NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は1月15日(水)と16日(木)に放送予定の第15週87話88話について紹介します。
<先週のあらすじ>
銀座での個展への出品を辞退することを喜美子から提案された八郎はどうすべきか悩んでいました。
そんな、様子を見ていた三津は何気なく話しかけます。
三津の話は東京では生活様式が変わってきていると云うものでした。
東京では西洋文化に影響されて食事の内容も様式のものが流行ってきていると言うのです。
そして、その影響で食器の人気が高まってきていました。
そんな三津の話を聞いて八郎は何かを思いついたのでした。
思うように作品作りができない八郎のことを心配する喜美子は母親のマツに相談しようとします。
しかし、相談を受けたマツは『お母さん合唱団』で頑張り過ぎたため喉を傷めていて声を出すことができませんでした。
アドバイスしたくても伝えることが出来なくて申し訳なく思うマツでした。
一方、百合子が帰っていった『カフェ・サニー』では喜美子の幼馴染の信作が百合子との結婚のことを真剣に考えていました。
そして、忠信と陽子に自分が結婚する意志を固めたことを話したのです。
しかし、信作の両親には別の思いがあったのでした。
そのせいで、大野家では親子間での言い合いが始まってしまったのです。
そんな時に、『窯業研究所』の橘ひろ子と待ち合わせるために喜美子が『カフェ・サニー』に姿をあらわしました。
喜美子の姿を見た信作は近づきながら話しかけたのでした。
<第87話と第88話のあらすじ>
喜美子は『カフェ・サニー』で橘ひろ恵と待ち合わせします。
ひろ恵は大量の小皿を喜美子に発注したいと申し込んできたのでした。
商談を上手く取りまとめて喜美子は機嫌よく帰宅します。
喜美子はその話を八郎に得意そうに話すつもりだったのでした。
しかし、喜美子が工房に戻ると八郎は弟子の三津と楽し気に談笑していました。
それを見た喜美子は自分でもよく分からない居心地の悪さを感じたのでした。
ふたりの前には三津が八郎に話した東京で人気が出てきている『洋食器セット』が描かれた絵が置いてありました。
喜美子が戻ってきたのに気付いた八郎は自分が下した結論を告げます。
「個展は中止しない!」
それは個展に向けての作陶で苦悩していた八郎を救おうと喜美子が提案したことだったのでした。
それを聞いて喜美子は衝撃を受けます。
さらに八郎は言葉を続けます。
「個展の準備ために東京へ視察に行ってくる!」
それを聞いた喜美子は、ひろ恵から受注した小皿を遅らせてでも一緒に付いていきたいと八郎に頼みます。
しかし、何故か八郎は明確には答えずにうやむやにしたのです。
八郎の心が読めない喜美子は何とも言えない胸騒ぎを覚えたのでした。
八郎と弟子の三津の楽しそうな会話の様子が脳裏から離れずに自分の心が落ち着かない喜美子。
それを振り払うかの様に喜美子は受注した200枚の小皿の制作に取り掛かったのでした。
作陶を始めると喜美子の雑念は消え去り小皿の制作に全てを集中させていきます。
そんな気迫溢れる喜美子の姿を目の当たりにして三津は圧倒されるのでした。
しかし喜美子は三津から考えてもみなかった事を聞かされます。
三津は作陶を教えてもらいながら八郎が漏らした愚痴を喜美子に話してしまったのです。
「喜美子は僕が教えた作り方をその内に変えはじめて僕を越えてしまったんだよ!才能のある人は無意識に他人を傷つけてしまうことがあるんだ!喜美子が横にいると辛いよ!」
八郎が自分より喜美子の才能が勝っていると思っていることを知った喜美子。
喜美子の胸は張り裂けそうになったのでした。
柔道着を身に着けた照子と信作が『カフェ・サニー』にやってくると、そこに居た八郎と出会います。
信作は八郎に幼い頃から照子には敵わなくて、今回も投げ飛ばされたのだと愚痴を言います。
しかし、その後に信作が口にした話に八郎は驚かされたのでした。
<第87話と第88話の感想>
八郎の心の中で何かが少しずつ動き始めています。
三津に接する八郎の様子は喜美子に対してのそれとは明らかに違っていましたね!?
三津のアドバイスは八郎に新しいイメージを沸かせたようです。
自分を越えてしまった喜美子は八郎にとって中学生時代の敵わないライバルに戻ってしまったのかも知れませんね!?
そんな八郎の本音を三津から聞かされた喜美子はどうするのでしょうか?
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