この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
2019年7月10日、11日の放送内容です。
竜三のお得意様の取引先が倒産に、、この先どうなるおしん!
<おしん87話88話のあらすじ>
おしんの竜三との生活を大切にするために、出髪の仕事はカフェの限られた贔屓のみに人数を減らしていました。
外回りをする店員を送り出した後で、おしんは源右衛門に話しかけます。
「女だてらにお店のことに首突っ込むの旦那様お嫌いになるけど、今、田倉商会がどういう状態なのかそれを知っておくのは女房の務めだと思うの」
おしんはもしもの時に自分がすぐに対応できるように店の状況を知っておきたいと言うのでした。
源右衛門はおしんの言わんとすることはわかっていて、徐々に教えて行くつもりだと返事をするのでした。
その後、おしんは不動産の所有と経費についての概要を源右衛門に訊いたのでした。
そして、最近は品物を出荷しても代金が回収できていない状況だが、無理に取り立てて小売店をつぶす事はしたくないとして我慢していると説明を受けるおしんでした。
そこへ土産としてケーキを買ってきた竜三に贅沢は駄目だと言いながらおしんはお茶の用意をしたのです。
すると、ふいに染子がやってきたと源右衛門が伝えやってきたので、怪訝に思いながら部屋に通したおしん。
「田倉竜三氏ご夫妻の結婚のお祝いを致しますので、よろしくお願い致します」
染子たちは竜三とおしんの結婚披露宴を計画してくれていたのです。
日時は次の水曜日、場所はアテネで会費を徴収して催すというのです。
支配人の好意で水曜日なら貸し切りにできると言われて勝手に決めてしまっていたのでした。
新しいおしんの着物を頼んでおいたと言う竜三に商売が厳しい時に贅沢はできないとおしんが言います。
でも商売は自分の裁量でやっているから心配することはないと言う竜三でした。
「今夜は、皆さんお忙しい中をかくもにぎにぎしくご来席頂き、発起人兼世話係と致しまして厚くお礼申し上げます」
染子が結婚披露宴の開催の挨拶をしました。
そして冗談交じりで、本当は憧れの竜三をとられてしまった焼け酒の会なのだと笑いをとったのでした。
そして女給たちはおしんをさし置いて我先に竜三と踊るのでした。
たかとりつもやってきてくれました。
たかはおしんの前に坐って店を閉めて田舎に帰ろうかと考えていると言います。
洋髪を結える娘をおいたらと言うおしんに今更あたらしい娘と一緒にはやれないと首を振るたかでした。
宴は盛り上がり皆が踊っていて、おしんも竜三とおどりました。
すっかり酔っぱらってご機嫌で踊っている源右衛門を見てずっと源じいを裏切らないようにしようと思うおしんでした。
酒をとりに席を立ったおしんを田倉商会の店員が手招きします。
竜三は酔っているから自分じゃ駄目かとおしん。
「いえ、うちじゃ一番取引の大きかった洋服屋が危ないって聞いたもんで、、、」
それを聞いたおしんはとっさに判断します。
「分かったわ。悪いけど今夜のうちに運送屋に手配しといて下さい。もしつぶれたって分かったらきっと債権者が押しかけるわ。その前にうちで納めた品物を引き取ってくるの」
おしんは明日の朝6時に待ち合わせることで店員と約束したのでした。
竜三と源右衛門はすっかり酔っぱらって染子や八重子や支配人に支えられて田倉商店に帰ってきます。
何とかしてふたりを起こそうとするおしんですがイビキをかいて寝ています。
翌朝、竜三と源右衛門はまだ起きないので責任は自分がとると言うおしん。
「もし何かあったらみんな私が責任取ります、皆さんには迷惑かけません。さあ行きましょう!」
洋服屋につくと店には初老の社長が居ました。
「わたくし、田倉竜三の家内でございます。いつもお世話になっております。実はわたくしどもでお納めした商品の代金を、もう半年も前から頂戴致しておりません。わたくしども苦しいやりくりをしての商いでございますので、この際お納めしたものを返品して頂けたらと思いまして帳簿を持って参りました。これと照合して引き取らせて頂きます。どうかわたくしどもの事情もお察し下さいまして、よろしくお願い致します」
その頃、田倉商店では竜三と源右衛門が目を覚ましておしんが居ないのに気づきます。
「どんどん運び込んで下さい、店に置ききれない分は奥へも!」
外からおしんが店員を指示する声がします。
竜三は朝食の準備をしているおしんをいきなり殴りつけます。
源右衛門に逃げてくださいと言われても逃げる様な事はしていないとおしん。
自分のしたことが間違っているなら返してくると言うおしんにそうしろと竜三。
そこにひとりの男が駆け込んでます。
男は竜三に向かって言いました。
「あっ!田倉さん、いやあー、ひでえ目に遭ったよ今度は! あんたんとこじゃ、残ってた生地みんな引き揚げたんだってねえ!これかい?さすがだよ、先見の明があるよ」
破産宣告したことを聞いた男が店に行ったら店には債権者が溢れて大騒ぎだったと話します。
それを聞いて竜三はふら付きながら店のへ入ったのでした。
自分がしたことが間違っていたのかと源右衛門に訊くおしん。
「そがんことじゃなかとです。あん店に縫製工場ば造ること勧めたとは坊ちゃまですけん、うちからも資金の一部が出とっとです。何よりも、うちはあん店ば一番頼りにしとったとですけん! それがそがんことになっちもうて、、、こん不景気に新しか店ば開拓するちゅうとも容易なことじゃなかとですけん。いいや、それより、、、坊ちゃまが一番つらかとは、今まで自信ば持ってご自分一人で何でんかんでんやってきんさったことの当てが外れたとですたい。ああいう鼻っ柱の強かお方ですけん、その鼻っ柱ばへし折らるることになったとけ、、、」
夫婦は難しいと言うおしんに源右衛門が諭します。
「そがんして、少しずつお互いに分かり合うて本当の夫婦になっていくとじゃなかかんた、、、」
どん底に落ちたら這い上がれば良いと思えるおしんです。
でも、おしんはお坊ちゃま育ちの竜三にこの挫折に耐えて乗り切る力があるかを心配しているのでした。
<おしん87話88話の感想>
田倉商店の帳簿を見ていたおしんは商売の乗用が順調でないことを把握していました。
だから事あるごとに贅沢を戒めようとしていました。
でも、アテネの女給たちが祝ってくれた宴は自らも楽しむことができたおしんでした。
それにしても倒産しそうな時の対処についておしんが指示できた事には驚きました。
焼け石に水とは言え損失を軽減できたことは大きかったとですよね。
心配なのは竜三です。
相手を巻き込んでの事業展開で相手が倒産してしまったら商売の基盤を失ったことになります。
竜三がどのように立ち直るのか、おしんがそれをどう支えるのかが気になりますね。
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