落日 湊かなえネタバレ相関図最終回あらすじ原作結末!衝撃事件/死の真相

落日ネタバレ湊かなえ相関図結末原作 ドラマネタバレ最終回原作

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落日 湊かなえネタバレ相関図最終回あらすじ結末までの内容です。

落日』は、湊かなえ先生による小説で、第162回直木三十五賞候補作となりました。

いつから⇒2023年9月10日(日)午後10時から、WOWOWプライム·WOWOWオンデマンドの「連続ドラマW」枠にて放送·配信がスタートします。全4話の予定。

あらすじ概要:15年前に起きた一家殺害事件の”真実”とは、”救い”とは――

主人公·長谷部 香北川景子さんが演じます。

連続ドラマW 落日 キャスト相関図一覧

湊かなえが北川景子の誕生日をサプライズで祝福! 『連続ドラマW ...

  • 長谷部 香(北川景子)…新進気鋭の映画監督。15年前に起きた一家殺害事件を映画化したいと考えていて、真尋に脚本執筆を依頼します。その裏には香の幼少期の”ある過去”にも関係が……。
  • 甲斐真尋(吉岡里帆)…新人脚本家。笹塚町出身という理由で、香から脚本執筆のオファーを受けます。乗り気ではありませんでしたが、事件の真相を追ううちに運命の渦に巻き込まれていきます。
  • 大畠凜子(黒木瞳)…脚本家の重鎮であり、真尋にとっての師匠。
  • 立石力輝斗(竹内涼真)…死刑囚。15年前のクリスマスイブに妹を刺殺し、自宅に放火して両親も殺害しました。
  • 立石沙良(久保史緒里(乃木坂46))…力輝斗の妹で高校生。アイドルとしてデビューを控えていましたが、力輝斗に殺されてしまいます。
  • 長谷部 真理(真飛聖)…香の母親。夫にはヒステリックに怒号を浴びせ、幼い香に対しては、教育と称して頻繁にベランダに放り出していました。
  • 神池正隆(高橋光臣)…真尋と千穂の従兄弟。ボストンで外科医をしています。沙良の本当の姿を知るイツカを真尋に紹介します。
  • 甲斐良平(宮川一朗太)…真尋と千穂の父親。2年前に妻を亡くし、笹塚町で一人暮らしをしています。喫茶「シネマ」でコーヒーを飲むことが楽しみ。
  • 佐々木信吾(浜田学)…映画会社「新映」のプロデューサー。香から持ち掛けられた映画の企画に関して、脚本家を真尋から大畠に変更しようと画策します。
  • 甲斐千穂(駒井蓮)…真尋の姉。幼い頃から優秀で、ピアニストになる夢を抱いていました。香とは幼稚園の同級生。
  • 長谷部裕貴(夙川アトム)…香の父親。なかなか出世出来ないことを、妻·真理から責め立てられていました。香が5歳の時に他界。映画鑑賞が趣味でした。
  • 山上道也(小林隆)…笹塚町の映画館の近くにある、喫茶「シネマ」の店主。真尋の父·良平の行きつけであり、香の父·裕貴も常連でした。
  • 森下広哉(中村浩大(SpeciaL/ジャニーズJr.))…沙良とイツカの中学の同級生。頭が良くてスポーツ万能な生徒会長。中学3年の時に、沙良と付き合いました。
  • 佐倉俊平(松尾龍(SpeciaL/ジャニーズJr.))…森下の親友で、バスケットボール部のキャプテン。沙良、森下、イツカと仲良くしていましたが、やがて関係性が壊れていくことに。
  • 橘イツカ(田中萌)…正隆の高校の同級生で、中学3年の時に沙良と同じクラスでした。一時期は親友のように仲が良く、沙良の本当の姿を知る人物。

そこで今回は、落日 湊かなえネタバレ相関図最終回あらすじ結末までについて
紹介したいと思います。

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落日 湊かなえネタバレ相関図最終回あらすじ結末まで

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落日 ネタバレあらすじ

(引用元:https://www.amazon.co.jp)

売れない新人脚本家·甲斐真尋は、大物脚本家の大畠凛子の弟子をしながら
勉強をしていました。

そんなある日、真尋は今をときめく映画監督·長谷部 香から新作の相談を受ける
ことになります。

香は、真尋の故郷で15年前に起こった「笹塚町一家殺害事件」を題材にして
映画を撮りたいと話します。

この事件は、引きこもりの兄が高校生の妹を自宅で刺殺後に放火して両親も死に
至らしめ、判決も確定しているものでした。

どうして香は、「笹塚町一家殺害事件」に注目したのか?

《真実》とは、《救い》とは、そして《表現する》ということは。

調査、脚本を依頼された真尋は、事件を探っていく中で、ある衝撃の真実に
辿り着くのでした。

\【「笹塚町一家殺害事件」について真尋が辿り着いた真実とは…!?】の衝撃結末を

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落日 ネタバレ最終回あらすじ結末まで

小さな田舎町で起こった「笹塚町一家殺害事件」がきっかけで出会った新人
脚本家の甲斐真尋と新進気鋭の映画監督·長谷部 香。

本作は、この事件が解決するまでを真尋から見た章と、香の幼少期からの生い立ちを一人称で描いたエピソードで構成されています。

映画監督·長谷部香の背景

笹塚町一家殺害事件。

悲惨ながらもありふれたこの事件に香が目をつけた理由から物語は始まります。

香は小学校にあがる前、3年間ほど笹塚町のアパートに住んでいました。

香の母は勉強に厳しく、香がミスをすると雪が舞う日でもベランダに閉め出す
ことがありました。

そんなある日、香がベランダで体育座りをしていると防火壁の下から、香と
同じくらいの子どもの手が伸びてきました。

何とアパートの隣の部屋に住んでいたのは、立石家

後に長男により一家殺害される事件が起きる家族でした。

隣同士とはいえ、長谷部家と立石家の間に親しい交流はありませんでしたが、
防火壁の下から伸びてきた手の主は香と同い年の立石沙良

立石家の娘である沙良も虐待され、ベランダに出されていたのです。

2人は、言葉を交わすことはなかったものの、防火壁の下から手を握り合い
励まし合いました。

香は、このベランダでの交流があったからこそ、虐待と言っても過言ではない
母からの厳しいしつけにも耐えることが出来たのです。

大袈裟ではなく、香は沙良のことを命の恩人だと思っていました。

しかし、それから間もなく香の父が海で自殺をしてしまい、香と母親は笹塚町を
去ることになりました。

そのため、沙良ともそれ以来会うことはありませんでした。

香の命の恩人ともいえる沙良は、あれからどのように生きたのか?なぜ殺され
なければならなかったのか?

真実を知りたい」という一心で、香は事件を映画化するべく、笹塚町出身の
脚本家である真尋に連絡をしたのでした。

売れない脚本家·甲斐真尋の背景

新人脚本家の真尋は”千尋“というペンネームで、恋愛ドラマの女王とも称される
大物脚本家·大畠凛子のもとで働いていますが、なかなか芽が出ず焦っていました。

年齢は香より4歳年下の29歳

もし、香の新作映画の脚本を手掛けられるとなれば、世に出る大チャンスです。

とは言え、真尋は脚本家としても人間としてもまだまだ未熟。

『落日』はそんな真尋が成長していく物語でもあります。

そんなひよっこ脚本家である真尋ですが、物語の中で、自身に何かある度に
真尋は、「お姉ちゃん…」とピアニストの姉· 千穂にメールを送ります。

ちょっとした日々の出来事から、直面している大きな悩みごとまで、喜怒哀楽
何でも真尋は千穂にメールをしている様子。

しかし、姉·千穂からの返信は一度もありません

何と、真尋の姉·千穂は、高校一年生の時に交通事故で亡くなっていたのです。

では、なぜ真尋は今でも亡き姉にメールを送っているのでしょうか?

また、真尋をはじめ、父親や親戚さえも千穂が生きているかのように話している
理由とは…?

そんな千穂の死には、物語の中核となる事件を解く重要な秘密が隠されている
のでした。

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立石沙良という人物

長谷部香と甲斐千穂は幼稚園の同級生であり、香が真尋に脚本依頼したのは
千穂だと期待してのことでした。

また千穂と立石沙良は高校一年生の時に同級生だったのです。

幼い頃の香と心を通わせ、香が命の恩人だと感謝している立石沙良は、「笹塚町
一家殺害事件」で引きこもりの兄·立石力輝斗に無惨に刺し殺され、哀れな被害者
のイメージでした。

しかし、当時の沙良を知る同級生から話を聞いていくうちに、真尋は香が持つ
立石沙良のイメージと正反対だと感じました。

善人か悪人かで分けるとしたら、沙良は間違いなく悪人に分類されるべき人物
ようでした。

一言でいえば”虚言癖“。

沙良は平気な顔で嘘をついて、陸上部の親友にわざと怪我をさせたり、文武両道
な彼氏を翻弄した過去がありました。

周囲には、自分の両親は本当の親ではなく虐待を受けており、乱暴な兄から
暴力を振るわれ、怯えて暮らしていると嘘をつき、同情を集めていました。

沙良の彼氏だった森下広哉は、生徒会長を務めるほどの人気者でしたが、沙良の
策略により、三角関係に巻き込まれた末に親友を失い、それまでは成績優秀
でしたがその成績は地に落ち、その後の人生を狂わされました

わたしのこときらいになったでしょ。これからは、無視してくれていいから。ていうか、こっちから無視するけど

この様に沙良は、相手を傷つけても反省もせず、罪悪感も抱くことがありません
でした。

沙良はクラッシャーと呼ばれる癖があり、特別な才能がある人を引きずり
下ろすことで快感を得るような歪んだ人物だったのです。

沙良の親友だった橘イツカも、陸上の有望選手でしたが、大会前に”事故で
怪我させた時にも、沙良は広哉に放ったのと同じ台詞であっさり関係を断ち
切っています。

一方、沙良はアイドルを目指していて、オーディションに合格したと嘘をついて
いましたが、実際には不合格

認められない悔しさが転じて他人への妬みになり、八つ当たりのように彼らの
輝かしい未来を壊して憂さ晴らししていたのだとすれば、邪悪としか言いようが
ありません。

沙良のせいで選手生命を絶たれた元同級生…橘イツカは真尋に言います。

ちょっぴり夢見がちで嘘つきな女の子が引きこもりのお兄さんに殺されたなんていう、マスコミの報道のような薄っぺらいもの(映画)にはしてほしくない。沙良はもっと大きな嘘をついていたんじゃないかと思う

橘イツカは今も杖が手放せない人生を送っているのでした。

死刑囚·立石力輝斗

沙良の兄である立石力輝斗は、20歳を超えても引きこもりで、アルバイトも
長続きしないことを馬鹿にされたことにより、妹·沙良を刺殺しました。

力輝斗は沙良に、アイドルとしてデビューしたあと、あんたのような身内を
ネットに晒されると、全てを失いかねないので、自殺してくれと言われたこと
で、包丁が目に留まり、とっさに手が伸びて、胸を刺したようです。

また、その場に倒れた沙良が起き上がってくるのが恐ろしく、何度も刺しました。

さらに、幼い頃から沙良ばかり可愛がっていた両親も一緒に亡くなれば良いと
思い、家に放火までして死刑判決を受けました。

沙良の過去を知り、違和感を持った真尋は兄妹を知っている近隣の人に話を
聞くと、父親が違う力輝斗の方が虐待され、両親は妹の沙良ばかりを可愛がって
いたと証言し、さらに、力輝斗と沙良は異父兄妹だったことが判明。

そのため、真尋はすぐに1つの可能性に思い至ります。

香の命の恩人である”防火壁の向こうの子“は沙良ではなく力輝斗だったのでは?
という可能性です。

力輝斗は沙良よりも3歳年上ですが、家庭内で酷い仕打ちを受けていたなら、
女の子と見間違えるほどの細い指をしていたとしてもおかしくありません。

香の新作映画の根幹を揺るがす”謎”がにわかに浮上してきましたが、その真相は
実にあっけなく判明します。

当時の近隣住民から、ベランダに閉め出されていたのは確かに力輝斗だった
いう証言がすぐに得られたのです。

また、力輝斗は家にも居場所がなく公園などでほとんどの時間を過ごし、猫に
エサをやるなどして可愛がっていました

近所の子ども達は力輝斗のことを「ネコ将軍」と馬鹿にしていましたが、力輝斗
は実は心の優しい人物だったのでした。

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甲斐千穂について

笹塚町一家殺害事件はすでに解決しています。

力輝斗は犯行を認めていますし、裁判も終了し死刑判決が下されています。

香がどうしてそんな終わった事件を扱おうとしているのか、真尋には最初は
わかりませんでしたが、香と一緒に事件を再調査していくうち、真尋は少しずつ
理解していきます。

沙良はどんな人間で、どう生きたのか?

力輝斗はどんな人間で、どう生きたのか?

笹塚町一家殺害事件はどうして起こったのか?

書類に記された事実からは、生きていた人間の心の動きまでは読み取れません。

香は当事者の感情の機微を含めた事件の全容(=真実)を知りたかったのです。

そうした香の姿勢は、真尋の生き方にも大きな影響を与えました。

亡き姉·甲斐千穂の件です。

千穂は高校一年生の時に交通事故で亡くなりました

犯人は逃げずに、その場で救急車を呼び、警察に自首。

人通りの少ない交差点で、姉の自転車が信号無視を飛び出してきた、と一方的に
こっちのせいにするような証言をしても、信じてもらえるような人でした。

30歳、男性、会社員、勤務態度は真面目、結婚一年、来月には子どもが産まれる
予定で、減刑だか、執行猶予付きだかを求める署名が社内で集められたようです。

結局、加害者の男性は刑務所に入らず、会社をクビになることもありませんでした

その後、男性は無事生まれてきた赤ん坊と妻を連れて甲斐家に謝りにも来ました。

加害者が善人だったために、真尋をはじめとする遺族は怒ることさえ出来ません
でした。

生まれてきたばかりの赤ん坊の父親を、いったいどう罵れば良かったのでしょう…?

そして、真尋の母は千穂の死を受け入れることが出来ず、彼女は生きている
思い込むようになっていきました。

その日から甲斐家では、父も真尋も親戚も、母を刺激しないように、千穂が
海外で生きていると話を合わせてきました。

今では、真尋も姉にメールで報告をすることが日課となり、父や親戚とも、
千穂は海外でバイオリンを弾いていると普通に話すようになっていったのです。

しかし、真尋は香と出会って「笹塚町一家殺害事件」の真実を追ううちに、自分
は姉の死から逃げ、きちんと向き合っていなかったことに気付きます。

もちろん、死んでいることは認識しているし、わかったうえで、姉が生きている
ように振る舞っていたものの、そうすることは、姉の死にきちんと向き合って
いなかったのではないかと思ったのです。

そして真尋は、姉·千穂が交通事故にあった日のことを詳細に調べるため、
彼女のメールや日記を読んでみることにします。

すると千穂は、ピアノレッスンに行く途中の公園で出会った男の子に恋をして
いたのだということがわかりました。

千穂がピアノ教室に行く途中の公園で出会った男の子がどこの誰だかまでは
わかりませんでしたが、2人は本当に仲が良かったようです。

千穂は、彼に逆上がりを教えてもらったお礼にお菓子を持って行ったり、彼が
携帯電話を持っていなかったため、彼に手紙を書いていました。

猫好きな彼のために、猫柄のレターセットで手紙交換をしていたのです。

きわめつけは、千穂が彼に「R」のイニシャル入りののマグカップを購入して、
プレゼントしようとしていたこと。

猫好きで「R」から始まる男性…。

千穂が恋をしていた男の子の正体は、立石力輝斗だったのです。

さらに、当時の沙良を知る同級生によれば、沙良は千穂とも親しかったのだと
言います。

その同級生はピアノが上手な千穂に憧れていたため、沙良とはあまり親しく
ならない方が良いと忠告したものの、千穂から、沙良は良い子だよと言われて
いたようです。

沙良の本性はすでに紹介しているように、才能ある同級生に近付いては不幸に
する疫病神

千穂にはピアノの才能が有り、沙良が標的にする条件に当てはまっています。

しかも、千穂は沙良の兄·力輝斗と惹かれあっていました。

沙良は兄のことを疎ましく思っていたため、2人の仲を祝福してくれていたとは
思えません。

千穂の事故についての仮説

ここでもう1度、千穂が亡くなった交通事故について振り返ってみましょう。

加害者の男性によれば、千穂は自転車で飛び出してきたとのこと。

しかし、千穂は真面目な性格のため、赤信号なのに横着して飛び出したとは
考えられません

そのため、ピアノのことで悩んでいる中でうっかり飛び出したのかと思われて
いましたが、他に何か特別な事情があったとしたら…

また、事故現場の交差点が家とピアノ教室との往復路から外れている点も気に
なります。

いったい千穂はどこに行こうとして事故に遭ったのでしょうか?

真尋は、千穂の日記や手紙、同級生らの証言をもとに「笹塚町一家殺害事件」を
自分なりに再解釈し、映画の脚本を書きました。

真尋の描く「笹塚町一家殺害事件」は、千穂と力輝斗の出会いから始まります。

ピアノの技術が伸びず悩んでいた千穂は、家に居場所のない心優しい少年·
力輝斗と出会います。

2人はお互いの境遇を励まし合い、100通もの手紙でやりとりしていました。

綺麗な夕陽の見えるとっておきの場所に手紙を埋め、いつかまた2人で掘り
返そうと約束しました。

しかし、そんなささやかな幸福の時間は残酷にも奪われてしまいます。

千穂の母親に、2人の関係が知られてしまったのです。

どうしても娘をピアニストにしたい母親は力輝斗に、一流のピアニストになる
娘の夢を邪魔しないでと忠告。

力輝斗は、「ピアノ、おうえんしています R」というメッセージを残して千穂の
前から姿を消しました

その後、千穂は高校に進学し、力輝斗の妹である沙良と出会います。

沙良といえば、才能ある人物を引きずり下ろすのが大好きなクラッシャー。

音楽の才能に恵まれた千穂と、自分より容姿が整った兄は格好の標的でした。

そして、沙良は力輝斗が自分の兄だと言って千穂に接近。

ある晩、「お兄ちゃんが家で自殺未遂をした。駅まで自転車で迎えに行くから、
家に来て!」と千穂に頼みました。

わかりました

それが千穂の携帯電話に残っている最後のメールのやり取りでした。

心配した千穂はすぐに自転車に乗って家を飛び出し、沙良の後をついて、あの
交差点にさしかかりました。

沙良は信号が黄色から赤に変わる瞬間に猛スピードで交差点を横切りましたが、
千穂は赤信号のまま直進してしまい車に轢かれ亡くなったのです。

この時、沙良は罪悪感が全く無かったわけではありませんでしたが、目撃者も
いなかったため、そのまま家に帰宅。

力輝斗は千穂が自分に会いに来ようとしていたことなど知らず、そのうえ、
自殺未遂もしていません。

全て沙良の虚言なのでした。

事件の日

千穂の死を知り意気消沈した力輝斗は、仕事でミスを繰り返すようになって、
次第に仕事を休みがちになり、気付けば、家に引きこもるようになっていました。

そして、事件当日のクリスマスイブの夜

沙良のもとには、最終選考まで残っていたオーディションの不合格通知が届いて
いました。

沙良は包丁を片手に、オーディションに落ちたのはあんたが引きこもりのせいだ
と力輝斗に詰め寄ります。

力輝斗は謝りもせず、のらりくらりと躱すので、沙良は怒りをさらに力輝斗に
ぶちまけました。

すると力輝斗は、「その顔だよ。常に誰かを貶めてやろうとたくらんでいる、
その裏の表情を、何万人もの少女を見てきた選考委員のおとなは見抜くことが
出来るのだ。」とポツリと呟きました。

自分より整った顔立ちの力輝斗にコンプレックスを抱いていた沙良は、力輝斗の
言葉に逆上。

自殺してよ。あんたの好きだった彼女のところへ行ってよ。あんたの大切な
人を、わたしが殺してやった。どんくさいあんたはそれに気付かず、ただ悲しみ
にくれているだけ。

沙良は嘘が得意でした。

得意な嘘に真実を混ぜながら、力輝斗が自殺未遂をしたと伝えて千穂を呼び出し、
交差点で千穂を自転車ごと車に向かって突き飛ばしたと力輝斗に言い放ちました。

本当は、自分のせいで千穂が死んだことに対する、恐怖と罪悪感に苛まれていた
時期もあったのに、そんなことは微塵も感じさせず、力輝斗の大切なものを自分の手で葬ったと主張したのです。

沙良は本当にそうしたような気分になっていて、恍惚の表情を浮かべたのと、
力輝斗が包丁で沙良の胸を刺したのは同時でした。

力輝斗は頭が真っ白になり、気付いたら沙良を何度も刺していました。

力輝斗には千穂のいない世界で生きている意味などなく、誰の言葉も聞こえ
ませんでした。

それから逮捕された力輝斗は、反論などもせずに、全てに「はい」とだけ答えて
死刑が確定したのでした。

脚本の最後では、幼い頃に指を重ね合った香の存在が希望としてほのめかされて
いました。

現実では死刑囚である力輝斗に、香はまだ接触出来ていませんが、支援団体を
通じて手紙を送ろうとしています。

あるいは映画の筋書きのとおり、香が力輝斗にとっての希望になる日が来る
のかもしれません。

※補足

真尋の脚本には事実と脚色が入り混じっています。

たとえば、沙良から千穂に送られたメール。

お兄ちゃんが家で自殺未遂をした。駅まで自転車で迎えに行くから、家に来て!

真尋は千穂の携帯電話を確認していることから、このメールは実際に送られた
ものだと考えられます。

一方、その後の力輝斗と沙良の会話などはもはや確認しようもありません

真尋の想像によって描かれた部分ということになり、千穂の事故の真相に関して
も同じです。

しかし、実際に力輝斗は自殺未遂などしていなかったため、沙良が兄への悪意に
よって行動していたという点については確度の高い予想だと言えそうです。

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長谷部香の半生

小説では真尋のシーンと並行して、香の過去も描かれていました。

今でこそ新進気鋭の若手映画監督として有名人になった香ですが、その半生は
決して平坦な道のりではありませんでした。

勉強の点数が悪いとベランダに追放されていた幼稚園時代や父親の自殺。

母親が心を病んでしまったため、父方の祖父母に預けられることになった小学生
時代。

中学生時代には、香の人生に大きく影を落とす事件がありました。

香がいじめから守ってあげた男の子·下山兼人の自殺

学校側は下山の死の原因をいじめではなく、香に追求したのです。

それは遺書に香の名前が書かれていて、ノートをびっしり埋め尽くす「ごめん
なさい」の文字は異様なものでした。

下山は香に好意を抱いていました。

その気持ちを暴走させてしまい、無理矢理キスをして、胸を触って、当然の
結果として香に突き飛ばされていました。

あふれ出す嫌悪感から香は思わず、「くさいし!気持ち悪っ!」と言ったのです。

そのことから下山は自殺し、香は学校や遺族から”加害者“として扱われるように
なってしまいました。

下山が自殺したのは、わたしのせい。

父に捨てられたのも、わたしのせい。

母が不幸になったのも、わたしのせい。

もし許されるのなら、香は迷わず父や下山と同じ道を辿っていたでしょうが、
祖父母を悲しませるわけにもいきません。

香は心を空っぽにしたまま高校、大学へと進学しました。

誰の顔も思い出せないほどに、クラスメイトや教師とは深く関わっていません。

何かを学び、最低限の日常生活は送っていたはずなのに、記憶の中には何も
残っていないのです。

頭の中にあるのは、今日、やらなければならないこと

やり終われば、すぐに忘れる、の繰り返し。

そんな香の人生に転機が訪れたのは、就職後のことでした。

空を真っ赤に染める夕日。

その鮮烈な色に、香は進むべき方向を見出します。

ふと、香は下山のことを思い出しました。

彼と夕日を見た思い出などないのに…。

下山の家のドアフォンを鳴らすのに、それから2年の月日を要しました。

下山の母親は香の顔を見るなり、両手で思いきり香を突き飛ばして、玄関ドアを
閉めました。

尻もちをついた香の腕を引き上げてくれたのは、下山の姉でした。

無言で憐れむような目を向け、家の中に入っていきました。

その姉から手紙が届いたのは、下山の家を訪れた翌週のこと。

定型サイズの茶封筒の中には、破り取ったノートが1ページと、折り畳んだ白い
便箋が1枚入っていました。

ノートには、母親への感謝と謝罪の言葉が書き連ねられていました。

無数の涙が落ちた跡と一緒に…。

便箋には、短い文章が綴られていました。

弟がごめんなさい。母がごめんなさい。自殺の原因が自分にあることを
母はきっと受け入れられないと思い、ノート(遺書)の一ページ目を破りました。

ニページ目のあなたへの謝罪は弟が書いたものです。

三ページ目以降の「ごめんなさい」は全部私が書きました。

憎しみが原動力でもいい、母に生きていてもらいたい。そう願って。今は後悔
しています。弟の最期の思いを母に届けていればよかった。

それでももう渡せません。浅はかな私たち家族を許してください

それから5年間、香は下山兼人の最期の一時間を描くことを許してもらうために、
下山家に通い続けました。

長谷部香が監督として最初に撮った映画『一時間』は下山兼人をモデルにした
ものでした。

この作品が国際映画祭の特別賞を受賞し、香は一躍映画監督として注目される
ようになるのでした。

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落日 最終回あらすじ結末

脚本を書き上げた真尋は、香に会うため笹塚町にある喫茶店「シネマ」を待ち合わせ
場所に指定しました。

香は、真尋がなぜこの喫茶店に自分を連れてきたのか尋ねました。

亡くなった香の父·裕貴は映画好きで、実はこの喫茶店「シネマ」の常連だった
のです。

そこで香は父親の死の真相を知ることになります。

これまで香の父親は「都会で暮らしたい」という香の母からの圧力に疲弊し、
海で自殺したものだと思われてきました。

しかし、真実は違ったのです。

裕貴は夕日が綺麗な場所を訊いていて、「シネマ」の客の顔馴染みから、

笹浜海岸の先に、引き潮の時だけ顔を出す岩場があって、そこから見える夕日は、両手を伸ばすとこう、自分の手のあいだに落ちていくように、夕日を抱きかかえることができるように見えるんだ」と

教えてもらいました。

1人で行くのは足を滑らせた時に危ないから、今度、有志を募って行こうと
いうことになりましたが、裕貴は1人で行って、そこで足を滑らせて亡くなった
と香は「シネマ」のマスターから聞かされたのです。

「父は、自殺ではなく、事故で死んだということですよね」と聞く香。

自殺ということになっていたんですか? 信じられない、あの裕貴くんが。

来週は『スター・ウォーズ』のリバイバル上映に行くんだってはりきってたし、
あの作品は全九部作だという情報があることを、得意げに教えてくれたのに。

楽しみだ、楽しみだと言って……」とマスターは心から驚いているように話しました。

父が自殺ではなく、事故で亡くなったことを知った香は、真尋から受け取った
タオルで溢れる涙を拭いました。

そして、香と真尋は裕貴が最後に見た景色を見に行くことに…

父が最後に見た景色は、わたしをその向こう側、次の世界へと導いてくれるに違いない。

そして、いつか、わたしの描いた景色で、次の世界に行くことができる人が、それを希望と感じる人が、一人でも多く現れてくれればいい。

そうなればわたしは、この世に自分が存在していることに、誇りを持つことができそうだ。

映画を撮ろう。撮り続けよう――。

香が決意するところで物語は幕を閉じるのでした。

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灰色の乙女ネタバレ最終回結末!漫画原作ヨリ最終話ドラマ完結違いキャスト相関図

連続ドラマW事件ネタバレ原作最終回結末!ハツ子死の真相!宏の罪は小説ヨリ

 

ここまでが、落日 湊かなえネタバレ相関図最終回あらすじ結末までについての
紹介でした。

落日は、香の半生を追憶する過去編と、真尋が脚本の依頼をきっかけに姉の死と
向き合う現在編で構成されていました。

2人の人生が交差することで明らかになっていく「笹塚町一家殺人事件」の真相
の再解釈には鳥肌が立ちました。

真尋の姉·千穂の好きだった人が立石力輝斗だと気付いた時には、本当に驚き、
今までの話が全部ひっくり返ったように感じたのです。

力輝斗はなぜ沙良を刺したのか?

残酷な殺人犯と言われている力輝斗ですが、真相は全く異なるものでした。

とは言え、力輝斗自体は逮捕された時に何も否定せず、「はい」としか答えて
いないため、これが真実とは限りません。

ただ、真尋が書いた脚本は真実に限りなく近いものだと思います。

この後、香がどう動いたのか、力輝斗と再会したのかなど、気になる1冊でした。

ドラマは4話完結ということで、どこまで原作を再現していくのか、とても
楽しみですね。


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