この記事は朝ドラ『なつぞら』のあらすじネタバレの詳細です。
今回は9月27日に放送された、第26週「なつよ、天晴れ十勝晴れ」の155話です
<なつぞら155話のあらすじ>
なつたちは帯広の雪月から戻ってくると、照男が剛男に牛舎の建て替えについて説明していました。
なつが何をしているかを照男に訊きます。
「古い牛舎を建て替えようと思ってんだ、、、」
照男は古い牛舎を建て替えて、っと大きな牛舎にしようと計画を立ていたのです。
そして、パイプラインミルカーの設備も導入するのだと剛男が説明
してくれました。
「搾った牛乳を集めるまでを機械化するということですね?」
一久がそう言うと照男は嬉しそうに、今一番新しい牛舎なんだと頷きました。
その時、外から雷鳴とともに激しい雨の音が聞こえてきます。
この雨は、十勝に冷害水害をもたらした嵐になったのでした。
なつは牛舎の建て替えについての泰樹の気持が気になり照男に訊きます。
「じいちゃんは、俺に任せるって言ってくれたんだ、、、」
照男からそう言われて納得するしかなかったなつ。
夕見子も、照男に今のケットミルカーで不十分なのかを訊きます。
「パイプラインにすれば、重いバケットを運ぶ必要もなくなるべ!牛だって、どんどん増やしていけるんだ‼」
でも、剛男も富士子も設備費用のための借金が増えることを心配します。
しかし、剛男も農協を牽引する意味から、最新設備の導入に反対はできない立場でもあったのです。
照男は自分の夢を語ります。
「ちが率先してやらないでどうするんだ!じいちゃんが作ったこの牧場を、十勝一いや日本一にしていくのが俺の役目だべさ‼」
照男は、設備を整えて乳量を増やすことで、借金を返していけると見積もっていました。
そうやって、牧場を大きくしていくしかないのだとも言うのでした。
しかし、そこで一久が警鐘を鳴らしたのです。
「投資を回収するために、規模を拡大してゆけば、、、そのうちに終わりが見えなくなりませんか?」
一久に思わぬところをつかれて驚く照男。
富士子が泰樹に反対はしないのかと尋ねます。
すると泰樹は、おもむろに口を開いたのでした。
「照男の好きにすりゃいい、、、これは照男の開拓じゃ!照男が覚悟すりゃいい‼」
照男は、泰樹の言葉をじっと噛みしめて、うなずくのでした。
その夜は、嵐になりました。
激しい雨と雷鳴で、泰樹は目を覚まします。
そして、電気をつけようとして、停電していることに気付きます。
つかさず、泰樹が期間を訊きます。
照男がもうすぐ7時だと伝えます。
「電気がなければミルカーが使えないべ、、、」
剛男が心配すると、照男も牛乳を冷やすバルククーラーも使えないと困り果てます。
泰樹は牛たちの様子が心配で訊きます。
「搾乳は?」
搾乳は昼ごろまでなら牛も待てし、それまでには電気も通ると照男は答えるのでした。
なつが心配して、昼まで搾乳しなかったことがあるかを確認します。
すると、照男は聞いた話で柴田牧場では経験がないというのでした。
そして、発電機のありそうなところに訊いてみると言います。
照男がどこかに電話をして、発電機を借りれないことが分かった時、泰樹が叫びます。
「牛が鳴いてるべ!牛が鳴いてるのが聞こえんのか?」
泰樹は、まるで生気が戻ったように目が輝いてきていました。
「すぐ牛舎行け!牛は決まった時間に搾ってやるから、わしらを信用していい乳を出してくれるんじゃ‼こっちの都合で待たせるな! 手で搾るんじゃ‼」
搾らなかったら、乳房炎になってしうまうとなつ。
「牛を助けるんだ!照男!行け‼」
こうして、剛男以外は全員が牛舎に向かったのでした。
剛男は、他の牧場の手助けの手配をするために急いで農協に向かったのでした。
泰樹は、なつに搾乳する順番を指示します。
一久と夕見子も手伝うために搾乳を教えろといいますが、泰樹が教える時間はないから、見て覚えろと言うのでした。
それを聞いてなつは一久に言います。
「イッキュウさんは、集乳缶を運ぶのを手伝った方がいいわ、、、」
そして、夕見子には富士子が教えることになりました。
坂場:うん 分かった。
富士子:夕見子 あんたには 私が教えるから。
そこに、悠吉が駆けつけてきました。
泰樹から搾乳を頼まれた悠吉が、バルククーラーが使えないと搾った牛乳が冷やせないと心配します。
しかし、泰樹は牛だけは助けたいと、牛乳のことは後でいいと話すのでした。
その時、照男が富士子と沙良にアイスクリーム屋を壊すことの了解を求めてきます。
照男は、少しでも搾乳した牛乳を冷やせるように、水槽を戻すことを思いついたのでした。
そして、井戸水を汲んで水槽を戻しにかかった照男。
しばらくすると、夕見子も搾乳のコツが分かってきました。
「おっ、、、何だ!私にも才能あるんでないの⁉」
そして、すべての牛の搾乳を手で終えた柴田家の家族と悠吉と菊介。
菊介が言います。
「牛は全部助かったんだ!乳房炎になった牛は、きっと一頭もおらんべさ‼」
そして、また穏やかな顔に戻った泰樹が照男に声を掛けます。
「よくやった!照男‼」
照男は泰樹のとっさの判断力を見せつけられて、自分の未熟さを思い知らされていたのです。
「俺なんか、、、まだダメだ、、、」
「いや!そんなことはない!よくやった‼」
泰樹は照男にとても大切なことを教えたのです。
「一番大事なことは、働くことでも稼ぐことでもない!牛と生きることじゃ、、、みんな!よくやった!ご苦労さん‼」
嵐が去った翌日、なつは泰樹と一緒に天陽の畑に向かったのでした。
そこでは、靖枝が荒れてしまった畑からジャガイモを掘り出していました。
その頃、天陽の家では、タミと正治が無茶苦茶になった家の中を片付けていました。
そして、天陽のアトリエに入って、遺作となった馬の絵に描けた布を恐る恐る取り外します。
「ああ!大丈夫!絵はぬれてない!無事だわ‼」
正治がそう言うと、タミも嬉しそうにうなずきます。
「あ、、、よかった、、、なんとか守れたわ!天陽を‼」
畑でジャガイモを掘り出す靖枝。
「畑はこのとおり!けど、、、芋は残ってます。水浸しで売りもんにはならないかもしれないけど、、、でんぷん用に出荷することなら、、、できるかもしれんわ⁉」
それを聞いた泰樹は靖枝に言います。
「天陽が守ってくれたんじゃ‼わしらも手伝う、、、」
その時、泰樹の脳裏には天陽の熱意に動かされて、この畑を開墾した時のことが浮かんできたのでした。
「荒れ地を我々の子孫に誇れる美しい我が里の風景に変えんじゃ!」
<なつぞら155話の感想>
嵐のせいで停電になって、電動の搾乳機が動かいと分かった瞬間に、泰樹に以前の活力が戻りました。
この処、牧場の仕事を照男に任せたことで、なんとなく元気がないのを周囲が心配していました。
でも、手での搾乳を指示した泰樹は、以前の開拓者の姿そのものでしたね。
大切なことは、牛と共に生きる事!
それが泰樹の哲学の心髄なんでしょうね。
便利な機械に頼った生活は、本来の人間が生きていく力を退化させることを教えられたような気がします。
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