朝ドラあんぱん23週ネタバレあらすじタイトル「ぼくらは無力だけれど」(2025年9月1日〜9月5日放送)
23週第111話
ラジオドラマ「やさしいライオン」は、多くの人々の心を打ち、様々な反響を呼んでいました。しかし、タカシ(北村匠海)の心は晴れません。育ての母である登美子(松嶋菜々子)が、このラジオを聴いてどう思ったのかが気がかりでした。タカシはノブ(今田美桜)にその胸の内を打ち明けます。タカシ:
「ノブちゃん、登美子さんはどう思ったかな?あのラジオ…。喜んでくれただろうか…それとも、やっぱり僕の身勝手な話だって、怒ってるかな…。」
ノブから事情を聞いたタカシの姉である羽多子(江口のりこ)は、数日後、登美子を柳井家へと連れてきました。羽多子:
「お母さん、たまにはタカシの顔を見てやんなよ。アイツ、心配してたぞ。」
登美子:
「…分かったわよ。」
柳井家のリビングは、久しぶりに顔を合わせた親子で、どこかぎこちない空気に包まれていました。ノブは、登美子に気を遣いながら、ラジオドラマの話を切り出します。ノブ:
「登美子さん、タカシくんが書いたラジオドラマ、聴いてくれましたか?『やさしいライオン』っていう、タカシくんの家族への思いが詰まったお話なんです…。」
しかし、登美子の表情は固いままです。そこへ、仕事から帰ってきたタカシが「ただいま」と声をかけます。登美子:
「タカシ、あなたは結局、自分のことしか考えていないのね。本当に周りのことを思って書いたっていうのなら、こんな身勝手な話にはならないはずよ。あんたがどれだけ頑張ろうと、私には関係ないわ。」
登美子の冷たい言葉に、タカシは言葉を失いました。その場にいた羽多子は黙ってはいられません。羽多子:
「お母さん、あんたももう少しタカシの気持ちをわかってやってよ!タカシはあんたのために、精一杯の気持ちを込めて書いたんだよ!」
羽多子の声が、静かな部屋に響き渡りました。
第112話
タカシは、健太郎(高橋文哉)から、かつての仲間である独創漫画派のメンバーたちが、世界旅行に出かけたと聞かされます。健太郎:
「みんなでヨーロッパを回ってるらしいっすよ。柳井さんも誘おうと思ったんですけど、なんか、忙しそうで…。」
タカシは、自分だけ誘われなかったことにショックを受け、思わずうつむきました。その話をメイコ(原菜乃華)から聞いたノブは、タカシの気持ちを考えると悔しくてたまりません。ノブ:
「なんで誘うてくれんかったがやろう!タカシくん、あんなにみんなのこと、大事に思ってたのに…!」
憤るノブのもとへ、タカシが部屋に入ってきました。タカシは、こんなことで落ち込む自分が情けなく、悔しさで唇を噛みしめます。タカシ:
「ノブちゃん、情けないよ。こんなことでいちいち落ち込んじゃってさ…。僕はもう、独創漫画派のメンバーじゃないんだな…。」
ノブは、そっとタカシの腕を掴むと、そのまま勢いよく部屋を飛び出していきました。一方、タカシの詩集を出版した八木(妻夫木聡)は、蘭子(河合優実)の部屋を訪ねていました。
第113話
ある日、タカシは週刊誌の漫画コンクールのページを目にします。それは、タカシが描きたかった「正義のヒーロー」の募集でした。ノブ:
「タカシくん、これに応募してみたらえいじゃない。タカシくんが描きたいって思う漫画、ここで発表してみたら?」
ノブの言葉に、タカシは迷います。結果よりも、描きたい漫画を描くことに意味があると言うノブに対し、タカシは強い口調で言いました。タカシ:
「僕にもプライドがある。もう売れない漫画家だなんて、言われたくないんだ。」
タカシは何日も仕事部屋にこもり、一心不乱に漫画を描き続けました。心配してそっと部屋を覗き込むノブに、タカシは決意を込めた眼差しで言い放ちます。タカシ:
「もし、この漫画がダメだったら…僕は、漫画家をやめるよ。」
ノブは、タカシの言葉に息をのみました。
第114話
タカシは、漫画懸賞で大賞を受賞しました。結果を聞いたノブは、タカシに駆け寄って抱きつきます。ノブ:
「タカシくん!すごいやないか!やっぱりタカシくんは天才や!」
タカシ:
「ありがとう、ノブちゃん。この受賞は、ノブちゃんのおかげだよ。ノブちゃんが、僕にプライドを取り戻させてくれたんだ。」
数日後、受賞を祝うパーティーが八木(妻夫木聡)の会社で開かれました。タカシを囲んで、誰もがにぎやかに盛り上がり、楽しいひとときが過ぎていきます。翌日、ノブが自宅で登美子(松嶋菜々子)から茶道を習っていると、玄関のチャイムが鳴りました。そこに立っていたのは、ノブが憧れていた手嶌治虫(眞栄田郷敦)でした。
第115話
蘭子(河合優実)が、柳井家に草吉(阿部サダヲ)を連れてやってきました。久しぶりの再会に、ノブやタカシは大喜びで、笑顔がはじけます。その頃、手嶌(眞栄田郷敦)の仕事場を訪れていたタカシは、映画の主人公について思案していました。タカシ:
「この映画の主人公は、一体何のために生きているんだろう…。僕は…僕は、誰のために生きているんだろう…」
タカシの脳裏には、故郷で出会った草吉の姿が浮かんでいました。帰宅後、草吉が家に来ていたと聞いて、タカシは驚きを隠せません。それから約1ヶ月後の8月15日。それぞれが黙とうを捧げる中、タカシは心の中で何かを決意していました。それは、自分にしか描けない物語を紡ぐことでした。
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