あぐりあらすじ22週127話128-129-130-131-132の内容あらすじを1話ごとお送りします。
<あぐり第127話のあらすじ>
戦争が終っても疎開してきて世話になったこともあり東京に戻らずにとめの葡萄園を手伝うために山梨に残る事にしていたあぐり。
しかも、とめは幼馴染の富士夫と結婚したことでいきなり3人の子供の母親になっていて今またお腹の中には新しい命を宿していたのです。
ところが一緒に疎開してきた光代は肝臓を患ったせいで体調がすぐれずに床に伏したまま起き上がれない日々が多くなってました。
そんな日々の中であぐりはチェリー山岡の記事を新聞で見かけて自分の美容師時代のことを思い出しますが、光代の容態は手術の甲斐なく徐々に悪化していったのです。
一方で、東京に居残っていた淳之介は尚久や南の力も借りて家が焼けてしまった跡に小さな家を建てて彼の戦後を始めていました。
そんな淳之介は冷やかしで引いたくじで2000円もの賞金を当ててことで家の建築を手伝ってくれた尚久や南を連れて塩山温泉にでかけることにしたのでした。
<第128話のあらすじ>
淳之介たちが塩山温泉に向かう汽車の中で文士だと言うフクロウと名乗る男から汽車賃を貸してくれと頼まれる。
そして、温泉帰りの土産にたくさんの食料を携えて山梨にいるあぐりの元を尋ねると、そこでもフクロウに出会ったのです。
フクロウは戦時中に特高から逃げるために世津子ととみに行方をくらましていた森だったのでした。
数日後、森との再会を喜んでいたあぐりの元にチェリー山岡からの手紙が舞い込みます。
そこには戦災未亡人のための美容師育成の場をつくるからあぐりをそこの講師として迎え入れたい書かれていました。
それを知った光代は良い話だと賛成し、とめも既に恩返しは充分にしてもらったとあぐりに東京に戻る事を勧めたのでした。
<第129話のあらすじ>
チェリー山岡から誘われた美容師育成所の講師でしたが周囲の賛同や勧めにもかかわらすあぐりは東京には戻るつもりがないことを伝えたのです。
断りの返事を訊いた山岡はいつものあぐりらしくない消極歴な返事に違和感を覚えます。
そして淳之介を向かわして真相を確かめさせようとする山岡。
すると淳之介は光代の病が不治であり最期まで自分が看病したいという亜久里の想いを理解するのでした。
ところが、それから1週間後に岡山から健太郎がやってくると自分は岡山に帰るのであぐりは東京に戻れと言い出した光代。
光代は自分の病のことに気付いて、もう一度あぐりが美容師の夢を追いかける姿を見たいと言います。
そして、最期まで自分の看病を続けたいというあぐりの想いに感謝しながらも、これからは自分の道を進んで欲しいと告げた光代は岡山に移ったその年の秋にあの世に向かって旅立ったのでした。
<第130話のあらすじ>
昭和12年の師走には、光代がこの世を去ってしまったこともあり、あぐりは東京に戻ってチェリー山岡が開いた美容師育成所の講師を始めていました。
方や、淳之介は大学に休学届をだした上で、逗子にある女学校で英語教師てしての生活を送っていたのです。
その頃になるとチェリー山岡から美容師育成所をあぐりに任せると云う話が出ています。
時を同じくして作家の平山があぐりを訪ねてきますが、自分で美容室を再開するつもりがないと聞かされて落ち込むのでした。
そして女性が美容院にいくのは綺麗になりたいだけではなく自分のためだけの時間を過ごしたいからだと話す平山はあぐりの店がとても居心地が良かったと振りかえりながら語ったのです。
そんな平山の自分のためだけの時間を過ごす場所という言葉はあぐりの心にもしっかりと刻まれます。
それから数日があったある日、あぐりは高山が再会したカフェ・セラヴィを訪れますが、そこに消息不明になっていた上原世津子があらわれたのでした。
<第131話のあらすじ>
世津子があぐりの家でエイスケの仏前に手を合せていると。妻と息子を引き連れた辻村燐太郎が姿をあらわし、世津子はお互いに再会できたことを涙しながら喜び合います。
燐太郎は従軍記者として戦地に赴いていたて、その当時に戦争を鼓舞する小説を書いていた自分を責めていて今は掛けなくなっていたのでした。
そして世津子があらわれたことで燐太郎は昔のように若い文士を自分と一緒に育てて欲しいとと以前の暮らしに戻れることを期待します。
ところが、世津子もまた心の傷を負っていたのです。
描くことのプレッシャーを与えて若いエイスケを死に追い込んだのは自分だと責めていて燐太郎の申し出を頑なに拒んだのでした。
そんな頃に淳之介から逗子の女学校を辞めさせられるとの知らせがあぐりに入ってきます。
何事かと逗子を訪れたあぐりでしたが、何とそこで自分の上学校時代の担任であった山神鶴子と思いもよらぬ再会をはたしたのでした。
<第132話のあらすじ>
あぐりは淳之介が務めていた女学校の校長が自分の岡山時代の恩師だった山神だと知って驚いてしまいます。
そして恩師は自信をなくして前に踏み出せないあぐりに向かって自分が正しいと思った方へ迷わずに進めと背中を押してくれたのです。
昔を思い出せと山神から言われて自分が本当に望んでいることは美容院を再建することだと気が付いたあぐり。
一方で女学校を辞めてしまった淳之介はカフェ・セラヴィにいったときにジャズバンドのメンバーとして演奏していた別れた諒子に出会います。
しかし諒子が知らない男と談笑しているのを見た淳之介は何かに火が付いたように執筆に没頭し始めたのです。
三日三晩部屋にこもり切りで淳之介が書きあげた原稿を読んだあぐりはすぐさま世津子のところに行って読んで欲しいと差し出しますす。
するとその原稿を読んだ世津子は目に涙を浮かべながらエイスケが淳之介の中に生き続けていると実感したのでした。
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