第101作目となるNHKの連続テレビ小説の『スカーレット』が2019年9月30日から放送開始されます。
スカーレットは著名な信楽焼陶芸家の神山清子さんの半生を描いたドラマです。
神山清子さんの半生は2005年に『火火』にて実名で映画化されていましたが、この朝ドラはそのリメイク版とも云えるものです。
2019年8月中旬時点では『スカーレット』で富士川ジョージがどんな人物設定で登場するのかは詳細が明らかにされていません。
今回はその富士川ジョージを紹介します。
目次
[富士川ジョージのモデルは?]
ジョージ富士川のモデルは有名な芸術家の岡本太郎と言われています。
岡本太郎は「芸術は爆発だ!」と云う名セリフを人々の記憶に遺していますが、富士川ジョージも「自由は不自由やで!」を叫んでいたと云う設定になっています。
[富士川ジョージの役柄]
スカーレットに登場するジョージ富士川はフランスの美術学校に留学したことのある芸術家です。
主役の川原喜美子とは大阪で初めて出会いますが、その時は一瞬の接点でしかありませんでしたが、信楽で思いがけない再会を果たすのでした。
ジョージ富士川はコテコテの大阪弁が特徴の世界的な芸術家で口癖は前出の「自由は不自由やで‼」でした。
[岡本太郎と信楽焼]
岡本太郎と信楽焼を結び付けたのは、昭和昭和39年に行われた東京松坂屋の外壁工事でした。
東京松坂屋は外壁をタイル装飾によりつくり上げようとしていていました。
そこにエントリーしていたのが近江化学陶器でした。
それまで、火鉢を主力商品としていた近江化学陶器はでしたが、電化製品の普及により火鉢の需要が激減したため、事業の方向転換をはかるべく建築用タイルの研究を進めていたのです。
そいて、ようやく関東進出をはたし近江化学陶器は東京での足場を固めようと東京松坂屋の外壁工事にエントリーしていたのです。
その外壁工事は東京オリンピックを睨んでのもので、アドバイザーをつとめていたのが岡本太郎でした。
岡本太郎は、自分が日本陶管の顧問をしていたことから、近江化学陶器は実績がないとして日本陶管を推そうとします。
そこで近江化学陶器の営業マンが岡本太郎を攻め落とします。
近江化学陶器は岡本太郎の手掛けたモザイクタイルの壁画が塗り物であることに着目し、信楽焼なら岡本太郎の求める『赤』が出せると訴えたのです。
これまで伊那製陶や日本陶管のタイルで壁画を作っていた岡本太郎は潜在的に色に対しての不満を抱えていたところを、近江化学陶器の営業マンに突かれてしまったのです。
この近江化学陶器のアプローチにより岡本太郎は自分が求めていた『赤』を信楽焼で得る事が出来たのでした。
以降、岡本太郎は国立代々木競技場の壁画や「座ることを拒否する椅子」や太陽の塔の背後に取り付けた『黒い太陽』を近江化学陶器のバックアップのもと信楽焼で製作しました。
こうして、信楽焼に岡本太郎によって新たな風が吹き込まれていったのです。
ちなみに、この縁で岡本太郎は信楽町の名誉町民に選ばれたのでした。
[富士川ジョージを演じる西川貴教とは]
<西川貴教のプロフィール>
1970年9月19日生まれ
滋賀県彦根市出身
ディーゼルコーポレーション所属
<主な音楽活動>
~T.M.Revolution~
HEART OF SWORD~夜明け前~(1996年)、HOT LIMIT(1998年)、Burnin’ X’mas(1998年)、LEVEL4(1997)、魔弾~Der Freischutz~(2000年)、ignited-イグナイテッド-(2004年)、WHITE BREATH(2005年)
<西川貴教の主な出演(テレビ)>
ビューティフルライフ(2000年)、介護エトワール(2006)、おくさまは18歳(2011年)
<西川貴教の主な出演(映画)>
コラソンdeメロン(2008年)、ギャラクシー街道(2015年)
<西川貴教の主な出演(アニメ声優>
るろうに剣心(1998年)、機動戦士ガンダムSEED(2002年)、機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2005年)ディスク・ウォーズ(2014年)、戦国BASARA Judge End(2014年)、B-PROJECT(2016年)、東離劍遊紀(2018年)
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