今回は『おちょやん』の65話(第13週)3月5日金曜放送後の詳細あらすじネタバレについて紹介します。
一平の襲名挨拶と結婚報告がされます。
おちょやん65話のあらすじネタバレ
一平は襲名興行を最後に自らの役者人生に幕を引く覚悟をしていたのです。
そんな一平に向に『岡安』の先代の女将から聞かされた亡き天海天海のエピソードを明かした千代。
ハナは天海天海が夕に出て行かれた後も芝居を続けることにした経緯を知っている千之助以外のもうひとりだったのです。
夕が天海の元を去ったのは18年前のことです。
そのことで自暴自棄に陥った天海は今の一平と同じように役者を辞めようと思うようになっていました。
ところが父親が絶望感に苛まれている傍らで幼い一平は母親が残していった口紅や白粉を顔に塗りたくっていたのです。
それは母の事を忘れたくないと思った一平の精一杯の行動だったのでした。
たまたまそこに居合わせたハナと天海はそんな一平の顔を見て、部屋に漂っていた重い空気を吹き飛ばして涙するほど大笑いしたと言います。
そして一旦は舞台から離れることを考えた天海は幼い一平のために芝居をし続けたくなり、『親子雀』の台本を書きあげます。
一平のおかげで夕との別れを乗り越えた天海は役者の道を究めていったのでした。
天海にとって幼い一平の存在がどれだけ大きかったのかを千代は一平に知らしめます。
一平が天海の名を継いで役者を続けることを誰よりも願っているのは亡くなってしまった父親だと千代は訴えたのでした。
しかし、一平は今まで父親のことを恨み続けてきた自分はもう謝る事もできないと肩を震わせて涙ぐみます。
そんな一平をかつては自分がされたように抱き寄せて、自分がいるからひとりではないと優しく語り掛けた千代。
そうして、いよいよ襲名興行の初日の幕が上がる日がやってきます。
緊張した面持ちで紋付袴をまとった劇団員のなかに驚くほど晴れ晴れとした顔をした一平の姿がありました。
いっぱいの客が詰めかけてくれた舞台で二代目天海天海襲名公演の幕があがる前に一平が挨拶をはじめます。
父親の天海でさえ迷い苦しみながら舞台に立ち続けたことを知ったことを告げて、自分も父親の名前を汚さないように守り抜くと観客に向かって声高らかに宣言した一平。
ところが口上を無事に述べ上げた一平はもうひとつ披露したいことがあるとして言葉を続けたのです。
今の自分を決意させてくれたのは千代だと言って一平は横に呼び寄せます。
千代のことを自分と一緒に泣き笑いしてくれる大切な存在だと紹介した一平は客席に向かって結婚することを報告したのでした。
自分たちの結婚を力強く宣言する一平の傍らで千代が感極まっていると、客席から二人を見守っていたシズの目からも涙が溢れだします。
挨拶の最期は、千代と鶴亀家庭劇の座員たちと力を合わせて『喜劇道』を極めていくことを亡き父親と席を埋め尽くされた客先に向かって誓った一平。
すると客席から沸き上がった大きな歓声と盛大な拍手が『えびす座』全体を包み込みます。
そうして『鶴亀家庭劇』の新たな幕が上がったのでした。
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