NHK朝の連続小説『まんぷく』は「世の中の役に立つこと」を理想に掲げて前に進もうとする発明家の立花萬平を支える福子夫婦が何度も叩きのめされながらも立ち上がり続けて遂にインスタントラーメンを生み出すまでの物語です。
今回は第14週78話と79話についてです。
<あらすじ>
引用元 https://navicon.jp/nimage2/050/434/manpuku300.jpg
~第77話までの経緯~
財務省の不法逮捕された萬平に次から次へと苦難が押し寄せてきます。
財務省はGHQからの税収ノルマ達成するようにプレッシャーを駆けられておりたちばな食品絡みで何としても徴税する必要があったのです。
教育費分の脱税罰金7万円の後には追徴課税として10万円を課してきました。
追徴課税が徴税できないと踏んだ財務局はたちばな食品を差し押さえる事を画策します。
一方福子は東の提案に従い会社を売却清算する為に三田村を訪ね売却先を紹介してもらうことにします。
三田村から売却先を紹介してもらうことになった数日後に財務局が会社を差し押さえにきますが既に会社はなく悔しがるのでした。
しかしながら財務局も引き下がるはずもなく今度は売却金を狙い萬平たちの個人資産を狙うのでした。
ここで弁護士の東は財務局を訴える事を萬平に提案し萬平も受諾します。
焦った財務局は東の事務所の家宅捜索で実力行使してきます。
そのころ密かに東が調査していた奨学金は非課税と云う通達を大蔵省主税局が出していることを突き止めます。
萬平は無実で不当逮捕だったのです。
しかし不当逮捕がわかったとしても正面から税務局を攻めてもGHQに潰されるので世良の人脈をつかって新聞による世論を煽る作戦をとります。
この作戦が功を奏し世論の声で財務局は訴えを取り下げれば萬平を釈放すると交換条件を突き付けてきました。
訴えを取り下げる事は財務局の正当性と萬平の否を認めたことになり10万円も戻りません。
始め萬平は訴えを取り下げる事を頑なに拒絶しましが福子の過去も大切だが将来はもっと大切と云う諭しに取り下げることにします。
~第78話のあらすじ~
萬平は釈放されやっとみんなが揃う事ができました。
満2歳になって源から”おとうさん”と呼ばれた萬平はあらためて時が流れたことを実感します。
家も会社も失って幸田家に居候している萬平のもとに新聞記者が押し寄せます。
不当逮捕されたのを逆に訴え結果的に釈放された萬平は英油扱いで獄中の心情など記者たちの興味はたくさんありました。
今後の話になると鈴は萬平が堅気の仕事につくことを希望するが克子は最初には苦労した忠彦も今は画家として成功していると萬平の新しい事業を後押しするのでした。
自分の大阪大学入学試験結果を神部に頼んだタカでしたが無事合格していました。
忠彦に反対されても高校卒業後に神部との結婚を望んだタカでしたが神部の勧めで大学へ行くことにしました。
鈴が今は何もしていない萬平のことを言うと神部は”萬平さんが今のままでいるわけがない”と後押しするのでした。
~第79話のあらすじ~
ある日に幸田家に居候している萬平を訪ねて池田に住む織物業をやっているという大島がやってきました。
萬平に池田の産業発展のために池田の中小企業に融資する信用組合をつくることになり萬平に理事長になって欲しいとの依頼でした。
経験もないと言う萬平に対し大島は経験よりの信頼が大切だと説き堅気の仕事を望む鈴も強く勧めます。
福子と忠彦は鈴の泣き落としに負けるなと反対します。
困り果てた萬平は真一に相談します。
真一は金融の経験がない萬平がただのお飾りになるか実質的なものになるかは萬平私大だと諭します。
真一との話で何かに気付いた萬平は真一を伴い大島を訪ねます。
そこで萬平は真一を経営に参画させる条件で理事職を受けることを伝えるのでした。
<感想>
引用元 https://tak16.com/wp-content/uploads/2018/09/attracting-an-audience-8-1.png
やっと釈放された萬平は周囲の新しい発明を期待する人たちと堅気の仕事に就くことを勧める人たちに挟まれて悩まされます。
そこに舞い込んだ池田信用組合の理事長の話と再び新しい展開が始まる予感です。
いつの世も地味に堅実な生き方と波乱万丈でも冒険的な生き方のどちらが良いかの議論は絶えません。
今回もそれぞれの立場が異なる人たちの心情が伝わってきます。
どんな状況でも自分の信念は貫き通したい萬平です。
「世の中の役に立つこと」と云う理想に向かって金融業界で何が動き出すのか興味津々です。
スポンサード