今回は、2024年1月3日(水) よる9:00~放送。テレビ朝日開局65周年記念 松本清張 二夜連続ドラマプレミアム 第一夜『顔』。後藤久美子30年ぶりのドラマ主演!顔ドラマスペシャルのネタバレあらすじ結末を、松本清張さんの短編小説原作本ネタバレあらすじから事件結末まで解説していきます。
松本清張さんの『顔』は1956年に発表され、今まで何度も映画・ドラマ化されてきた人気小説です。
それでは、松本清張さんの『顔』の登場人物とネタバレあらすじを見ていきましょう。
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目次
松本清張さんの『顔』のあらすじとは?
主人公の井野は映画出演を機に演技力が認められ、同じ劇団の看板女優・葉山瞳の相手役に抜擢。
役者として芽が出始めるが、井野には元恋人を殺害したという隠れた過去がありました。
しかも、井野は恋人殺害の現場を元恋人の知人に見られるという失態を犯します。
いつかバレるかもしれない恐怖が付きまとう井野は、目撃者である元恋人の知人の殺害を画策するのでした。
松本清張『顔』の登場人物・キャスト相関図2024
- 井野良吉…劇団・白楊座の役者。映画俳優として活躍し始めるが、9年前に殺害した恋人の知人である石岡に顔を見られたことを恐れている。
- 山田ミヤ子…井野の元恋人。妊娠したため井野に結婚を迫るが井野に殺害されてしまう。
- 石岡貞三郎…ミヤ子の知人。ミヤ子を殺害した犯人の顔を見たが顔を忘れてしまう。井野から命を狙われている。
- 葉山瞳…良吉と同じ劇団に所属する女優。
- 田村…ミヤ子の事件を追っている刑事。井野を疑っている。
松本清張ガラスの城ドラマネタバレ犯人あらすじ2024原作本ヨリ
松本清張『顔』のネタバレあらすじ
9年前の事件
9年前に井野は恋人のミヤ子を温泉旅行に連れ出して殺害するため列車に乗っていた時にミヤ子の知人・石岡に遭遇します。
ミヤ子は嬉しそうに温泉旅行のことを石岡に話していましたが、井野はタバコを吸って無関心を貫き通しました。
そして島根の温泉街近郊の雑木林で、井野はミヤ子に子供を堕ろすよう迫りますがミヤ子は拒否。
そのため、井野はミヤ子を絞殺してしまいます。
井野はかつて負傷した戦友に自分を殺すよう頼まれた過去があり、ミヤ子を殺害する際、その傷がフラッシュバックしたのでした。
恐怖の計画
井野は映画俳優として成功してから、街で声をかけられたり昔の知人から連絡が来たりなど、知名度が上がっているのを実感していました。
しかし、人気が出れば出るほど井野は9年前にミヤ子を殺害した時、石岡に顔を見られたことが心に引っかかります。
いつバレるか分からない恐怖に駆られていた井野は、興信所を使って石岡の居場所を探していました。
そして石岡を手紙で呼び出し、殺害しようと画策します。
不審な手紙を受け取った石岡は、ミヤ子殺害の犯人からではないかと不安になり田村刑事に同行してもらうことにしました。
京都に到着した石岡と田村刑事は待ち合わせ時間まで空いた時間があったので食事に行きます。
井野は石岡たちが食事している店に出向き、石岡を確認しますが石岡は井野の顔を覚えていなかったのです。
井野は石岡が自分の顔を覚えていないことに安心し、田村刑事にタバコの火を借りるなど大胆な行動に出て、計画を取りやめるのでした。
蘇る記憶
井野は石岡がミヤ子を殺害した犯人の顔を覚えていないと知り、計画を中止して映画スターとして成功していきました。
ですが、石岡は井野の映画で井野がタバコを吸うワンシーンを見て、ミヤ子が殺害された当時の記憶が蘇ります。
石岡は井野がミヤ子殺害の犯人だと気づきますが。直後に交通事故で亡くなってしまいました。
井野は石岡が亡くなったことを知らず、その後は幸せに暮らしていたのでした。
犯人と事件の結末
映画出演を機に役者として認められた井野は、会見に臨みます。
ですが石岡からミヤ子殺害の犯人が井野であることを知らされた田村は、井野の逮捕に向かいました。
事情聴取で井野は当時、ミヤ子が妊娠していなかったことを田村から知らされ驚愕します。
戦後に天涯孤独となった井野は、列車の中でミヤ子と出会いました。
ですが、ある日井野はミヤ子が米兵と一緒に夜の街に消えていく姿を目撃。
翌日の食事に高級食材が並んだのを見た井野は、ミヤ子への愛情が冷めていったのです。
井野は上京後、ミヤ子に別れを告げますが、ミヤ子は妊娠していると言い出し別れるのを拒否。
そんなミヤ子が井野は次第に邪魔になり、殺害に至ったのです。
妊娠をでっち上げてでも、井野と別れたくなかったミヤ子の想いを井野は初めて知り、号泣するのでした。
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松本清張 顔あらすじネタバレまとめ
松本清張の短編小説『顔』は、戦争から戻ってきて役者として成功を夢見ていた矢先に恋人の嘘がキッカケで天国から地獄へ落ちていく物語です。
昭和の匂いが漂う作品が2023年現在でも取り上げられるのは、人間の根底にある欲望・失う怖さにリアリティーが感じられるからではないでしょうか。
善と悪だけが全てではない、人間の深い愛憎劇が描かれている作品なので、松本清張さんの原点でもある作品を視聴してみてくださいね。
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