おしん あらすじネタバレ 38話39話の内容
です。
2019年5月14日、15日再放送のあらすじネタバレです。
おしんと加代は浩太に出会います。その出会いがこれからの二人の運命を大いに狂わせていくのか…
朝ドラおしん38話39話あらすじ簡単まとめ
縁談の話がもちあがってから、おしん(田中裕子)は加賀屋で過ごした歳月を振り返ることが多くなり、感傷にふけることがありました。
そして、これからの人生をみつめ、自分の生き方を考え、迷っていました。
そんな頃、おしんと加代(東てる美)は、酒田の砂丘を訪れた際、浩太(渡瀬恒彦)という男に出会いました。
この偶然の出会いは、おしん、そして加代の人生に大きくかかわるのでした。
加代は、砂丘で出会った謎の男・浩太に、一目ぼれして心を奪われた。翌日、加代は、おしんに料理を重箱につめてもらい、浩太のところへ届けて、自分の思いを浩太に告白した。おしんには、加代の心をはかりかねて、不安であった。すでにその時、加代の胸に危険な情熱が燃え立っていることなど、おしんにはわかるはずもなかった。3日後、浩太からおしんに電話がかかってくる。
おしん38話のネタバレあらすじ詳細
おしんは夜なべで仕事をしていました。その隣で一緒に夜なべをしていたたま(井沢明子)がうとうととしています。
おしんは「もう寝た方がええじぇ。おたまさんは14だろう。私が14のときだば、袷(あわせ)ぐらい1人で縫えたもんだ」
と声をかけました。たまは「へえ」とはっと頭をあげました。
おしん「ごげてるわけではねえだどもな、せっかく奉公さ来てるんだ。仕立物ぐらい一人前になって帰らねばもったいねえさげ」
たま「へえ」
おしん「おたまさん、小学校4年を終えてから来たんだども、私だば小学校さも行かねえで子守っこに来たんだ。
おさくさん今は通いだどもな、あの頃はおきくさんやおウメさんという住み込みの姉様たちおらんして、随分色々仕込まれたもんだ。
お針だって夜なべに仕込んでもらったんだぞぉ。姉様たちはみんな嫁に行かれたども、今度は私がお前さんさ仕込む番だ。順送りだながいの」
(※ごげる=怒る)
たま「おしんさんは、やっぱり嫁さ行くだが?」
おしんはちょっと微笑みましたが、答えませんでした。
おしんは店頭にお茶を運びました。
くに( 長岡照子)と青年の客が店頭で話をしていました。そこにおしんが青年の客にお茶を出すと、青年はおしんのことをなめるように見ました。
青年はおしんに話しかけたい様子でしたが、照れて何を話していいのか分からず、おしんはお茶を出すとすぐに下がってしまいました。
加代と小夜(大塚ちか)はその様子を覗っていました。
加代「へえ~、まあのっぺらぼうとして何の個性もねえ男だな! あげな男のとこさ嫁に行く気だかおしんは!」
「姉ちゃあー」と 小夜は加代をたしなめるように言い、加代を引っ張って覗うことをやめさせました。「小夜、小夜!」と加代は小夜に引っ張られていきまいた。
お茶を持って廊下を歩いているおしんの耳に加代の歌声が聞こえてきて、おしんは微笑みました。
加代「いのち短し、恋せよおとめ 朱(あか)き唇……」
おしんは声をかけて部屋に入りました。加代は絵を描きに出かけると言いました。
おしんは加代が山形の女学校に通うようになって変わったと加代に言いました。
加代は「こげな田舎(ぜんご)さおったんでは世の中のことはわからねえじぇ!」と言いました。
おしんは加代が何を歌っていたのか聞きました。松井須磨子が主演を演じたツルゲーネフ作「その前夜」の芝居の中の、「ゴンドラの唄」という曲だと教えてくれました。
おしん「んだば、『復活』という芝居で歌った『カチューシャの唄』と同じですか?」
加代「んだ、『カチューシャ』は日本中でえらい人気だったども、今年はまたこの『ゴンドラの唄』が流行るんだろうのう」
おしん「お加代様は何でも早えんだから」
加代「お前の縁談の相手の男見たぞ。あげな男のどこがええんだ? まさか嫁に行く気ではねえだろうな? なんぼおばあちゃんが言ったがらって、気に入らねえ男のとこさ行くことねえんだぞ!」
おしん「私は、もったいねえお話だと思っております」
加代「おしん……」
おしん「私はろくに飯も食えねえ小作の娘でっす。家さ帰ったばまた小作のとこしか嫁には行けねえんだ。それがこちらさご奉公させて頂いたおかげで、玉の輿さ乗れるような縁談にも恵まれたなでっす。ありがてえと思わねば」
加代「オレ、お前に『白樺』や『青鞜(せいとう)』という本送ってやっただろ。あれちゃんと読んだんだが?」
おしん「いっつもありがとうごぜえました。だども私色々忙しくて。それに私には難しくて」
加代「情けねこと言わねでくれ~、昔はあげん本が好きだったんでねえだか。あの頃のおしんはどこさ行ってしまったんだ?」
おしん「んだども、お加代様と私とは違いますので……」
加代 「『白樺』っていうのはな、もう6年も前に武者小路実篤(さねあつ)や有島武郎(たけお)って人が書いた雑誌だども、人間が自由に自分の中に秘められているもんを見つめようとする、新しい考え方を唱えてるんだ」
おしん「はい」
加代「『青鞜』っていうのは、平塚らいてう(らいちょう)が新しい時代の女性たちと出した、女だけの女のための雑誌だなんだ。らいてうはな、『青鞜』の創刊号で『元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。今、女性は月である。他に依つて生き、他の光によつて輝く病人のやうな蒼白い顔の月である。私共は隠されて仕舞つた我が太陽を今や取戻さねばならぬ』って書いたんだ。分かっかおしん?」
おしんはじっと何も答えませんでした。
加代「つまりだ。おなごを束縛している古い殻さ打ち破って、自分自身の才能を充分発揮して生きようって主張だなんだ。島村抱月(ほうげつ)と松井須磨子の文芸協会というのがやった芝居で、『人形の家』とか『故郷』とかっていうんだども、その主人公のノラとかマグダっていうのはな、家や親を捨てて自分自身に忠実に生きようとしたさげ有名になったんだぞ。『青鞜』も同じだ。今おなご達が目覚めねば、いつまで経ったんだって男さ頼って生きねばなんねえ月でしかねえんだぞ」
おしん「その『青鞜』っていうのはどげな意味だなもんです?
加代 「『青鞜』っていうのはな、英語で言えばブルウストギング。つまり青い靴下だ、アハッ。18世紀のイギリスで新しいおなご達が集まって、芸術や科学や色んなことを論じたんだけど、そこに集まったおなご達がみんな青い靴下履いてたっていうんで、新しいおなごのことをそげん呼んだどがい」
おしん「そげな理由でそげな名前がついたんでがんすか? お金持ちの人たちっていうのはのんきなもんでがんすのう」
おしんはおかしそうに言いました。
加代「オレはな、おしんにも太陽のように生きて欲しいさげ。周りの言うままに嫁さ行ったんでは、そんでは自分はどごにあるんだ? 月と一緒でねえんだか!」
おしん「んだども、やっぱり私にはそげな難しいことはよぐ分がらねえな。月だか太陽だか分からねえだども、私だってやっぱり自分はかわいいでっす。んだがら貧乏だけはしたくねえ。んだがら、桜木さんとこ行ったってええと思ってるんでっす。誰のためでもねえ、自分のためだからのう」
加代「……オレ、おしんはもっと利口だと思ってた。昔はおしんに負けんのが悔しぐで、一生懸命手習いなんがもしたもんだ。そんでもおしんにはかなわねえと思ってたのに」
おしん「人はそれぞれ、生まれや育ちが違います。生き方も違うのは仕方のねえことでっす」
加代「やっぱり嫁さ行ぐんだか?」
おしん「そのうちにはっきりしたご返事さんねばなんねえと思っておりましたども……。お加代様も早ぐ山形さおいでになって」
加代「オレはもう山形さは行がねえ。下宿だばいつでも引き払えるように荷物もまとめてきたんだ」
おしん「んだば女学校さは?」
加代「あげんなとこ行ったからって何にもならねえで」
おしん「お加代様……」
加代「しンばらぐ絵描いて、満足なのが出来ればそれ持って東京さ行ぐんだ!」
おしん「そんだらバカなこど! んだば加賀屋はどげんなりますが?!」
加代「自分の才能を生がすためには、古い殻から抜け出さねばなんねんだ。さあ今日は日本海さ描くんだぞぉ」
おしんが戸惑っているうちに加代は絵描き道具を持って出て行こうとしました。
くにと清太郎(石田太郎)とみの(小林千登勢)が奥の部屋で話し合っていました。
みのは加代を女学校に行かせたのは間違っていたと言いました。
くには娘が親元から離れて1人で下宿などするとろくなことはない、最初から反対だったと言いました。
しかし、清太郎は、加代は加賀屋の跡取り娘なのだから女学校くらい出ておかないといけないと言いました。
くにには、肩書よりも加代に花嫁修業をさせ店の事を仕込むことが大事でした。
しかし清太郎は「加賀屋の婿ともなれば大学は出てる男でないと」とこだわりました。くには婿は商売に熱心で働き者ならいいと婿の学歴にもこだわりませんでした。
くに「加代が『学校を辞めてえ』って言うんだば辞めさせたらいいんだ。今からでも遅くはねえ。オレがみっちり仕込んでやる」
結婚して子供も産まれれば、生意気なことも言わなくなる、女っていうのはそういうものだ。絵を描きたいくらいはかわいいもので、男でもできていれば取り返しのつかないことになっていたとくには言いました。
みのは加代を呼ぶようにくにに言われて探しましたが、加代はまた絵を描きに出かけてしまっていました。
おしんは加代の居場所なら、だいたい見当がつくので、おしんに加代を連れ戻すように言いました。
おしんは加代を探しに浜辺まで来ました。
そこで絵を描いている加代をおしんはすぐに見つけました。
加代に向かって歩くおしんの後ろにいつの間にか男の影がありました。
「しばらくこのまま歩いてくれないか」と男はおしんの肩を抱き寄せました。
男「怪しい者じゃない、事情があってつけられてる。逢い引きだと思わせたら何とかごまかせる。頼む」
おしんはそのまま歩きながら、周りを見ると数十メートル先に走ってくる男が2人見えました。
男たちは立ち止まっておしん達の背を見ましたが、そのまま先に行ってしまいました。
肩を抱かれたままで加代に近づくと加代は気が付いて「おぼげだでば! おしんさそげないい人がいたんだか?」と言いました。
おしん「違います! 私見たこともねえ人でっす。若奥様がお呼びですさけお加代様んとこお迎えに来たんですども、急にこの人があっこで私どこ……」
(※おぼける=驚く)
男があたりを確認しておしんを離すと、おしんは加代のところに急いて駆けました。
男 「驚かせてすまない。切羽詰ってたもんで窮余の一策だったんだ。おかげで助かった」
加代は誰かに追われているのかと聞きましたが、男はそれには何も答えず、加代の絵について褒めました。
男 「油をなさるなんて随分新しいじゃないですか。ただもう少し大胆に荒々しさを出した方がいいな」
その男との突然の出会いは、おしんと加代にとって、その後、大きく運命を分けることになりました。
おしん38話39話の感想
おしんは縁談の話があってから、自分の人生を考え迷っていました。加代も自分の進む道を考えていました。女性としての岐路にある時期なんですね。
そんな揺れ動く心境の中、謎の男性に2人は出会ってしまいました。その男性がどう2人に影響するのかとても気になります。
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