この記事は朝ドラ『なつぞら』のあらすじネタバレの詳細です。
今回は第23週「なつよ、天陽くんにさようならを」の135話136話です
<前回のあらすじ>
自宅で夕食を食べながらなつは一久に麻子が東洋動画を潰しそうだと冗談を言います。
一久はそれに頷きながら、なつにアメリカ西部の開拓者の家族の話を描いた『大草原の小さな家』と云う本を渡したのでした。
そして、なつと一緒にその物語をアニメーションにしたいと自分の想いをなつに伝えます。
「すごくいい作品になりそう、、、でも、私は東洋動画を辞めたいと思ってないから、、、」
なつは自分だけは仲たちを裏切るような事はしたくないと思っていたのでした。
その頃、十勝では一度は退院した天陽が8月に入ってまた体調を崩し再入院していました。
そんな天陽は夏が終ろうとしているある日、一時退院の事前連絡もないまま突然山田家に姿をあらわします。
驚くタミに嘘の言い訳をする天陽。
「退院が決まったから、書きかけの絵を描きたくなって、、、」
天陽は少しでも早く書きかけの絵を描きたかったから病院を抜け出してきたのだと説明したのです。
そう言って天陽は途中だった「馬の絵」を自分のアトリエで完成させます。
絵を完成させた翌日、天陽はじゃがいも畑を見に行ってくると靖枝に声を掛けます。
しかし、天陽はそのまま畑で倒れてしまい二度と帰らぬ人になってしまったのでした。
天陽の病状は退院には程遠くてまったく良くはなっていなかったのでした。
<なつぞ135話136話のあらすじ>
天陽が畑の中で倒れて帰らぬ人となった翌月になって、なつはようやく夏休みを取る事ができました。
優とふたりで十勝の柴田家を訪れたなつは、家族から大歓迎を受けます。
長旅で疲れて寝てしまった優の傍らでなつは富士子に仕事を辞めるかも知れないと相談したのでした。
なつは自分の目指すものが何なのかが分からなくなっていたのです。
翌日になって、なつは優を連れて山田家を訪れます。
天陽のアトリエに入ったなつと優の目に飛び込んできたのは遺作となった馬の絵でした。
「あっ!本物だ‼本物のお馬さんがいるよ‼」
そう叫ぶ優になつは不思議に思って訊きます。
「どうしてこれが本物だと思ったの?動かないのにどうして、、、」
なつは優の言葉を聞いて涙をこらえる事ができませんでした。
「だって、、、絵を動かすのはママの仕事でしょ?」
それからなつは天陽の自画像を見つけて絵の中の天陽と話をします。
「アニメーターの仕事を辞めたいの?」
天陽に今までの様に答えを教えて欲しいと頼んだなつに天陽が語り掛けます。
「優ちゃんが言ったことが答えなんじゃないの?今のなっちゃんの仕事は絵を動かす事なんだろう?それで十分じゃないか、、、」
天陽の言葉にもやもやしていた霧が晴れていくのを感じたなつは、山田家を後にして雪月に向ったのでした。
雪月では雪次郎と夕見子や妙子ととよたちの懐かしい顔がなつたちを出迎えてくれました。
しばらくして、雪之介が段ボール箱を運び込んできました。
「なっちゃんにこれを見せたかったんだわ、、、」
その中には天陽がデザインした雪月の包装紙が入っていたのです。
牛が放牧された十勝の風景の中に風を受けながらひとりの少女が立っている図柄でした。
その少女のモデルがなつであることは誰の目にも明らかでした。
その包装紙を握りしめなつの目には大粒の涙が止めどなく溢れ出したのでした。
柴田家にもどったその日の夜、なつは優に『大草原の小さな家』を読んで聞かせます。
優が寝入った後に机に向かったなつは物語の登場人物の絵を描き始めますが、そのまま寝込んでしまったのでした。
翌朝、優に揺り起こされたなつ。
「これ、、、昨日のお話でしょ?観たい、、、優ちゃんこれを観たいよ、、、」
それを聞いたなつは優にこれが観たいのかと訊き返しました。
そして、すぐに東京にいる一久に電話をしたなつ。
「まだ、『大草原の小さな家』の企画動き出してない?」
一久は『大草原の小さな家』はなつとやりたいと何も動かしてなかったのです。
それを聞いたなつは一久に自分にやらせて欲しいと伝えます。
なつが電話の受話器を置いたところに富士子が近づいてきます。
「母さん、、、私、、、やっぱり仕事を続ける、、、」
なつが自分としてやりたい作品に出合うことができた瞬間でした。
<なつぞら135話136話の感想>
仕事を辞めようかと思うまで追い詰められたなつでしたが、優の発した”絵を動かすことが自分の仕事”と云う言葉に魂を揺さぶられ天陽の後押しで迷いを払拭することができましたね。
そして天陽の魂が乗り移っているような優の『大草原の小さな家』を観てみたいと云う言葉に、アニメーターとして作品を作らされるのではなく自ら作品を作りにいく新たな目標を見つけたなつのこれからが楽しみです。
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