相手にするべきだと主倍の方向を変える事を提案します。
その頃には、亀次郎は陸軍少佐にまで出世していたのでした。
雄が出征することになった時、おしんは亀次郎に無理を言って雄の行き先を教えてもらいます。
雄は博多から輸送船に乗り南方に派遣されていたのでした。
<山根篤子を演じた長谷直美の紹介 若いころの画像も>
お若いころ↓
■生年月日
1956年5月15日
■主な作品(映画)
青春讃歌 暴力学園大革命(1975年)、おしゃれ大作戦(1976年)、激突!若大将(1976年)、ミスターどん兵衛(1980年)、日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章(1981年)、ウィーン物語 ジェミニ・YとS(1982年)、肉体の門(1988年)、女帝 春日局(1990年)、陽光桜 (2015年)、お元気ですか?(2015年)、キリマンジャロは遠く(2016年)、悪い女はよく稼ぐ (2019年)
■主な作品(テレビ映画)
四季の家(1974年)、もういちど結婚(1983年)、俺たちの朝(1976年) 、秋日記(1977年)、姿三四郎(1978年)、太陽にほえろ!(1977年) 、大追跡(1978年) 、俺たちは天使だ!(1979年)、われら行動派!(1979年)、服部半蔵 (1980年) 、松本清張の駆ける男(1980年)、愛されたい妻たち(1988年)、聖者が街にやって来た(1982年) 、愛してよろしいですか(1984年)、ノンちゃんの夢(1988年)、ママと私の捕物帳(1987年)、団地妻連続殺人事件(1986年)、天使が消えた夏(1990年)、砂の家(1989年)、14年目の友情(1990年)、離婚屋稼業 お別れさせます(1991年)、子連れ信兵衛(2015年)
■直近の活動状況・他
結婚(1995年)を期に芸能界を突如引退するとフランスへ渡りますが、離婚後にイギリスへで演技の勉強を経て2012年に日本で舞台に復帰した。
現在は舞台を中心に女優業から歌手、バラエティと幅広く活動している。
■おしんでの役所(山根篤子)
佐賀に連れてこられたおしんは清から山根家へ嫁いだ娘の篤子との差別待遇に虐められます。
何かと篤子を可愛がる清ですが、大五郎も福太郎も良い顔をしません。
田倉家は篤子の妊娠を知って喜びに包まれますが、その時におしんにも新しい命が宿っていましたが竜三にさえ隠していたのです。
篤子の帯祝いの日になりますが、おしんは怪我のせいで右手が不自由のままです。
それでも篤子がくると云う事で無理やり床上げされたおしん。
おしんにも赤ちゃんができた事が分かると清の態度は益々悪化します。
篤子には栄養を付けろとドジョウを食べさせますが、おしんにはきつい畑仕事を続けさせる清でした。
稲刈りの季節を前にして篤子が産気づきます。
少し遅れて、おしんも産気づきますが、皆は篤子に気を取られておしんには気づきません。
おしんは、竜三が篤子の為に医者を呼びに行っている間に、陣痛に苦しみ竜三を呼びに外に出てしまいそのまま気を失ってしまいます。
篤子は難産でしたが無事に女の子を出産しますが、おしんは死産となってしまうのでした。
放心状態のままのおしん。
一方、篤子は母乳が出ず赤ん坊が泣き叫びます。
見かねた清は周囲の反対を押し切っておしんに授乳を頼み、おしんもそれを受けたのでした。
おしんは『愛』と名付けられた篤子の赤ちゃんが宮参りを済ませるまで授乳を続けて、それが終るのを待っていたように雄を連れて田倉の家をでたのでした。
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