NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は11月20日(水)と21日(木)に放送予定の第8週45話46話について紹介します。
<前回のあらすじ>
喜美子は一晩中考えた絵付け火鉢のデザインを深野からお墨付きをもらいます。
それを持って秀男のところに向かった喜美子でした。
そこでは秀男と敏春と加山が何やら話していました。
敏春は照子と結婚した熊谷家の婿養子で、秀男のあとを継ぐことになっていたのです。
喜美子はそんな敏春が少し苦手でした。
デザインを秀男に渡そうとすると加山に渡せと言われます。
加山は喜美子のデザインを見る事もなく無造作に机のうえに放りなげたのでした。
それを見て喜美子は言葉がでませんでした。
加山も秀男の深野以外のデザインなどありえないと云う考えが浸透していたのです。
そんなことは何も知らない喜美子は、今回が駄目なら次回があると前向きな考え方に切り替えたのでした。
喜美子が部屋を出たあとで会社の経営について話し始めた3人。
『丸熊陶業』も新しい事を始める時が来ていると云う敏春に対して、秀男と加山は今の事業のままで良いと考えていたのです。
話は物別れとなり、秀男と加山は敏春を残したまま部屋を出ていきました。
ひとり取り残された敏春は、無造作に机の上に放り投げられた喜美子が描いたデザインを取り上げて見つめはじめたのでした。
<スカーレット第8週45話46話のあらすじ>
敏春は『丸熊陶業』を日本一にしたいと意気込んでいました。
そんな敏春が事務所で喜美子のデザインに見入っているところに、妻の照子がやってきました。
すると敏春は照子に意見を求めたのです。
「このデザインについて照子はどう思う?」
敏春は不要な先入観が無い状態で見て欲しいと誰が描いたのかを敢えて明かしませんでした。
照子は素直に良いデザインだと思うと言います。
「でも、最後にデザインを決めるのは社長だから、、、」
と秀男がすべての決定権を持っていると言うのでした。
そこに仕事中だというのに照子の母である和歌子がバタバタと事務所に入ってきます。
和歌子は、買ってきたばかりのシャツを敏春の胸に当てて満足げな顔をしています。
その時、困惑している敏春の顔が和歌子には見えていませんでした。
そして、機嫌よくなって和香子は事務所を出て行きました。
「結局、僕はお兄さんの身代わりでしかないんだよなぁ、、、」
照子と結婚した敏春はずっとそれを気にしていたのです。
そう言いながら寂しそうに肩を落としながら事務所をでていったのでした。
その時はじめて、照子は敏春の心の中にある寂しいものに気付いて、今までそれを分かってやれなかった自分を責めたのでした。
その頃、川原家では直子の旅たちを明日に控えて準備が進められていました。
直子は今までに2回も東京に働きにでましたが戻ってきていて、今度が3回目の東京でした。
直子が働くのは蒲田の電化製品をつくる工場でした。
「工場の仕事なんて楽しくないから、、、」
そう嘘吹く直子でしたが、喜美子に諭されます。
「3年間はやってみないと何もわからないよ!」
そして明日は常治が直子を東京まで連れていくことにしていたのでした。
敏春の『丸熊陶業』をさらに大きくしようと云う想いは強く、遂に社長の秀男を説得して商品開発室を設置することの承諾を得ます。
そして、敏春は絵付け火鉢に続く新しい主力製品の開発のために3人の新人を雇ったのでした。
彼らは藤永一徹と津山秋安と十代田八郎でした。
3人の新人は、それぞれ京都や大阪の大学を卒業しており、陶芸にもかかわった事がある若者でした。
ベテランの陶工たちは、『丸熊陶業』に馴染みのない商品開発室が設置されたことで、会社が変わっていくかも知れないと話し合っていたのです。
そんなある日、信楽役場の観光課で仕事をしている信作が、毎年恒例の7月開催の『火祭り』のポスターを持って『丸熊陶業』の食堂にやって来ていました。
喜美子が信作を手伝だっているところに、商品開発室の八郎が通りかかりポスターに目をとめました。
「火祭りと云うのは、火の神様に感謝する信楽ならではの夏祭りなんですよ!?焼き物作りには火は欠かせないものでしょう!?」
喜美子が説明すると、それに対して八郎が笑顔で言いました。
「僕は信楽の素朴な土の感じが好きなんだよ!」
喜美子はそんな素直な八郎に何かを感じるのでしたが、それが何なのかは知る由もありませんでした。
<第8週45話46話の感想>
敏春は喜美子のデザインに何を感じたのでしょうか?
でも、照子はデザインを決定するのは秀男だと言うし、秀男は深野のデザイン以外には目もくれない状況で、喜美子のデザインは不採用になりそうです。
そして、『丸熊陶業』では新しく商品開発室が設置され、川原家では直子が3回目の東京での就職に向かおうとしています。
信楽と云う小さな党陶芸の町で何かが少しずつ動き始めていますね!?
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