この記事は朝ドラ『なつぞら』のあらすじネタバレの詳細です。
今回は第19週「なつよ、開拓者の郷へ」の111話112話です
<前回のあらすじ>
無職の状態で結婚の許しを請うのは順番が違うと言い出した泰樹に周りの誰もが黙ってしまいました。
でも、剛男の言葉に皆が賛同します。
「もう、どうでもいいでしょや、、、そったらことは、、、」
これにより、ふたりを祝福する雰囲気にもどったため、泰樹もこれ以上は水をさすことを止めて引き下がりました。
音問別町農業協同組合の専務になっていた剛男はしっかり貫禄もついてきていました。
農協では組合長の田辺が農協母体の乳業メーカーを興そうと計画していました。
田辺は十勝中の牛乳を一手に集めてバターなども生産することで、十勝の酪農を活性化させようとしていたのです。
夕見子もいろいろありましたが、無事に北大を卒業して剛男と同じ農協に就職していました。
職場では組合長の田辺の厚い信頼のもとで乳業メーカー事業開発で活躍していました。
何もかもが珍しい坂場は柴田家の牛舎でなつと一緒に搾乳の様子を興味深そうに見入っています。
しかし、坂場は悠吉と菊介に向かって哲学的な価値論を展開しますが、難しすぎて煙たがれます。
相手が誰であろうと、思ったことをぶつけるのが坂場です。
「人に喜んでもらえるからこそ牛飼いの仕事にプライドをもてるのではないか、、、」
どこまでも難しいことを続ける坂場に、周りにいた人たちは唖然とするのでした。
<111話112話のあらすじ>
次の日、なつは坂場を連れて雪月を訪れたのでした。
演劇を諦めて東京から帯広に戻ってきていた雪次郎もすっかり菓子職人の容姿が板についていました。
そんな雪月になつにとっては懐かしい人たちが集まって来てくれます。
農業高校の演劇部顧問の倉田や門倉と結婚した良子がやってきてくれたのでした。
倉田先生がなつの顔をみて言います。
「今、農協が乳業メーカーになろうとしているのは知ってるか?」
そう訊かれたなつは夕見子や剛男から凡そのことは聞いていました。
「牛乳は、バターなど加工用に利用されるので、メーカーが安く買いたたき酪農家は赤字経営だ、、、農協がメーカーになれば、農家が直接販売できるようになるんだ、、、」
倉田も農協に期待していたのでした。
「そうなんですね⁉それで、ユミが乳業メーカーになれるように動いているんだ、、、」
倉田の話を聞いたなつが応えます。
ところが、この農協の乳業メーカー計画に国から横やりが入ったのでした。
十勝の市町村が”集約酪農地域”に指定されたと云う通達文章が市町村長宛てに送られてくたのでした。
これに指定されてしまうと勝手に工場を建てられなくなってしまう大問題でした。
施行期日は明後日の日曜日であり、明日中に十勝の食い合会議の合意を経て工場建設の申請をする必要があったのでした。
翌日、音問別農協の会議室に十勝中の組合長と酪農家たちが集まります。
しかし、集まった人たちの多くは国から横やりが入ったことで諦めの顔つきをしていました。
「計画が無謀だからではないか、、、」
「工場が失敗したら酪農家はもっと苦境に立たされるのではないか、、、」
ところが、夕見子の一言がその雰囲気と流れを変えたのです。
「なして分からないんですか?この工場は十勝の酪農家たちが安心して暮らせるために酪農民の誇りをかけて作ろうとしてるんじゃないですか⁉」
すると自分の頭に坂場から言われた言葉が蘇った菊介が唐突に発言します。
「その工場は、他の乳業メーカーよりも、うまいバターが作れるんだべ、、、人に喜んでもらうのに、なして反対する理由があるんだ‼」
天陽も賛成と声をあげます。
「工場を作ろう‼」
天陽のかけ声で工場をつくるのに反対するものは誰もいなくなったのでした。
田辺をはじめ、剛男、組合長などが工場設置設置届を提出するために十勝支庁舎に集まってきます。
そして、支庁長の大清水に嘆願したのです。
「十勝を酪農王国にするのをつぶさないでほしい‼」
他の人たちも声をあげます。
「十勝の酪農を守れ‼北海道の牛乳を守れ‼」
菊介が大清水に向かって叫びます。
「それでもあんたは道産子か?」
それを聞いた大清水は応えます。
「私だって道産子だわ、、、何を言っているんだ、、、⁉この十勝を想う気持ちはあなた方にも負けない‼」
は、十勝を酪農王国にすることを約束してくれたのでした。
周りには夕見子が手を回して集まったマスコミ関係も待機していました。
そして、田辺と大清水が握手する姿が広く報道されたのです。
その報道陣の中に信哉を見かけたなつ。
「なっちゃん、結婚したんだって⁉おめでとう‼」
そう言いながら信哉も同じ職場のアナウンナーと結婚したのでと教えられたなつ。
そして、ふたりは互いに祝福し合ったのでした。
<なつぞら111話112話の感想>
農協の動きを警戒した他乳業メーカーが国に手を回したのでしょうか?
前触れもなく唐突に”集約酪農地域”に指定するのは裏がありそうですね。
しかし、農協の想いは酪農家も十勝支庁も動かすことができました。
しかも、公に報道されたことで世論を味方にできたことは夕見子のお手柄ですね。
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