今回は『おちょやん』の9話(第2週)12月10日木曜放送後の詳細あらすじネタバレについて紹介します。
<おちょやん9話のあらすじネタバレ>天海若くして死
一平の父親で人気一座の座長の天海天海は千代が迎えに行った帰り道で酔っぱらって倒れたまま33歳の若さで急死してしまいました。
葬儀は劇場で執り行われて多くの会葬者が訪れます。
そんな中で息子の一平だけが悲しみにくれる気配もみせないどころか悪態をついていました。
一平は父親に対して自分を好きなように振り回したからだと複雑な感情を抱いて祭壇を見つめています。
そのとき会場が俄かに騒がしくなったかと思うと、男たちを従えてひとりの人物が花道を進んできたのです。
彼の名は須賀廼家万太郎。
死んでしまった天海天海が目標にしていた喜劇会の帝王と呼ばれている人物だったのです。
天海の棺の前に進んだ万太郎は何と色鮮やかな紙吹雪を舞わせて高笑いします。
同じ喜劇を志したライバルだった天海と万太郎らしいやりかたで別れを告げたのでした。
一方、千代は南河内の隣人であった小林辰夫から聞かされた竹井家の夜逃げのことが気になって仕事に集中することができません。
いったい自分は何のために弟のヨシヲと辛い別れをして故郷から遠く離れた道頓堀で奉公しているのかを考えてしまう千代。
そんなときに女将のシズから贔屓客への届け物を言いつけられますが気の抜けたような返事を返してしまう千代。
それでも届け物を抱えて出かけた千代は道頓堀川の橋の上で大きな石と格闘している一平に出会います。
一平は芝居客を船で運んでくる川に石を投げこもうとしていて、それは常々父親から禁じられていたことだったのでした。
天海からの言い付けに逆らうのだと千代にも石を投げこむのを手伝わせる一平。
川に大きな石を投げこんで雄たけびを上げている一平に向かって千代は天海が息子のことを気にしていたことを明かします。
ところが一平は千代の話など信じようとはせずに、父親のせいで自分は学校にもいけず友達もできなかったと嘆いきます。
一平は憎いはずの父親がいなくなったのにどうして悲しいのかが分からずに混乱していたのでした。
一平が『岡安』に戻ると他の天海一座の座員から芝居を続けて欲しいと頼み込まれます。
それは座員が一平を必要としていたわけではなく、道頓堀の芝居を仕切る『鶴亀』の大山社長の厳命が一平に二代目として『天海天海』の名前を継がせろと云うもので、できなければ一座を解散すると断言していたからだったのです。
跡を継ぐことなんて無理だと言う一平。
芝居を続けることなど考えていなかった一平に向かって座長の右腕としてやってきた千之助がハチャメチャだった天界に見せつけてやるんだと一平に迫ってきます。
その頃、千代は『岡安』のシズからクビを言い渡されていました。
なんと千代はシズから言い付けであった贔屓客への届け物の用事を果すことができなくて相手を怒らせてしまっていたのです。
翌朝、千代は女中頭で自分の世話をしてくれたかめが出勤してくると別れの挨拶をします。
そして口入れ屋が来るのを待たずにひとりで『岡安』から出て行きました。
しかし、千代にはもう帰るところはなく当てもなく歩き始めるしかなかったのでした。
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