朝ドラ カーネーションの9週ネタバレあらすじ
の1話ごとの詳しい内容です。タイトル「いつも想う」49話から54話まで
カーネーション9週ネタバレあらすじ[いつも想う]
最終回まで1週ごとのあらすじトップページはこちらから⇓
カーネーション朝ドラネタバレあらすじ最終回までキャスト相関図
49話
赤紙と聞いて思わず訊き返した糸子は嫌だと溜息をつく勘助に名誉なことだと励まします。
しばらくして小原家で木之元や木岡たちも集まって壮行会が開かれます。
日露戦争から帰ってきた自分は元気にしていると善作が口にすると、木之元や木岡も腹だけ壊さないようにすれば大丈夫だと言うのでした。
それでも落ちこんんだ勘助をみると祝う気にもなれなかった糸子。
しばらくして勘助は商店街の皆に見送られて出征していきました。
出征してから2カ月がすぎたある日、勘助から手紙が来たと嬉しそうに玉枝が糸子にみせてくれます。
ところがせっかくの手紙の一部が墨で塗りつぶされていたのを見て糸子は不快感をあらわにしたのでした。
昭和14年になると綿製品非常管理や国民徴用令交付などで関西の経済が急減速するなか、洋服をつくる客が押しかけてくるオハラ洋装店は大繁盛となります。
ところがそのころになると糸子は2人目の子供を宿していて、仕事中に立ちくらみを起こしてしまったのです。
すると子供が生れるまで帰ってくるなと糸子を神戸の松坂家に預けることにした善作とハル。
仕事が心配だと話す糸子に向かって、善作は生れてくる孫の方が大事だと言い、ハルも自分のひ孫だと声を荒げたのです。
その時だけは善作とハルの息が驚くほどピッタリ合っていて驚かされてしまった糸子。
しかも生れてくる子供は男の子だと勝手に決めつけられています。
こうして糸子は強制的に車に乗せられて神戸へと向かったのでした。
第50話
昭和14年の夏に臨月を理由に強制的に神戸の松坂家に滞在させられた糸子は暇を持て余して溜息をつきます。
また応接間では正一が貞子を説得しようとしていました。
戦争色が濃くなる状況で清三郎が軍服の製造を受け入れようとしていましたが、貞子がそれに反対していたのです。
そんな貞子を所有している機械で軍服をつくれば、戦争が終わったときに速やかに紡績を再開できるというのが清三郎と正一の考え方だったのでした。
一方で岸和田の店のことが心配でしかたない糸子は皆がでかけた隙に松坂家を抜け出してしまいます。
ところが電車に乗り込んだ途端に陣痛が始まってしまった糸子。
幸いなことに小原家への道端でリアカーを引く木之元に出会った糸子は、何とか小原家に担ぎ込まれたのでした。
ところが優子の時は安産だった糸子が今回は様子が違ったのです。
昼過ぎに始まった陣痛は深夜になっても続き、糸子は既に8時間以上も痛みに耐えていました。
家族が母体が持たないと心配しはじめたとき千代が慌てふためいてあらわれます。
何と空腹なのに食事ができない糸子からスルメを持って来てほしいと言われていたのでした。
そして深夜2時になっても生れてこなかったため、善作も勝も男でも女でも何でもいいから無事に生れて来てほしいと祈り始めます。
そんなときようやく2階から産声が聞こえてきたのでした。
数日後に糸子は生れたばかりの女の子を玉枝に見せに行きます。
すると玉枝から名前を訊かれて、生れるときに難儀したから素直に育つようにとの思いで直子にしたと明かした糸子。
ところがそのあとで勘助からのハガキを見せられた糸子はいつも通りではない違和感を覚えたのでした。
第51話
昭和15年のとある日に和菓子屋に入った糸子は大福以外には何もおいてない棚に驚かされます。
栗饅頭が欲しかった糸子は戦争を仕掛けた政府に不信感を抱いたのでした。
自分の店に帰ってからも糸子の鬱憤はおさまらず声を出して文句を言います。
すると縫子の昌子から声が大きいと注意されると、買ってきた大福を渡して仕事を再開させたのでした。
そして7月から七禁令が施行され洋装店も100円以上の服を売ることができなくなってしまいますが逆に闘志を燃やす糸子。
上等な服を100円以下で作る糸子でしたが利益はだせません。
それでも客は服の礼だと言って野菜などの食料を置いていくようになるのでした。
店の経営を成り立たせるのが困難な状況に追い込まれた糸子でしたが、一番の悩みは直子の子守だったのです。
そんなある日のこと、直子を預けていた女性から桁違いに手間のかかる猛獣だといって返された糸子は、今日限りで勘弁して欲しいと言われてしまったのでした。
方々に頼むものの目途が立たずに糸子が困っていると、善作から電話があって呼び出されます。
糸子が善作が待っている座敷にいってみると、そこには和服姿の2人の男もいました。
善作の古い友人で生地問屋の大将だという河瀬は金糸入りの布を糸子の前に広げます。
そしてその生地が贅沢品扱いで販売できなくなってしまったと言うのでした。
その生地を見た糸子は上物だと口にして、以前は自分もよく使っていたと返します。
すると善作から困っているから買ってやれ言われる糸子。
糸子はしげしげと生地を眺めてから、考えて見るので生地を預からせて欲しいと伝えます。
すると糸子は両手をついて礼を言う河瀬に向かってあらためて尋ねたのでした。
“お宅に子守できる人いてはりますか?”
第52話
善作から親友の生地問屋を助けてやって欲しいと贅沢品となって売ることが禁じられてしまった僅かに金糸の入った生地を商品化しようとミシンに向き合っていた糸子。
そして糸子は金糸を黒いリボンで覆うデザインを思いつきます。
黒いリボンを隠しアクセントにと縫い上げると糸子は縫子の昌子を呼んで採寸を始めたのでした。
そして完成したスカートの試作品をみた静子や昌子は、着心地もよく軽くて暖かいと褒めます。
試作品の出来栄えに満足して在庫になっている100反を売り切ろうと気合を入れる糸子。
すると事情を知ってまた余計なことに首を突っ込み始めたと心配する昌子に、糸子は出来上がったばかりのスカートをはいて店にでろと命じます。
糸子は昌子をマネキン代わりにすることを思いついたのでした。
その案に賛同した静子もスカートをはいて街中を歩きます。
そして知り合いが寄ってくると今年はこれが流行ると宣伝したのでした。
黒いリボンの生地はあっと言う間に大流行となり、洋装店の前には注文客が列をつくるまでになります。
河瀬からも助かると頭を下げられた糸子でしたが、冬物の生地であるため今年中に売り切ろうとハッパをかけます。
ところが縫子5人では製造が追いつかないと訴えた昌子。
すると糸子は勝と職人2人に年末まで手伝ってもらうことにしたうえで、光子と清子を連れてきたのでした。
こうして何とか在庫をさばききる目途がたちますが、今度は直子を預かってくれていた生地問屋がやんちゃ度に音を上げてしまいます。
困り果てた糸子は田舎に住む勝の弟に頼み込んだのでした。
第53話
弟の亘は兄の勝に代わって実家を継いでいました。
そして勝と糸子の頼みを快諾してくれたのです。
そのとき肝心の直子は寝ていて置いて行かれることを知りません。
そして帰ろうとしたとき家の中から泣き声が聞こえますが、亘るから顔を見せたら離れられなくなる言われ、そのまま岸和田にもどったのでした。
ところが帰る途中も家に着いてからも糸子と勝は直子のことが心配で仕方ありません。
仕事中も昌子の話を上の空で聞く糸子。
そして3日目には気になってどうしようもない糸子と勝は仕事を終えてから吹雪にもかかわらず亘るの家に向かったのでした。
突然の訪問に亘るはやっと慣れてきたところだからと申し訳なさそうにそのまま戻るように言います。
顔を見たら元の木阿弥だと話す亘の顔には痣ができていたのでした。
翌朝、小原家の朝食時に静子が何時に戻ってきたのかと訊きます。
糸子が朝4時だと答えると、今度は昌子が口を開きます。
昌子は糸子は何ともないのに勝の顔だけ雪焼けになっているのかと不思議に思ったのでした。
12月17日に河瀬が最後の生地を運んでくると、寝る間を惜しんだ糸子は大晦日までにすべての生地を製品に仕上げます。
そして急いで亘るの家に直子を迎えに行った糸子と勝。
そして直子と再会をはたした糸子は自分だけが抱き締め続けたのでした。
昭和16年の年が明けると、糸子は勝と優子と直子の4人で神社に初詣にいきます。
すると勝は途中で見かける人の多くが糸子がつくった服を着ているのを見て嬉しそうにします。
その傍らで”こんで8人目”と喜んでいた糸子。
そんな4人は神社から戻ってくると小原洋装店の前で家族写真を撮ってもらうのでした。
第54話
昭和16年7月ごろになるとお洒落する女性は非国民だという風潮が強まります。
そんなある日のこと、安岡髪結店の前でパーマをやめようと歌っていた子供たちを鬼の形相で追い払っていた玉枝。
ところがオハラ洋装店はそんな非国民たちが毎日のように押しかけてきていたのでした。
しかし背広がつくれず細々とした国民服の注文のみになっていた勝。
そのころになると戦争で儲けられなくなった商売人もいれば、大儲けするようになった商売人もいたのでした。
そして大儲けした商売人が芸者をあげて遊んでくれたため吉田屋も繁盛していたのです。
しかし忙しく働く奈津に対して夫の康夫は宴席に紛れ込んで呑んだくれていたのです。
そんなある日のこと玉枝のもとに勘助が帰ってくると電報が届きます。
だんじりの前に帰ってくるという知らせで糸子は小原家で宴会を催すことを周囲に持ちかけます。
ところが当日になって勘助は宴席に姿を見せなかったのです。
随分と遅れて料理を持って八重子があらわれたため勘助のことを訊いた糸子。
すると八重子は勘助が腹の調子が悪いため遠慮することを明かしたのでした。
しかも安岡家からは泰蔵はきてくれたものの、玉枝も最後まで姿を見せなかったのです。
しかし勘助はだんじり祭りの日になっても姿をあらわしません。
いよいよ心配になった糸子は勘助を安岡家にたずねますが、そこで目の当たりにしたのは壁に寄りかかったまま魂が抜けたようなようすで触っていた姿でした。
そんな勘助に糸子が話しかけると、手も足も残っているものの心が無くなってしまったとボロボロと涙を流し始めたのです。
そんな姿に戸惑いを隠せない糸子は安岡家を後にすることにします。
そのあとで洋裁店を訪ねてきて、戦争でよほどのものを目にして心を失くしてしまったのだと思うと八重子。
それを聞いた糸子はちょっとの間だけで必ずもとに戻ると信じて願うのでした。
スポンサード