この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
6月5日、6日放送の57話58話の内容です。
キャスト出演】田中裕子,渡辺美佐子,田中世津子,木瓜みらい,富沢美智江,日向明子
<おしん57話58話のあらすじ>
唐突に客の髪を結う機会がやってきたおしんは怯えていました。
どの様な髪形と尋ねると”耳隠し”と言われたおしん。
それを見ていた客が少しびっくりします。
「お宅が洋髪もやるなんて知らなかったわ⁉」
そう言われたたかは折角来てもらった客に申しわけないからと返します。
その年配の客はこれから両方やっていかなきゃと好意的でした。
りつはおしんが心配で井戸端に出ておしんが上手く出来るように祈ります。
おしんが結っている間に眠ってしまった客は出来上がったと言われて目を覚まします。
「耳を隠したから耳隠しだなんて、よくもそんなことを!耳隠しっていうのはねぇ、……あんた知らないでやったのね? 冗談じゃないわよこんな頭にされちゃって!」
客は結いあがった髪をみて激怒しはじめます。
たかの責任でもあると言う客に料金は要らないというたか。
怒っている客に今後は気を付けるとたかは穏やかな顔で応対していました。
おしんはショックで固まっています。
「あんた一生懸命やったんだ、気にすることはないよ‼」
たかはおしんに声をかけます。
井戸端で落ち込んでいるとりつが来て自分は」あの髪形は客に合っていて良かったと思うと伝えます。
「やっぱり駄目なんだよ!私には洋髪なんて無理なんだ‼何年かかってもええからやっぱり日本髪修行したい‼日本髪だったら形決まってるから、ちゃんと習えば私にだって出来るかも知れない⁉つまらない夢見てたんだ……はぁ、もう洋髪なんてこりごりだ‼」
おしんは気持ちを切り替えて下働きの仕事をしようとするのでした。
豊がたかに昼間のおしんの失態を暖簾に傷がつくとなじっています。
そこにお茶を持ってきたおしん。
豊は”耳隠し”を知らないならなぜ最初に知らないと言わなかったのかとおしんを責めます。
おしんは”耳隠し”は良く知っていたが似合わないと思ったから耳を隠した似合いそうな髪形にしたと答えます。
「私はその人の顔に合った髪結ってあげるのが親切だし、ほんとの髪結はそういうもんでねえがど、、、あの人に耳隠し結ったら10も老けて見えるんでねえべが、、、松井須磨子とは違うがら、、、」
たかは日本髪と違って洋髪はその人に合わせて結うべきものなのかも知れないとおしんに賛同します。
まだ不満の豊を制しておしんの稽古を始めようとするたか。
おしんはたかに日本髪の稽古を頼みますが耳を貸さないばかりか豊を練習台にするよう指示したのでした。
おしんの洋髪をほどこうとする寝室に戻った豊を周りが止めます。
雰囲気も変わるし若返ると好評です。
なんと、けいと夏でさえ洋髪に鞍替えしようかと興味津々だったのでした。
おしんが初めて洋髪を結った客がもう一度おしんに結ってもらいたいと店にあらわれます。
たかがおしんに何かと応対します。
「あの人にやってもらいたいのよ!この間はすまなかったわねぇ、、、ついカッとしちまって、、、でもみんなに似合うって言われてさ‼うちのお店の子達も『どこで結ってもらったんだ』って大騒ぎだったのよ‼これからあの子にやってもらうことに決めたの‼いい人見つけちゃった、お願いするわね‼あっ、この間のお代もちゃんとお払いしますからね‼」
でもこの間は特別で店では洋髪はやっていないと断るたか。
でも出髪ならおしんの勝手だと言い出します。
客は染子と云う名前で神田の『アテネ』と云うカフェで働いていると言います。
4時から店に出ているから裏口から呼んで欲しいと染子。
りつに呼ばれたおしんは染子の顔を見て少し顔を曇らせましたがたかの言う住所を書き留めたのでした。
染子が帰った後でたかから出髪を言われるおしん。
誰のお供かと尋ねたたかから自分の名指しと言われておしんは慌てるのでした。
断って欲しいと言うおしん。
「もう約束したんだ、しっかりおしよ!あたしはあんたに必要な基本だけは仕込んだつもりだよ。それをどう生かすかはあんたの頭と腕だ‼自分の思う通りの仕事してきてごらん‼それで駄目だったらまた出直せばいい。やってごらんよ!」
大きなチャンスではあったが自信なもなく、何より先輩の手前に気後れするおしんでした。
おしんはカフェ『アテネ』に出かけます。
裏口で染子の名を言うと支配人が中に通してくれます。
女給に控室でおしんが染子の髪を結っていると他の女給たちが寄ってきます。
おしんが結っている髪形の名前を聞かれた染子は人の真似する必要がないから名前なんてないと言います。
そして染子に似合っていて若く見えるから自分も頼みたいと評判になります。
染子も出入りしているつると云う洋髪結いに飽きたから変えたと言われていました。
自分もやって欲しいと言う女給に師匠の許しがないからあと断るおしんに師匠と相談してくるよう執拗です。
染子の髪を結いあげたおしんは代金のことをたかから聞いていなかったので次の時に回してもらう事にします。
心付けだけでも渡そうとする染ですが、それも断って店をでたおしんでした。
おしんが帰った後、『アテネ』では皆がおしんを信用できる娘だと褒めるのでした。
その後に、出入りしている洋髪結いのつるがやってきます。
染子の頭を見たつるは自分がなおすと言い出しますが、気にっていると言われて面白くありません。
おしんに自分もやって欲しいと迫った茂は安くしないと客を奪われるとつるを脅かすのでした。
相変わらずの豊がたかに文句を言っている処におしんが帰ってきました。
代金の事は聞いていなかったので貰ってこなかったとたかに言うおしん。
「いいんだよそれで。おしんはまだ修行中だ‼お代を頂こうなんてとんでもない了見違いだよ。しばらくはまだ稽古をさして頂いてるっていうつもりで、、、だからお代のことは言わなかったのさ‼お客さんが気に入って下さったら、ありがたいと思ってもっともっと腕を磨くんだ‼いい仕事が出来るようになったら、他のお客さんも声かけて下さる。お代を頂くのはもっと先のことだよ‼」
そう言うたかに他の人からもやって欲しいと言われた事を伝えます。
喜んでやらせてもらえと言うたかですが代金は許しがでるまでは貰うなと命じられるおしんでした。
でも心付けはおしんが可愛がられている証だから遠慮なく貰うようにと付け足したのでした。
そして豊の方を向いて洋髪をやりたければ反対しないと言うたかでした。
時間になっても店が忙しいので出かけようとしないおしん。
それを見てたかがおしんに注意します。
「髪結は信用が第一なんだ。一度だってお客さんに迷惑かけたら、どんなに腕が良くったってこの世界じゃ生きていけないんだよ‼そんな弟子を抱えてるあたしの信用にも関わるんだ。あたしの顔つぶすつもりかい⁉」
アテネで染子の髪を結っているおしん。
代金をとってもらわないと頼み辛いと言う染子に修行中の身で師匠の命令だからと返すおしん。
自分もやって欲しいと言う他の女給に今日は時間がないので次からは少し早めに来ることを約束するのでした。
おしんは自分だけの髪形の満足気にしている染子から別室によばれ手紙の代筆を頼まれます。
最近、足が遠のいている竜三と云う客宛てに手紙を書きたいと言うのです。
「いい男なのよ。おしんちゃんに見せてあげたいわ。自分で手広く事業しててさぁ、まだ独り者なのよ!けど内緒よ!彼とあたしのことが噂になると困っちゃうのよ、うるさいのがいっぱいいるからね! けどおしんちゃんは大丈夫だって信じてるけどさ」
そして染子から心付けだけは貰って欲しいと言われたおしんは有難く受け取ったのでした。
外に出るようになっておしんには初めて見たり触れたり世界が待っていました。
恋文の代筆も生まれて初めての経験です。
染子の好きな竜三と云う男はどんな人なんだろうと想いを馳せるおしんでした。
<おしん57話58話の感想>
いきなり客の洋髪を結うことになったおしんは心臓が破裂する思いだったかもしれません。
客が寝込んでしまうほど自然で心地好い手つきで出来上がったおしん最初の髪形でしたが不評でしたね。
でも、おしんのその人に合った髪形にした想いは通じて少しづつ人を惹きつけていきます。
日本髪でやってきたたかは自分では今更なのでおしんに夢を託している様にも思われます。
だから代金はもらわずに修行を積みながらおしんファンを造っていくつもりですね。
洋髪の世界へ飛び出したおしんの今後が気になりますね。
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