NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は11月25日(月)と26日(火)に放送予定の第9週49話50話について紹介します。
<前回のあらすじ>
喜美子が取材を受けた記事が載せられた新聞が発行されました。
しかし、紙面には『丸熊陶業』の絵付けのことも師匠の深野の事も何も書かれていなかったのです。
その新聞記事を見て悲しくなった喜美子ですが、自分の想いとは裏腹に裏腹に『丸熊陶業』には祝いの花や酒が届きます。
そして『ミッコーの火鉢』への注文がどんどん舞い込むようになったのでした。
申し訳なく思った喜美子は深野に謝りますが、当の本人は全く気にしてはいなかったのでした。
翌日、喜美子は商品開発の八郎と出くわします。
そして八郎は喜美子の顔を見るなり不機嫌そうになったのです。
喜美子が載っていた新聞記事に深野のことが何も書かれていなかったことに八郎も怒っていたのでした。
そして喜美子は八郎の深野への想いを知る事になります。
八郎は絵付けの作業場にやってきて涙ながらに深野に謝りながら戦後に自分がやってしまったことを話し始めたのでした。
その昔、八郎の実家には深野が描いた日本画がありましたが、戦後で食べるものに貧窮した八郎は大切な祖父の形見でもある深野の絵を闇市で売り食料に替えてしまっていたのでした。
それを聞いた深野は、八郎に怒りをあらわさないばかりか、自分の絵のことを忘れないでいてくれたことにお礼さえいったのでした。
八郎の話を傍で聴いていた喜美子は、家に戻ってから八郎が売ってしまったと云う風景画をイーメージして絵を描き始めたのでした
<スカーレット第9週49話50話のあらすじ>
八郎が売ってしまった深野の絵を再現しようと考えたのは、喜美子だけではありませんでした。
翌朝、会社で深野が八郎に話しかけます。
「君が言っていた、おじいさんの絵、、、こんな感じゃなかったかぁ?」
深野も、八郎の言葉通りに自分の風景画をあらためて描いていて、それを深野に差し出してきたのです。
その絵を見た八郎は、感動で声もでません。
その少し後で、今度は喜美子が八郎に声をかけて、昨晩、自分が描いたみた絵を手渡しました。
八郎は喜美子の絵も喜んで受け取ったのでした。
しかし、その日に誰も考えていなかったことが起こってしまいます。
何と、丸熊陶業の社長の秀男が急逝してしまったのです。
秀男は一週間ほど前あたりから、胸の辺りが痛いと言っていたのです。
そんな秀男が突然倒れて、そのまま息をひきとってしまったのです。
葬儀はかねてからの秀男の希望で身内だけで静かに執り行われました。
その間、照子のことを心配していた喜美子でしたが会えませんでした。
それから1週間たった頃、照子はたくさんの夏ミカンを持って川原家に喜美子を尋ねてきました。
目を合わせたふたりはお互いにあまり言葉を交わすことなく縁側に腰かけて夏ミカンを食べはじめます。
目の前で夏ミカンを平らげる照子を見て喜美子は少し驚きます。
「ここんところ、食欲がなかったの、、、お父ちゃんの事だけじゃないんだ、、、実はお腹に赤ちゃんいるの!ご愁傷様とおめでとうが同時に来たんだよ!!」
そして、照子は続けます。
「結婚も、出産も、親の死も、、、喜美子より先に経験しすることになってしまった、、、」
必死で涙を堪えている照子に向かって喜美子は悲しいときは我慢せずに思いっきり泣けばいいと諭します。
「私は泣かない、、、私はずっと前に戦争でお兄ちゃんを亡くしているから、、、お母ちゃんもそっちの方がよっぽど理不尽に思えたと思うよ!?」
そして、敏春がいてよかったとしみじみ喜美子は話すのでした。
そして、まもなく敏春は『丸熊陶業』の4代目社長に就任することになりました。
就任したばかりの敏春は『丸熊陶業』の事業構造を改造する事に着手します。
かねてより、敏春は丸熊陶業の主力製品の絵付け火鉢の需要が、電気やガスの普及で落ち込むことを危惧していました。
だからこそ、商品開発室を設置して新たな柱の創出に力をいれてきていたのでした。
敏春の考えは、絵付け火鉢の縮小を意味していました。
そんな時、深野はふたりの弟子に話があると飲みに誘ったのでした。
呑み始めてしばらくすると深野はふたりの弟子の前で話し始めます。
「この信楽には亡くなった秀男社長に呼んでもらってやってきた、、、その社長がいなくなってしまった、、、実は以前からぼんやりとは考えていた事なんだけれど、、、信楽を去ろうと考えてる、、、」
深野は秀男が亡くなったことで自分に区切りをつける決心していたのでした。
翌日、深野は敏春の事務所に向かいます。
「丸熊陶業を退職させてください!」
敏春は深野の申し出を予想していたかのように冷静でした。
そして、深野の『丸熊陶業』への大きな貢献に感謝しつつ、退職の申し出を受理したのでした。
<第9週49話50話の感想>
『丸熊陶業』の社長の秀男が急逝によって敏春に引き継がれたことで、大きな変革が起きようとしていますね!?
深野は敏春の事業再構築の構想を知ったかのように、自分から信楽の町を去る決心をしました。
電気やガスの普及により火鉢と云う暖房器具の重要が漸減していくのを深野も感じ取っていたのかも知れませんね!?
深野はこの先どうするつもりなのでしょう?
そして師匠がいなくなってしまう喜美子はどうなるのでしょうか?
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