『不協和音 炎の刑事VS氷の検事』が3月15日にドラマ化されて放送が始まります。
田中圭さんと中村倫也さんW主演で、炎の熱血漢刑事と氷の冷徹検事が難事件を解決していくストーリーですが、実は2人は21年前に生き別れた兄弟。
彼らの父親は、自白強要で冤罪事件を生んだ大八木宏邦(おおやぎ・ひろくに)で、久世橋事件の真犯人とは誰なのか?が一番の気になるポイントだと思います
なので、大門剛明さんが書いた原作を紹介し、真犯人は誰か『不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳』のあらすじからネタバレ紹介します。
<『不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳』のあらすじネタバレ>
いきなりですいませんが、結論から言うと原作ではまだ本当の真相解明はされてません。
21年前に2人の父親が起こした自白強要事件の真相は、まだ原作で明かされてないので、そこまでの過程を原作あらすじから読み込んでください。この原作は続きがありそうで、ドラマでは全部は描けないと思うので、シリーズ化が期待できます!ではどうぞ↓↓
警視庁捜査一課のベテラン警部補の取調官の小寺順平は取調官として被疑者と向きっていました。
そして補助として川上祐介も担当していました。
しかし、なかなか口を割らない被疑者に苦戦しているふたり。
「テラさんでも無理なら、仕方ないって安田署長が言ってましたよ!」
祐介は半ば諦めムードになっていたのでした。
事件はひと月ほど前に起きていました。
病院経営者の妻が失踪してしまっていたのです。
マンションの部屋からは叫び声が聞こえたと言う証言もあり、大量の血痕も残されていましたが彼女の姿はどこにもありませんでした。
失踪したのは元看護師の城崎早苗で病院経営をしている城崎知也の妻です。
現場に残された血痕は彼女のものであることも確認されたのでした。
早苗は開業医の城崎知也から日常的にDVを受けていたため、夫から逃げて友人の部屋で暮らしていたのでした。
そして、その状況から早苗の夫の城崎知也を被疑者として取調べることになったのでした。
事件の状況証拠として、病院に出入りしている片桐寛市の証言と山中から城崎知也の車が焼け焦げた状態で見つかっていました。
片桐は検体集配会社のスタッフで、城崎が返り血を浴びてシミがついた思われる衣類をトランクに詰めて、何処かに走り去っていくのを目撃していたのでした。
しかも、その車ごと証拠隠滅のために燃やしたと考えられてため逮捕に至っていました。
被疑者の城崎は5年前にも医療ミスで逮捕されそうになっていました。
当時、胃の手術を受けた中村文子が、術後に容態が急変して死んでしまったのでした。
しかし、その事件は立件されることはなかったのです。
城崎が取調室に連れてこられます。
小寺刑事と祐介は取り調べを始めますが、薄ら笑いさえ浮かべていてなかなか白状しません。
そこで小寺は禁じ手とも言えることをします。
持っていた写真を取り出して城崎に見せる小寺。
「早苗さんはあなたを愛していたと云うことじゃないですか、、、彼女がこの写真を大切にしていたと云うことは、、、」
その写真には若い二人が肩を組んで微笑んでいる姿が写っていました。
すると、頑なだった城崎が涙を浮かべながら自白し始めたのでした。
そして、どうやって逃げいた早苗の居場所を知ったのかを訪ねた小寺。
城崎は、自宅でマンションの住所が書かれたメモを見つけたのだと答え、いきさつを話し始めます。
メモの住所に向かった城崎、そこで早苗と会います。
しかし、そこで言い合いがエスカレートしてナイフで刺してしまったのだと言います。
そして、夜中に遺体を山中に埋めたが暗かったので場所はよく覚えていないと言います。
取り調べが終って、よく自白したと祐介が感心していると小寺が言います。
「少しだけ嘘をついたんだ、、、あの写真は奥さんが持っていたものじゃなかったんだよ、、、」
しかし、自白したはずの城崎が翌日から黙秘を始めてしまったのです。
「何かを吹き込まれたのか?」
小寺と祐介が怪訝そうにしているところに、城崎の担当弁護士の宇都宮実桜がやってきて食ってかかります。
「大八木捜査法で自白させたんじゃないの?」
「大八木捜査法」とは、大八木宏邦を揶揄するもので、彼は祐介の実父だったのでした。
刑事だった大八木宏邦は、祐介が小学校の頃に、冤罪を起こしたと世間から責められた挙句、病気で亡くなっていたのでした。
その後、担当していたベテラン検事が脳梗塞で倒れてしまいます。
何としても遺体を見つけなければならないと思った祐介でしたが、東京地検から『不起訴』の決定が出されてしまいました。
それを判断したのは、後任の若い検事だった言うのでした。
検事の名前が唐沢真佐人だと、上司の有村刑事から聞かされた祐介は驚きます。
「まさか、、、」
すぐさま東京地検に向かった祐介は、唐沢真佐人の部屋を訪ねます。
「どうして、妻が隠れているマンションの住所がメモで城崎に自宅にあったのか、、、
マンションの鍵が開いていたと言っているが、鍵はこじ開けられていた、、、」
『不起訴』にした理由を明かし始める唐沢真佐人の話を遮る祐介。
「20年ぶりか?」
すると、真佐人は21年ぶりだと冷ややかに返したのです。
彼は祐介が生き別れた実の弟だったのでした。
真佐人は仕事があるからと、祐介に名刺を手渡します。
真佐人と祐介は年子の兄弟でしたが、父親が死んだあと祐介は既に亡くなっていた母親の実家に預けら『川上』姓を名乗る事になっていました。
一方、真佐人は父親の友人であった検事の唐沢洋太郎の養子になっていたのでした。
ふたりの父親である大八木宏邦は京都府警でも名刑事と言われていたが、『久世橋事件』で冤罪刑事との汚名を着せられたまま死んでいました。
それは、有罪となって服役していた西島茂から、数年後に無理やり自白させられたと再審をおこされ、逆転無罪となってしまっていたのでした。
結果、大八木宏邦には『冤罪刑事』の汚名が、、、
しかも、真犯人は不明のままとなっていました。
ある日、祐介は携帯で小寺に駅前に呼び出されます。
小寺の車の横には有村刑事の車もありましたが、すぐに有村は走り去っていきました。
彼は、『不起訴』になった城崎を尾行していたのです。
小寺刑事が祐介に、匿名で事件現場のマンションで怪しい車を見たと電話が掛かってきたことを説明します。
しばらくすると小寺が呟きます。
「おいでなさった、、、片桐寛市、、、こいつを尾行する!」
祐介にはこの事件の証人をどうして尾行するのか困惑します。
尾行する車の中で小寺は祐介に問いかけます。
「今頃になって匿名の電話はおかしいと思わないか?どうしてこのタイミングなのか、、、?」
5年前の城崎の医療ミスで命を落とした中村文子のただひとりの親族であった母親が先日亡くなったと小寺は話を続けます。
しかし、小寺がもうひとり親族と言える人間がいたことを口にした時に、片桐の車がコンビニの駐車場にとまりました。
祐介が気づかれないように道の左側に車を寄せると、小寺は警察本部に連絡を入れます。
片桐がコンビニではなく横の細い道に入っていくのを見て、小寺は祐介に降りて尾行するぞと告げます。
そこは事件現場の近くで、片桐は電話ボックスに入り込みます。
それを見張りながら、小寺は先ほどの中村文子の遺族の話の続きを再開しました。
「中村文子さんには、結婚を考えていた年上の恋人がいたんだ、、、それが片桐寛市だったんだ!」
そして小寺も検事の真佐人が言った城崎を『不起訴』にした矛盾点を指摘したのでした。
それを聞いて祐介は気付きます。
「片桐なら城崎の家に出入り出来て早苗さんの住所のメモを置くことが出来るし、職歴的に針金での開錠ができる可能性がある、、、」
そして、片桐の電話が終ったのを確認して、彼を前後から挟み込んだ小寺と祐介。
「今、警察本部に電話をしていましたね?片桐さん、、今日の匿名の目撃情報もあなたですね?」
5年前の医療事故で中村文子を失った片桐は彼女の手術について調べるために事故後に検体集配の会社に転職していました。
その結果、実際に医療ミスをしたのは看護師だった早苗であったことを知ります。
しかも、城崎夫妻は中村文子のことなど記憶にもなかったのでした。
考えた片桐は城崎のDVに耐えていた早苗に家出を勧めます。
妻に出て行かれた城崎の怒りは、家出をそそのかした友達から早苗に向けられます。
そうなってから、片桐は城崎に早苗の居所を知らせる為に、マンションの住所を書いたメモを残したのでした。
事件当日は、城崎が早苗のところに行きつく前に、先回りしてマンションの鍵をこじ開けておいた片桐。
長らくセキュリティ会社に勤めていた片桐にとって鍵をこじ開けることは難しくなかったのです。
片桐は、事件の夜に城崎の車の後を追っていたので、早苗の遺体を遺棄した場所を知っていました。
こうして、早苗の遺体も見つかり事件は解決したのでした。
その後、小寺刑事は上司から聞かされたと祐介に教えてくれます。
「地検から『不起訴にするが捜査は続けて欲しい 』と頼まれていた、、、」
地検は、背後に隠れた犯人を炙り出すために、敢えて城崎を『不起訴』にして泳がしていたのでした。
結果的に、真佐人が言い放った言葉が事件を解決したことに気付いた祐介は、すぐに弟に連絡をとって会うことにしました。
真佐人は祐介の姿を見ると何か用かと訊いてきます。
事件の補足説明をしようとする弟を遮って敬語は止めろと言う祐介。
「わかった、、、これでいいか?アニキ、、、」
真佐人はニヤッとしながらそう言ったのでした。
祐介が生き別れた後のことを尋ねると、養父の唐沢陽太郎の影響で検事になったのだと教えてくれました。
訪ねてきた用件を訊かれた祐介は前回の謝罪をするつもりだったのに真逆の事を言ってしまいます。
「何でもない。調子に乗るなと言いに来た、、、」
祐介は怪訝そうな顔をする真佐人に背を向けて歩き始めたのでした。
しばらくして、連続放火が続いて起こっている最中に、大手企業である『丸山建業』の倉庫も放火されます。
今回は被害も大したことがなく、怪我人もでませんでした。
有村刑事と祐介は状況などを確認するために、倉庫の所有者の丸山の豪邸を訪れます。
その時、警察は既に三津谷研太と云う無職の男の身柄を拘束していました。
三津谷が火事現場から出てくるところを、以前彼が日雇いで顔見知りだった男に目撃されてしまっていたのでした。
「一連の事件も、その男ですか?」
丸山に尋ねられますが、まだ何とも言えないと有村が返します。
ここ、ひと月の間に8件の放火事件が発生しており、怪我人は出ていませんでしたが、今回で9件目になっていたのでした。
「実は、倉庫に秘蔵の酒が置いてあって、、、女房に飲むのを止められていて、、、」
丸山は被害に倉庫には時々こっそりと通っているのだと笑いながら話してくれます。
車に戻った有村と祐介は、拘束された被疑者について話をします。
被疑者として身柄を拘束された男の名前は三津谷研太で、目撃者は久保征治と名乗る浮浪者でした。
久保が三津谷の顔をはっきり覚えていたことで逮捕に至ったのでした。
既に使用した灯油やライターも押収されていて、三津谷自身は少年時代にも放火での補導歴がありました。
警察本部に戻った祐介は所長の安田に呼び出されて、三津谷の取り調べを任されます。
安田所長からは連続放火の自供を期待されていたのでした。
初めて任された事件だったので祐介は意気込みます。
しかし、取り調べが始まると、三津谷は何を訊いてものらりくらりで何も答えません。
連続放火につい問い詰めると、最初は黙秘していましたが少しして自分ではないと答えます。
「じゃあ、今回の件もやっていないんですか?」
すると黙り込む三津谷でした。
奇しくも今回の事件も弟の真佐人が担当検事になります。
祐介は放火現場の丸山建業の倉庫を訪れます。
「どうして、こんな倉庫に、、、せいぜい社長の秘蔵の酒が駄目になるだけだ、、、」
祐介は丸山建業の火事の現場に向かった。
考え込んでいる祐介はひとりの女性から声をかけられます。
「何やってるの?」
彼女は弁護士の宇都宮実桜でした。
祐介は、久保が目撃証言した時間と放火発生時間のタイムラグが気になっていたのです。
そんな祐介に、宇都宮実桜は被疑者の三津谷研太についてどれだけ調べているのかを訊いてきます。
子供の頃の三津谷は、親が会社を経営していたこともあって裕福でした。
しかし、その少年時代にも放火で捕まり少年院送りされそうになっていたのでした。
その後、三津谷の父親は会社が倒産して求人を探しては仕事をしていたと言います。
家庭環境が変わっても三津谷は夢を追い続けて芸術の道を目指しましたが芽が出る事はありませんでした。
その後、父親も過労で他界してしまいます。
三津谷は派遣として勤めた薬品会社を解雇されて以降は定職に就けてはいませんでした。
「川上さんは三津谷さんの絵を、見たことがあるんですか ?」
事件には無関係だろうと怪訝そうな顔をする祐介にスマホで三津谷の絵を見せる実桜。
そこには三津谷の父親と思われる初老の男が描かれていました。
実桜は、事件に関係はないが被疑者を知る手助けにはなると言いながら、画像が入ったUSBメモリを祐介に手渡したのでした。
署に戻ると、安田署長に呼び出されて圧力をかけられます。
被疑者逮捕から16日が経過しているのに未だ自白が取れていなかったのです。
「三津谷を拘束してから、放火が止まっています、、、三津谷が犯人の可能性は高いとかと、、、最後までやらせてください、、、」
祐介がそう言うと、署長の安田は結果を出せとだけ言うのでした。
署長室から解放された祐介は実桜の言葉から、かつて父親が言っていった文言を思い出していました。
「被疑者の口を割らすには、そいつのことをよく知る必要がある、、、」
そして三津谷の取り調べにかかります。
いつもと同じように何も反応しない三津谷が、絵の話題には口を開いたのです。
「あの検事は全然わかってないんだよ、、、」
三津谷は絵心がある真佐人から駄目出しでも食らったのだろうと祐介は思います。
実桜からもらった画像を見せながら、父親とは仲が良かったのかと尋ねる祐介。
しかし、三津谷は予想に反して自分の父親を悪く言うのでした。
父親は息子の為に自分の半生を費やしたと言うのに、身勝手な男だと祐介は思います。
そんな祐介をからかうように三津谷は惑わすような事を口にするのでした。
その日も三津谷の自白と取れなかった祐介。
しかし、8件目までの放火と『丸山建業』の倉庫放火は明らかに様子が違っていました。
最後の放火以外は大惨事になってもおかしくないものだったが、倉庫放火は延焼の危険性も少ないボヤのレベルだったのでした。
祐介は真佐人から話があるとして、放火現場の倉庫に呼び出されます。
なかなか話を始めなかった真佐人が口を開きます。
「三津谷の取り調べのこと、、、脅迫めいたことをしただろう、、、
小うるさい女弁護士を喜ばせたいのか?」
反省する祐介に真佐人は続けます。
「無能な人間がそういう事をする、、、その挙句に証拠を捏造して冤罪を引き起こしてしまう、、、
そして、冤罪刑事と永遠に言われ続けて、自分の身内にも迷惑をかけてしまう、、、大八木捜査法、、、そっくりだな」
それを聞かされて切れた祐介は真佐人に殴り掛かりますが、カウンターを食らって一瞬目の前が真っ白になります。
小そして学生の頃以来の殴り合いの乱闘が始まってしまうのでした。
当時は体格差がなかったが、今は明らかに祐介の体格が真佐人を上回っているのに、何故か互角の戦いになります。
しかし、祐介の一発が入り真佐人が大の字になって地面に倒れて決着がつきます。
そして、祐介が差し伸べた手を払いのけた真佐人は自分で立ち上がって言い放って帰って行きます。
「発火点だ!
でも、兄貴には三津谷の真意が見えない、、、だから落とせない、、、」
その出来事のあとで、祐介は目撃者の久保からあらたな話を訊こうと訪ねることにします。
すると久保は実桜がしょっちゅう来ていて、三津谷以外に誰かをみていないかをしつこく聞いてきると言います。
「まぁ、、、敢えて言うともう一人いたかなぁ、、、
火が出る直前に別のとこで塀に手をかけていた、、、
帽子を被っていた男が居た、、、」
男が立ちションしていたのか中に入ろうとしていたのかは分からないが、自分の姿をみて逃げていったと久保は言うのでした。
それは久保が塀を越えて出てきた三津谷の姿を目撃した10分後くらいだと説明してくれます。
祐介が三津谷のことについて聞いてみると久保は自分の身の上話を始めます
久保は小さな建設会社を経営していたがゼネコンとの間のトラブルで倒産してしまったと言います。
「三津谷くんの父親も同じだったようだ、、、会社が倒産して子供を育てるために、丸山建業で働いていたらしい、、、そして過労死、、、」
以外だったのは、自身の言葉とは裏腹に三津谷は父親想いだと久保が言ったことだった。
祐介が車に戻ると携帯が鳴って、新たな放火が発生したことを伝えられます。
そして、遂に犠牲者まで出してしまったのだった。
警察本部に戻って詳細を訊くと連続放火事件の犯人が自主してきたと言います。
犯人は自分の放火で人が死んでしまった事が怖くなったいたのでした。
それを知った祐介は愕然とします。
三津谷は連続放火犯ではなかったのでした。
祐介は自分の中で何かが崩れていくのを感じていました。
しかし、そこに居合わせた真佐人がすれ違い際に言います。
不協和音 炎の刑事VS氷の検事】原作あらすじ 事件の真相と結末!真犯人・黒幕は?
「これからが勝負だ!三津谷を落とすんだ、、、兄貴!」
取調べの結果、連続放火犯は平凡な無職の男で、『丸山建業』の倉庫以外の放火についてすべてを自分だと認めますが、倉庫は違うと言い張ったのです。
祐介は三津谷の取り調べをために取調室にいます。
そこに連れてこられた三津谷がいきなり倉庫放火の自供を始めます。
彼は、倉庫放火以外の犯人にされるのが嫌だったが、連続放火犯が捕まったから話す気になったのだと言います。
むしゃくしゃしたから放火したと言う美津谷に祐介は嘘を言うなと迫ります。
三津谷は連続放火に見せかけたが、その前に倉庫内の丸山社長の秘蔵酒に青酸カリを入れていたのでした。
青酸カリは三津谷が以前勤めていた化学薬品工場のものでした。
三津谷は父親を『丸山建業』で劣悪な環境で働かされて過労死に追いやった丸山社長への復讐を企てていたのでした。
そして、丸山社長がときどき倉庫に行って秘蔵酒を飲んでいることを知った三津谷は、秘蔵酒に青酸カリを入れたのでした。
しかし、塀を越えて逃げる時に久保に目撃されたしまった三津谷は、家に戻って帽子を被って変装して灯油を持ってまた倉庫に戻っていたのです。
そして、青酸カリ入りの秘蔵酒もろとも焼き払おうと火をつけたのでした。
しかし、その時も久保に目撃されてしまっていたのです。
祐介が父親への愛情と無念さは自分も理解できると言うと、三津谷は両目からぼろぼろと涙を流したのでした。
事件解決のあと、地検の近くを通りかかった祐介。
今回の事件が解決できたのは弟のお陰だと思っていた祐介は礼を言うつもりで真佐人の部屋に行こうとしました。
その時、駐車場に向かう真佐人を見つけます。
「なんだ?」
真佐人から不愛想に訊かれた諭介はついつい悪態をついてしまったのでした。
祐介は運転している真佐人が父親と同じ癖の内掛ハンドルであることに気付きます。
そして自分の人生の発火点は父親が辞職したあの日であったことを思い出したのでした。
「いつか父の汚名をそそぎたい、、、」
そして、真佐人の方を振り向いて呟きます。
「なぁ、真佐人、、、お前もそうだろう?」
<『不協和音 京都、刑事と検事の事件手帳』の感想>
育ちも考え方も違う、『炎』の様に熱い刑事と『氷』の様に冷静な検事は生き別れた兄弟でしたね!?
多くを語らずに冷静に状況を分析する弟に、熱血漢の兄は怒りさえ覚えますが、本心では兄の事を思っていました。
そして、ふたりを突き動かす原動力は父親の汚名を晴らしたいと云う想い!
原作では、『久世橋事件』の真犯人は不明のまま物語を終わらせています。
ドラマで真犯人に迫るストーリィが綴られることを期待したいですね!?
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