この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
2019年 11月25日から11月30日の再放送205話206話207話208話209話210話の内容です。
<205話から210話の簡単あらすじ>
竜三は鮮魚から練製品も受注し蒲鉾工場を建てます。
初子は山形の実の両親から人出が足りないから帰せと言われてますが、雄は伊勢に残せとおしんに頼むのでした。
高等小学校卒業で山形に帰る事になっていた初子ですが竜三が新たに衣料工場を建てると言い出したことで家事をするために居続けることになります。
風評で魚屋も閉めることになり工場近くへ引越した家族。
戦争はとどまる事を知らずで遂に英米とも戦闘態勢に入ってしまい学徒動員も始まります。
そして、遂に京都帝国大学に在学中の雄にも召集令状がきてしまったのです。
<おしん205話から210話のあらすじ>
昭和14年、戦争が続く状況下で竜三も仕事の手を広げていきます。
最初は魚の納入から始めた連隊への納入業でしたが練製品も納入する商談をまとめ上げた竜三でした。
それに対応すべき蒲鉾工場を竣工し開所までこぎつけていました。
工場の開所式に合わせて冬休みに入った雄も帰省してきます。
おしんも田倉魚店の商売に精をだしていました。
中国大陸では蒋介石との戦争が泥沼化してきていて、戦争に押しつぶされる人も居れば戦争を足掛かりにのし上げる人も居ました。
様々な物資が統制されていく中で軍に関わる仕事の竜三は安泰でした。
昭和15年の春に高等小学校を卒業する初子は山形の実母から戦争で男手を取られ人出が足りなくなったから帰してくれと頼まれていたのでした。
それを知った雄はおしんに初子を伊勢に留めて置くように頼み込みます。
この時、おしんと竜三は雄が初子に好意を持っている事に初めて気づくのでした。
おしんと竜三の間で初子を山形に帰すか否かで意見が分かれてしまいます。
初子を雄の嫁にと考えるおしんですが、親に反対されての夫婦の辛さは自分が一番よく知っているおしんはいっそ初子を山形に帰した方がよいのかもと思案するのでした。
竜三は小作の娘を雄の嫁にはできないと予防線を張っていたのです。
いつしか、統制されていない魚を買うためにも行列ができるようになっていました。
そんな時、軍に出入りしているから商売ができると嫌味を言われたり軍の納入品を横流しして商売をしているとの風評が起こったりして、やむなく田倉魚店を閉めざるを得なくなってしまいました。
初子の高等小学校の卒業式を控えて、おしんは初子に洋服を新調してやります。
それを着て卒業式に出席した翌日は山形に帰る事になっていた初子でした。
ところが、初子の卒業式の当日になって竜三は新たに軍用の衣服に手を広げるために衣料縫製工場を建てると言い出したのです。
そして、その縫製工場をおしんに任せたいと言う竜三。
そして家事の全てを任せるために初子を伊勢に残しても良いと竜三は続けたのでした。
おしんは初子に既に購入していた山形への汽車の切符を払い戻しさせ、出来上がってくる卒業写真と一緒に山形に送る様に言います。
さらに、魚屋を止めてしまったから伊勢に居る必要もないと、工場に近い津近辺の屋敷に引っ越すことを決める竜三。
竜三の独断でどんどん進められていく事が不安で堪らないおしんでした。
新しい屋敷は分不相応とも云える立派な建物で軍御用達のものを竜三が軍から借りたものでした。
竜三は戦時下の好景気に日本から軍が無くなる事はないから自分の商売は安泰なのだと過信気味です。
おしんもそんな竜三の積極性をものは考えようだと雄とともに従い見守るのでした。
竜三は工場の油を配給品で不足がちな砂糖や味噌に交換して家に持ち帰ってきてくれますが、おしんは行き過ぎないようにと注意を促します。
一方で、初子には山形の両親に不足しそうなものを送ってやるように指示するおしんでした。
昭和15年には国家総動員法に基づき制定された部落会町内会等整備要領によって町内会にも隣組が設置されるようになります。
そして隣組の会合が開催され竜三は組長に押されたのでした。
その様子を見ていたおしんは何故か背筋に寒いものを感じざるをえませんでした。
昭和16年の春、仁と希望が小学校に入学します。
ある日、突然山形の庄治が訪ねてきますが余りに立派な家に驚きます。
おしんは時々谷村家にも物資を送っていたのでした。
雄と同じ年の庄治の息子の貞吉が高等小学校をでて15の時に陸軍少年飛行兵を志願し予科練に合格したのだと言います。
でも、貞吉が合格していたので霞ヶ浦の海軍飛行予科練習生ではなく陸軍のもので陸軍士官学校でなければ将校になれないと話すのでした。
しかも、貞吉は操縦士ではなく整備士に回されていたのでした。
戦地行く息子の見送りに福岡まで行った帰りに津によったのだと言います。
昭和16年12月8日未明、真珠湾攻撃で日本は英米と戦闘状態に入ってしまいます。
その頃になると、野菜も手に入らなくなってきていたので庭を畑にして自給自足の体制を整えるおしん。
帰ってきて戦況に興奮する雄におしんは俊作から貰って大切にしている”明星”を渡して読めと言うのでした。
真珠湾攻撃の勝利は国民を狂喜させ、翌昭和17年4月に雄は京都帝国大学へ入学したのでした。
しかし、開戦から1年も経つと日本軍の勢いも落ちてきて、学徒動員が発令された事で文系の学生の兵役義務免除の特典がなくなってしまします。
隣組の組長の竜三は日々陸軍航空学校へ志願する戦闘員を募っていたのでした。
そんな時、雄が帰省してきておしんに”明星”を返します。
学徒出陣で20歳の雄も招集されてしまっていたのです。
“戦争は戦闘員として傷つき死にゆく者だけでなく、後に残され生きていか
ねばならない者まで悲しませる愚かな行為である”
おしんは自分が幼子の頃に俊作から教えてもらった言葉を雄に伝えたのでした。
<おしん205話から210話の感想>
戦争が続く中で竜三の事業は順調に拡大していきますね。
蒲鉾工場の次は衣料工場と連隊向けは安泰だと喜ぶ竜三におしんは不安も感じています。
しかも、隣組の組長になって若者を招集して現地におくる事にも加担している竜三は自分の子供たちも戦闘員になって欲しいと思っています。
俊作からひとりになっても戦争には反対しろと教わっていたのに何もできずに、遂に自分の息子まで招集されたおしんが心配です。
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