NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
今回は第17週の99話100話について紹介します。
<先週のあらすじ>
喜美子の『穴窯』での最初の窯焚きは失敗におわりました。
一生懸命、上手く行かなかった原因を調べている喜美子を、傍らにいた武志が励まします。
「女はよく泣くもの、、、それを慰めるのが男なんだ、、、」
武志らしい優しい慰め方が嬉しく感じた喜美子でだったのでした。
その頃、八郎は『窯業研究所』の柴田と美術商の佐久間と飲んでいました。
柴田も佐久間も女である喜美子が陶芸家を目指すことに否定的で、八郎に『穴窯』を喜美子に任せる事を諫めるます。
八朗が喜美子の才能を褒めますが、ふたりは陶芸家の八郎がいるから今の喜美子があると言うのでした。
そして、家に戻った八郎は喜美子から初めての窯焚きにかかった薪の費用について知らされます。
大きな費用が掛かる事を知った八郎はしばらく考えてから口を開きました。
「『穴窯』は少し置いておいて、先ずは女流陶芸作家としての喜美子の名前を広めたらどうだろう!?」
しかし、喜美子は名声なんてどうでもいいと反論します。
しかも、1回目は八郎と三津が添い寝しているのを見かけて集中できなかったと口を滑らせてしまったのです。
そして、2回目の窯焚きを決行しますが、また失敗してしまいました。
そして、3回目のために喜美子が武志のために貯めておいたお金を使おうとすると八朗が激怒して反対します。
「『穴窯』はいったん中止だ!やってはいけない!!もうあきらめろ、、、」
スカーレット99話100話のあらすじ>
八朗から厳しく3回目を中止するように言われた喜美子ですが、聞く耳を持たないどころか益々意気込むのでした。
それから喜美子は工房を出てマツの居る母屋に向かいます。
「『穴窯』はお金がかかるんだね!?次はうまくいったらいいなぁ!」
するとマツは喜美子を見てそう言ったのでした。
すると、八郎も喜美子のあとを追って母屋にやってきました。
マツは八郎が喋りだす前に、次こそは成功させなきゃと喜美子を激励しながら八郎に頭を下げたのでした。
「ハチさん!ほんとうによろしくお願いしますね!?」
しかし、喜美子は誰にも言わずに『穴窯』をやめてしまいました。
今度は誰にも言わずに止めたことに対して怒り始めた八朗。
喜美子は自分から言い出したことなのにどうして納得できないのか八郎が理解できません。
信作は窯焚きが上手くいかずに落ち込んでいる喜美子を明るい話で励まそうと川原家へ百合子との結婚の挨拶をしようとします。
信作が川原家に着いた時、喜美子は大きな喪失感を抱きながら台所仕事をしていました。
喜美子が落ち込んでいるのを見て励ます信作に、張り詰めていたものが切れて泣き出してしまいます。
信作は結婚の挨拶はあらためて出なおすと告げると、その必要はないとお祝いの言葉を伝えたのでした。
そして信作たちの話で心が和んだ喜美子と八郎は縁側にならんでお茶を飲みながら雑談を始めます。
そこで、あらためて『穴窯』がやりたいと本音を言い出す喜美子。
それを聞いて八郎はまた不機嫌になります。。
「それなら武志を連れてでていくわ、、、」
何回も喜美子に『穴窯』を諦めるよう説得を試みた八朗でしたが、喜美子の頑固さに疲弊していました。
喜美子は薪代が足りないなら自分で山に拾いに行くとまで言います。
「どうしてわたしの気持を分かってくれないの?ハチさんも陶芸家でしょ!?こんな風に自分の気持を抑えられなくなる事ない?」
それを聞いた八郎は、しばらく考え込んでから武志を連れて川原家を出て行ってしまったのです。
それでも喜美子は八郎の忠告に逆らうように3回目の窯焚きの準備を始めたのでした。
山で薪を拾ってはリアカアーに積んで窯まで運ぶ喜美子。
八朗が出て行ってまもなく幼馴染の照子が血相を変えてやってきました。
「喜美子!何しているの?」
照子は八郎との状況を聞きつけて押しかけていたのです。
八朗は住む部屋を探していて照子は武志を預かっていました。
冷静になれと喜美子を激しく叱責する照子。
しかし、『穴窯』の火に魅せられた喜美子には誰の声も聞こえていませんでした。
それを、見て母親のマツも妹の百合子も狼狽えているしかありませんでした。
照子から武志を引き取ってからも、2回の失敗の原因を分析して改善策を考えて3回目の窯焚きに挑む喜美子。
「今度こそ!」
意気込んで『穴窯』に火を入れた喜美子でしたが、二週間後に失敗して項垂れた姿がありました。
3回目も失敗してしまった喜美子。
厳しい現実に茫然と立ち尽くすことしか出来ませんでした。
<99話100話の感想>
『穴窯』に魅せられてしまった喜美子は周りが見えなくなってしまいましたね!?
古信楽焼は『穴窯』で焼いていたらしい事くらいしか分からず、他には何も残されていないところから再現するのは容易ではありません。
『穴窯』を言い出した八郎でさえ、かかる費用の大きさに断念を勧めます。
でも、喜美子は自分のために何としてもやり遂げるつもりで、それが出来なければ次には進めなくなっていますね!?
自分の持てるもの全てをつぎ込んでの喜美子の夢が実現してくれる事を期待したいです。
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