NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は11月11日(月)と12日(火)に放送予定の第7週37話38話について紹介します。
<前回のあらすじ>
その翌日から、喜美子の丸熊陶業での仕事がさっそく始まりました。
『丸熊陶業』食堂では、陶工たちの奥さんの他に八重子と緑も働いていました。
『荒木荘』でのぶ子に鍛えられた喜美子にとって丸熊陶業での食事の準備やお茶出しは、楽々こなせるものでした。
八重子から火鉢の作業場へお茶の入ったやかんを持っていくように頼まれた喜美子。
作業場へ行く途中で絵付け係りの部屋の前を通りかかった喜美子は、やかんを持ったまま足が止まってしまいます。
喜美子の目に飛び込んできたものは、そこに置かれていた火鉢に描かれた様々な絵でした。
火鉢に描かれて山水や花やタヌキなどの動物に思わず見入ってしまった喜美子はそれに見入ってっしまったのでした。
仕事が終わったあとで、丸熊陶業の食堂で喜美子は幼馴染の照子や信作と待ち合わせます。
照子は、この春から京都にある短期大学のために寮生活を始めるのことになっていました。
信作は、大学には進学せずに信楽の役場で働くことが決まっていました。
照子たちとそんな話をしていると、絵付け係りの部屋の方から誰かの怒鳴り声が聞こえてきました。
先日見かけた絵付け職人たちは社長の秀男との処遇改善の話し合いが決裂していていたのです。
そして、その後にとうとう絵付け職人たちは親方に引き連れられて丸熊陶業を辞めていってしまったのです。
それを見ていた喜美子は真剣な顔をして自分の中でくすぶっていたことを照子に訴えます。
「私も絵付けをやってみたい、、、」
それを聞いた照子は驚きます。
絵付けは信楽焼の男世界の仕事で、女性の絵付師など聞いたこともなかったことを照子は知っていたからです。
しかし、喜美子の真剣な眼差しから真剣さをくみ取った照子は父親である社長の秀男に話してみると言ってくれるのでした。
翌朝、喜美子は社長の秀男から”試し”と云うことで許可を得て、絵付け係りの部屋へ向かいます。
するとそこには見知らぬ初老の男が座っていたのでした。
<第7週37話38話のあらすじ>
照子は約束したとおりに、社長である秀男に喜美子が絵付けをやりたがっていることを伝えます。
そして絵付けを体験させてもらう事の了解を取り付けてくれたのです。
そのことを照子から聞いていた喜美子は、この日は朝からワクワクしながら食堂の仕事をしていました。
喜美子が食堂の仕事をしていると、八重子と緑が新しい絵付け職人が来たらしいと云う話をしていました。
喜美子は、気になってふたりの話に聞き耳を立てていました。
仕事が終ってから、喜美子は秀男に連れられて絵付け係りの部屋にいきます。
その途中で、喜美子は昼間の八重子と緑の話が気になって、ついつい秀男に噂の真偽を尋ねてしまうのでした。
それを訊かれた秀男は少し自慢げに新しくきてもらった絵付師のことを話し始めたのでした。
新しい絵付師の名前は深野心仙でした。
心仙は、以前は日本画を描いていてかつては著名な画家だったというのです。
絵付け係りの部屋には、秀男が話してくれた初老の新しい絵付師である深野が座っていたのです。
秀男に声を掛けられた深野はふたりの自分の弟子を『丸熊陶業』につれてきていました。
秀男が、深野と喜美子をそれぞれ紹介してくれます。
紹介された喜美子は深野に挨拶をしたのでした。
そして、喜美子は絵付けをしてみたいのだと深野に自分の気持を伝えました。
この時、気に子は内心では女だてらにと半ば断られることも覚悟していました。
しかし、深野は喜美子が想定しなかった軽さで喜美子の希望を受け入れてくれたです。
緊張していただけに少し拍子抜けしますが、絵付けができることを喜美子は喜びます。
実際に絵付けを教えてくれたのは深野ではなく、池ノ内富三郎と磯貝忠彦の深野のふたりの弟子でした。
ふたりは、深野の指示に従って喜美子に絵付けを親切丁寧に教えてくれました。
はじめは慣れないためたどたどしいものがありましが、時間が経つにつれて次第に夢中になっていったのでした。
そして、喜美子が気づいた時には外は日が暮れて暗くなっていたのです。
その頃、川原家では喜美子が帰っていないことを知った常治が機嫌を損ねていました。
帰宅した時に風呂が沸いてないとちゃぶ台をひっくり返して怒る常治。
風呂は喜美子の仕事になっていたのでした。
絵付けをさせてもらえた喜美子は常治に何を言われようが気にしません。
翌早朝、いつもより早めに『丸熊陶業』に出勤した喜美子はまっすぐに絵付け係の部屋にいったのでした。
そして、深野に昨日のお礼をいいます。
それから、今日も夕方から絵付けを教えて欲しいと頼みますが、何も答えずに自分の仕事の部屋に入っていってしまったのです。
深野の様子をみて何があったのか理解できず喜美子は慌てます。
そこに深野ふたりの弟子も出勤してきました。
喜美子は深野にしたようにふたりに昨日のお礼を言って、自分が深野に対して何か失礼をしてしまったのかと尋ねたのでした。
すれとふたりから深野はいつもあんな風だから気にするなと言われて少し安心した喜美子!
そしてふたりに今日も食堂の仕事が終わった夕方から絵付けを教えて欲しいと喜美子は頼みました。
するとふたりは怪訝そうな表情をしながら喜美子に言います。
「絵付けは昨日初めてやってみたばかりだから、また遊びにきたら良いよ!」
その言葉を聞いて喜美子は深野たちが自分の絵付けは遊びの体験だと思われていたことを知ったのでした。
その日の仕事を終えた喜美子は、深野のところに行って自分の想いを伝えます。
「私が絵付けをしたいのは遊びの体験ではなく仕事としたいと思っています。だから本気で絵付けを教えてください!」
それを聞いた深野からは昨日とはうって変わってとても重々しいものでした。
「絵付師の修行というのものは片手間ではできない厳しいものなんだよ!?一人前になるのに何年もの修行が必要で、しかもその間は無給になる厳しいものになるから無理なんだよ!」
そしてその後に、肩を落として喜美子は帰宅すると、妹の百合子が誰かと楽しそうに遊んでいました。
それは、『荒木荘』で直接別れを言えなくて喜美子が気にしていたちや子だったのです。
新しい仕事を始めていたちや子は仕事で琵琶湖を訪れていたのです。
そしてその足を伸ばして信楽まで喜美子に会いにきてくれていたのでした。
「今度は新聞社の記者じゃなくて、婦人雑誌なんだよ!」
ちや子は新聞社での失望から立ち直って婦人雑誌の記者になっていたのです。
今の仕事がとても楽しいとちや子は喜美子に話すのでした。
<第7週37話38話の感想>
喜美子の絵付け絵をやりたいと云う想いは、周りからは遊びの体験的なものだと思い込まれていましたね。
仕事にするための修行は想像以上に厳しいものだと知った喜美子は絵付師になることを諦めてしまうなおうでしょうか?
そんな時に喜美子の目の前にあわらわれちや子。
喜美子にとってちや子はある意味で憧れの存在だったはずです。
この再開が喜美子に心境に何か影響を与えるのでしょうか?
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