NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は11月29日(金)と30日(土)に放送予定の第9週53話54話について紹介します。
<前回のあらすじ>
喜美子が『丸熊陶業』に出勤すると、八郎が落ち着かない様子で近づいてきました。
「寂しいですよね!?いつまでここにおられるか聞きたいと思って、、、」
「えっ!?どういうこと?
喜美子が訊き返すと八郎は続けます。
「もし、火祭りの時までいるんだったら、思い出に一緒に松明担いで歩いて欲しいとなぁと思って、、、」
そこまで言って八郎は喜美子がまだ深野から聞いていないことに気が付いて逃げようとします。
しかし、喜美子は逃がしませんでした。
「待って、ちゃんと言って!!」
喜美子につかまってしまった八郎は堪忍して、たまたま事務所の前で深野が敏春の辞意を伝えるのを聞いてしまった事を白状したのでした。
「丸熊陶業を退職させてください!次は長崎へ修行しにいこうと考えています!!」
深野は、長崎にいる30代の森田隼人と言う絵付けの研究をしている男に手紙を書いていて、すぐにでも来てくださいとの返事をもらっていたのです。
それを聞いて最初こそ茫然とした喜美子ですが、八郎のまた新しい事に挑戦すると云う言葉にますます深野を尊敬するのでした。
「自分よりずっと若いところに弟子入りするなんて、、、やっぱりかっこええなあ!?」
そして、喜美子はすぐに深野の口からその話を聞くことになります。
「おもろい人生やなあ!楽しみやなあ!!キュウちゃんは、丸熊陶業で頑張るんだよ、、、!?」
<第9週53話54話のあらすじ>
丸熊陶業の絵付師がみんな辞めると云う噂が信楽の町の中で流れます。
それを聞きつけた常治とマツも、喜美子が丸熊陶業を解雇されるのではと不安に思うのでした。
「あんた大丈夫なの?みんな絵付け職人はクビになったって噂になってるよ!?」
マツが喜美子に尋ねます。
常治もそれを気にしています。
「クビになってなってないよ!一番弟子も二番弟子も京都や大阪で新しい仕事を始めることになったから、、、フカ先生も長崎に行って絵付けを一から学び直そうとしているんですよ!?父ちゃんみんな挑戦しようとしているんだよ!?幾つになっても学ぶことを惜しまず、年下の師匠のもとで修業するってすごいと思う!!」
しかし、常治は喜美子が深野の尊敬するのがおもしろくありません。
珍しく穏やかに話はじめる常治。
「拭いても拭いても溢れ出てくる汗をかきながらでも仕事をしなくちゃいけない、、、やりたい事をやれる人間なんてほとんどいないものなんだ!!お前は世間の何を知っていると云うんうだ?」
しかし、そのうちヒートアップしてきて遂に常治は切れ始めました。
「それでも深野先生のことだけを素晴らしいと言うなら出て行ってくれ!出ていけ!!あほんだら!!」
喜美子は常治に返す言葉が見つからず、黙ってしまうのでした。
そんなある日、喜美子は敏春に呼ばれて事務所に向かいます。
「絵付けできる人は他にもたくさんいるから、気にせずに好きなところにいってもらっていいですよ!?」
深野の弟子の池ノ内も磯貝も『丸熊陶業』を辞めて別の場所で働くことがきまっていました。
どうするかを決めていないのは喜美子だけだったのです。
そして数日後、喜美子は再び敏春のいる事務所に向かいます。
「わたしは引き続き『丸熊陶業』で働かせてもらいます、、、仕事ならマスコットでもなんでもやります!だから信楽初の女性絵付師として一人前に扱って頂きたいと思います!!」
そして喜美子が家族や妹のために稼がなくてはならないのだと言うと敏春は結婚した方が早いんじゃないかと切り返すのでした。
「わたしは職業婦人としていきていくつもりです!ご検討ください!!」
それを聞いた敏春はおもむろに喋り始めます。
「正直、絵付け係りは解散するつもりで、、、絵付けは下請けにだそうと考えていました、、、でも川原さんに任せることにします!一人前の絵付師として雇わせて頂きます!」
こうして喜美子は『丸熊陶業』の一人前の絵付師となることができたのでした。
そして、妹の百合子も高校に通えることになりました。
やがて、信楽で行われる火祭りの日になりました。
喜美子と八郎が深野の姿を探していると、敏春や『丸熊陶業』の陶工たちも参加している姿がみられました。
喪に服しているより祭りに参加したほうが秀男も喜ぶだろうとの考えからでした。
そこに信作も喜美子たちに合流してきます。
そして遅れて深野がやってきました。
その後からは池ノ内と磯貝もついてきていました。
しかし、しばらくすると深野は自分の松明をふたりの弟子に預けてきた道を戻っていってしまったのです。
「先生らしいな!?」
その姿をみて磯貝がつぶやいたのでした。
そしてその翌日、深野は長崎へと旅立っていったのです。
深野が去って秋も深まった頃に、喜美子がデザインした絵柄の絵付け火鉢がいよいよ発売開始となります。
「どんな人が買うてくれるんだろう、、、いとおしいわ、、、」
喜美子は自分一人だけで完成させたデザインの絵付け火鉢の試作品を見ながら胸を躍らすのでした。
<第9週53話54話の感想>
深野の話は小さな信楽の町の中に一気に広がりました。
そして、『丸熊陶業』は絵付師を解雇しはじめたと噂されるようになりましたね!?
喜美子の両親が心配するのもわかります。
でも、喜美子の深野愛は常治には面白くなかったようですね!?
結果的に、『丸熊陶業』でただひとりの絵付師になれたことで、給料もあがって百合子も高校にいけるようになって良かったですね
ネタバレ 9週詳細【丸熊陶業の秀男が急死!深野辞め喜美子一人に
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