朝ドラ カーネーションの12週ネタバレあらすじ
の1話ごとの詳しい内容です。タイトル「薄れゆき希望」67話から72話まで
カーネーション12週ネタバレあらすじ[薄れゆく希望]
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カーネーション朝ドラネタバレあらすじ最終回までキャスト相関図
第67話
糸子が薄くなっていった善作の幻影をみた3日後に木之元と木岡によって善作の遺骨が小原家に戻ってきます。
すると糸子が骨壺を受取ろうとしたとき横から奪って抱きかかえたまましゃがみこんでしまった千代。
すると号泣している千代に涙ながらに木之元と木岡は謝罪します。
善作は泥酔した状態で風呂に入って命を落としたと言いますが、そんな善作を止めた止めないで言争いを始めてしまった木之元と木岡。
ふたりの間に割って入ったのは糸子で、自分が善作に持たせた酒のせいだと自分を責めます。
そんなときに町内会長がやってきて葬式をどうするのか訊いてきたのです。
すると糸子はちゃんと祭壇組んで立派な葬式をあげると言いますが、周りはお金のことを心配します。
すると善作の葬式なのだからお金のことなんか気にせずにきっちりしたものを出すと言い切ったのでした。
通夜の日には近所の主婦たちが手伝いにきてくれますが、小原家の台所に用意されていた豊富な食材をみて驚かされます。
やがて祭壇にはだんじりで撮った善作の写真が飾られると次々に弔問客が訪れ始めます。
そして口々に善作との思い出話を語ったのでした。
しかも皆が善作に世話になったと礼を言いながら糸子に優しい言葉をかけてくれたのです。
そんな弔問客をみて糸子は善作が皆に優しかったことを改めて知らされたのでした。
夜更け過ぎになってやっと弔問客も落ち着いた小原家。
やっと終わって一息ついていた美代に静子たちが善作の幽霊と話をしたのは本当なのかと訊きます。
すると普段通りにあらわれた善作は、糸子のことを頼むと何回も繰り返していたことを明かした美代。
するとそれを聞いた静子たちは善吉らしいと偲んだのでした。
第68話
善作の通夜と葬式を終えた小原家は弔問客をもてなしたことで家にあった米や野菜が底をついてしまいます。
どうしようかと溜息をつく糸子に立派な葬式をだすということはそういうことだと小言をぶちまけた昌子。
そして昌子は今日からでも店を開けようと言いますが、糸子は初七日までは駄目だと告げます。
そして香典で食料の買い出しにいかせたのでした。
ところが買い出しに行かせた縫子のトメと幸子が泣きながら戻ってきて、闇をやっている小原家には売らないと言われたことを伝えます。
身に覚えないことを言われて憤りながらも、仕方なしに店を開けることにした糸子。
すると店の貼り紙が”非国民”と書かれた貼り紙に替えられてしまっていたのです。
清子が町内会のおばちゃんたちじゃないかと口にすると光子も頷きます。
そして通夜や葬式のときに食べ物がたくさんあるのはおかしいとか配給所で見かけたことがないと話していたことを明かしたのでした。
そんなところに千代があらわれて粉があるかと訊いてきます。
何と千代は台所で団子をこねて”すいとん”を作ってくれたのです。
その日の小原家の夕食は家族皆ですいとんに舌鼓を打ったのでした。
あくる日になって誰もやってこない店にいた糸子のところに木之元節子が訪ねてきてくれます。
そして明日野菜の配給があるから一緒に行こうと誘ってくれたのです。
悪く言われる自分たちを優しく助けてくれる人がいることを嬉しく感じてこれも善作が残してくれた宝だと感謝した糸子は配給所に並ぶのでした。
第69話
ある日の朝、開店前に店の前を掃除していた糸子は通りかかった客に深々と頭を下げて挨拶します。
世間の怖さを思い知らされた糸子は以前に増して頭を深く下げられるようになっていたのです。
しかも闇屋の噂も日を追うごとに薄れていき、店には客が戻ってくるようになりモンペ教室も再開した糸子。
客が増えたことで以前のように代金として受取る食料も増えてきたのでした。
ところがそんなある日、大日本婦人会の澤田が姿をあらわします。
糸子は嫌な顔をしそうになりますが澤田もまた世間だと思い直して作り笑いで迎えたのです。
ところがお洒落モンペを禁止すると言う澤田はボロ布でつくれと言います。
しかもミシンを供出しろと迫ってきたのです。
そして穏やかに帰るように言いますが聞かない澤田。
すると糸子も我慢ができなくなって鬼の形相で大声を出して追い返したのでした。
そのあと仏壇の前で善作にどうしたらイイのか教えてと手を合わせた糸子。
ふと優子が隣で手をあわせているのに気づいた糸子は急に髪をきってやろうと思い立ちます。
ところがおかっぱ髪にされた優子は不満たらたらです。
そんな優子は自分の想いとは裏腹に周囲から褒められて戸惑ってしまいます。
仕方なしに木岡家までいって自分の髪を見せる優子でしたが結果は変わりません。
するとそこにいた弟の靖から伝言を頼まれた優子。
“こないだ軍服屋のおっちゃんが邪魔したな”
肩を落として小原家に戻ってきた優子は靖の伝言を糸子に話します。
それを聞いて閃いた糸子はすぐに木岡家にいって軍服を作らせて欲しいと頼み込んだのでした。
そしてすぐに軍服縫製を始めた糸子。
翌日になって澤田たちがミシンを引き上げにやってきますが、糸子は今日から始めた軍服つくりにミシンは不可欠だと伝えます。
国のためにミシンを活用すると言われて、何も言い返すことができなくなってしまった澤田たち。
そして悔しそうに去っていくのを見届けた糸子は優子の髪を切ることを思い出させてくれた善作のおかげだと仏壇で手を合わせたのでした。
第70話
昭和18年も9月ごろになると戦況は厳しさを増し街中での戦死者の葬儀が目立つようになります。
糸子からの善作が亡くなったという知らせが勝には届いていないのか送られてくるハガキには元気かと綴られていたのです。
また商店街のほとんどの店は閉められてしまい配給もどんどん少なくいたのでした。
糸子たちは肌着や靴下をつくっては農家を巡って食べ物と交換してもらったり、庭を畑にして野菜を植えたりするようになっていたのです。
しかも寝込みがちになっていて糸子に粥を食べさせてもらっていたハル。
それでも優子は訓練と称して外で近所の子供たちと藁に竹を突く遊びに興じていました。
そんなある日のこと、糸子は優子にせがまれて直子もつれて映画を観に行くことにします。
ところが戦争場面ばかりだったため退屈になって途中で止めてしまった3人。
帰り道で優子からもっと綺麗な映画が観たいと言われた糸子は、自分で綺麗な絵をたくさん描くようにと色鉛筆を買って与えます。
ところがそれを見た昌子が贅沢だと苦言を呈したのでした。
そんな頃に糸子の目にだんじりの寄合に向かう木之元と木岡の姿がうつります。
頑張ってと挨拶した糸子でしたが、若い男が戦地に駆り出されてしまっていたため曳き手は年よりばかりになっていたのでした。
第71話
昭和19年4月にパーマ機を供出させられた安岡髪結い店は店を閉めざるを得なくなります。
そのころになると学校では子供たちに陸軍や海軍に入ることを熱心に勧めるようになっていて八重子の息子である太郎も海軍に入りたいと言うようになっていたのです。
その一方で供出を迫って歩いていた大日本婦人会の澤田は自身の次男が戦死したため葬式行列を出すのでした。
職を失った八重子をオハラ洋装店で雇うことにした糸子は、ある日のこと奈津から電話があって唐突に呼び出されます。
待ち合わせに指定されたのは喫茶『太鼓』でしたが貼り紙で閉店したことを知った糸子。
あとからやって来て飲食業の締め付けだと話す奈津は吉田屋に誘ったのでした。
そして糸子が祝言をあげた部屋に通されたあと奈津がいきなり本題を切り出したのです。
吉田屋の建物と土地を1万円で買わないかと持ちかけてきた奈津。
何と吉田屋は多額の借金に苦しめられていたのでした。
知っているすべての金持ちに話したが奈津はことごとく断られていたのです。
しかしこの状況になっても奈津は助けてもらうのではなく商売の話だと言い張ります。
そして言い合いの挙句に糸子が金がないから買えないと伝えるさっさと帰るように言うのでした。
小原家に戻ってきた糸子は何とかしようと神戸の松坂家に話をしてみますが要らないと断られしまいます。
他にも方々にあたった糸子でしたが営業出来ない店を欲しがる人は見つかりません。
そして本人だけでも自分の店で働いてもらおうと考えますが昌子から猛反対されてしまうのでした。
それでもと吉田屋に足を運んだ糸子。
しかし奈津は年老いた母親を連れて夜逃げしたあとだったのです。
そこには借金を踏み倒された男たちがいて吉田屋がもう軍のものになったことを知らされた糸子はその場に泣き崩れたのでした。
第72話
昭和19年のだんじりは若くて力のある男たちが戦争に駆り出されてしまったことで曳き手がなく中止となってしまいます。
小原家にやってきて善作の仏前でだんじりが中止になってしまったことを報告して詫びた木之元。
その後ろでは糸子がいて手を合わせるのを見ていたため、木之元は思わず自分のせいではないと言います。
糸子もだんじりが中止になってしまったことが悔しくて仕方なかったのです。
苛立ちで仕事が手につかなくなってしまった糸子は直子からだんじりが中止になったわけを訊かれます。
曳く男たちが戦争にいってしまったからだと糸子が応えると来年は自分が曳くと言い出した直子。
糸子はそんな直子を強く抱きしめたのでした。
それから数日がすぎたころ、八重子が仕事中だというのにボーっとしているのに千代が気が付き糸子に伝えます。
ところが糸子は何かあったんだろうと言うだけで人のことに構っている余裕はないとやり過ごしてしまったのでした。
そのころ外出から戻ってきた光子が塀の上から店の中の糸子を眺めている勘助を見つけます。
光子に気づいて久しぶりと挨拶した勘助。
そして勘助は糸子をよく助けてやって欲しいと言うのでした。
そんな勘助に糸子に合わずに行くのかと尋ねた光子。
すると勘助は自分にはその資格がないと言います。
だけどそれももう終わりだと呟いた勘助。
そのあと家に入るなり泣き出してしまった光子に糸子は何があったのかと心配します。
するとそこに八重子がやってきて勘助に会ったのかと訊いたのです。
何の話をしているのかわかなくて困惑する糸子に八重子はその日が勘助の出征の日であることを明かしたのでした。
驚いた糸子も光子に勘助にあったのかと訊きます。
すると遺言みたいなことばかりを口にしていたと告げた光子。
慌てて叫びながら店を飛び出していった糸子は勘助のあとを追いかけます。
しかしそのとき勘助はもう列車に乗り込んだあとだったのです。
それからわずか1カ月後に勘助の訃報が舞い込んできて葬式行列が出されたのでした。
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