2019年のNHK大河ドラマは『いだてん』です。
“いだてん(韋駄天)”は仏法の守護神で仏舎利を盗んだものを追いかけて取り返したほど走るのが早い神とされます。
この事から足の速い人のたとえとして用いられる様になっています。
今回は韋駄天第14話のあらすじを紹介します。
大河いだてん14話あらすじ>
1912年(大正元年)秋のある日、孝蔵は谷中の諏訪神社の境内で円喬にネタを聞いてもらっていました。
円喬は、車の上からベンチに座って、噺の練習する孝蔵の語りを聞きながら唐突に、孝蔵に売れたいのかと尋ねます。
売れたくない奴はいないと孝蔵が応えると、それなら旅に出るかと言われます。
円喬は、小円朝師匠から若いものをひとり貸して欲しいと頼まれていたのでした。
孝蔵は初高座で『富久』をやってしくじったせいでお払い箱かと落ち込むが、席亭は偏屈なことで知られる円喬が孝蔵の事を買っていると言い聞かせまます。
たしかに、神社での練習でも孝蔵は円喬から、芸はまだまだだがフラがあると褒められていました。
フラの意味を円喬が話した時に、神社近くの山手線を列車が通ったため、声がかき消されて意味がわからないままとなってしまいます。
孝蔵は、フラの意味も分からないまま、小円朝とその弟子の万朝と旅に出る事になりました。
出発の日に、新橋駅で清さんと小梅が見送ってくれます。
驚いたことに、発車の鐘が鳴りだしたころに忙しい円喬がヨタヨタと駆けてきてくれたのです。
円喬は小梅を乗せて走る清さんと一緒に走り出したものの、息が上がってぎりぎりの到着になってしまったのです。
「小円朝さんよお‼大事な弟子を貸すんだからなあ‼ひと回り大きくして返してくれよなあ‼」
円喬は、小円朝にそう念を押すと、孝蔵に高級煙草の”敷島”を3箱投げつけます。
列車が動きだしたときに、清さんが反対側のホームに目をやると、上りの列車から帰国した四三が降り立つのが見えたのでした。
4か月前の出発の時は黒山の人だかりでしたが、この日の出迎えは可児と野口、橋本だけでした。
帰国の旅の間に、明治天皇が崩御され、”大喪の礼”が済んで間もなかったので、東京は自粛ムードが漂っていたにも関わらず、仲間たちはオリンピックの報告会を開いてくれます。
四三が敗戦の弁を語り始めると、多くの学友たちは温かく受け止めてくれたが、東京女子高等師範学校助教授の二階堂トクヨは、棄権して国民の期待を裏切った原因を問い詰めます。
永井も、敗北から学ぶことで、日本がスポーツで遅れているものを取り戻すことを主張し、その為に四三たちが何をすべきかを考えるのが使命だと語るのでした。
しかし、四三にとっては4年後のオリンピックでの雪辱の方が重要であり、粉骨砕身で練習に励む決意を示すのでした。
四三はさっそくトレーニングを再開し、ノートの表紙に『今度こそ勝つために』と書きます。
ストックホルムでの敗北から、”舗装路対策”はコンクリート張りの上での足踏で足腰を鍛え、”出足のスピード”は等間隔で立てられている電柱を5本ごとに全力疾走と軽く流すことを繰り返すことで速度に変化に鳴らす事にします。
ある日、トクヨが四三と永井と話をするために寄宿舎を訪ねてきます。
永井は、四三がオリンピックに行っている間に、肋木とスウェーデン体操を基盤にして、健康で強靭な肉体をつくるための『学校体操教授要目』と原稿を書き上げていました。
それを持って、トクヨと全国の学校を回る予定であったが、トクヨが文部省要請で英国に3年間留学することになり、代役として四三に白羽の矢がたったのでした。
しかし、大森の『オリンピック式陸上運動競技法』に触発されて自ら原稿を書いた思い込みの強い永井は、小学校を訪れると既設の体操器具や遊具を壊し、代りに肋木を設置するよう命じて問題となっていました。
可児は、オリンピック後に治五郎が借金している債権者が校長室に押しかけ大騒動になったことや、体協が混乱状態になっていることを四三に話します。
四三の見合い相手とは…スヤ!
1912年(大正元年)11月に、トクヨは英国留学に発ち、翌年2月に弥彦が帰国します。
帰国した弥彦は軍部により野球を始めとするスポーツ軽視の風潮に怒り、アメリカに渡りスポーツが強い理由を見極めようと決心し、兄に頼んで横浜正銀行のサンフランシスコ支店で勤務させてもらうことを考えるのでした。
3月にようやく帰国して体協の総会に出席した治五郎ですが、そこには治五郎の席はなく、上座に座った永井から、新任の理事だと言って岸清一と武田千代三郎を紹介されるのだった。
そして、治五郎がつくった借金の返済と体協の体制作りを弁護士の岸が一手に引き受けてくれたと説明をうけます。
その頃、四三は熊本にいました。
実家に着くと、四三はわけも聞かされず実次に池部家に連れていかれます。
客間に通されると、実次が来年東京高等師範学校を卒業したら、熊本で教員になるようにと言いだします。
「所帯ば持たんといかん。四三、今から見合いばしてもらう」
唖然としている四三の目の前に現れたのは、なんとスヤでした
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