今回は『おちょやん』の92話(第19週)4月13日火曜放送後の詳細あらすじネタバレについて紹介します。
【万太郎が声を失ってしまっていた】と題して19週92話をお送りします。
帰ってきた寛治の居場所のことも考えて一平は大山社長の申し出を受けることにします。
一方、喉を癌に侵されてしまい声を失ってしまった万太郎は『新えびす座』で最後の公演をします。
声を失った万太郎がどうやって最後の芝居をするのかが気になりますね。
<おちょやん92話のあらすじネタバレ>
天海家では家庭劇の劇団員たちが皆で夕食を囲んでいました。
千之助は自分が会ってきた癌で声を失ってしまった万太郎のことを嘆いてもう舞台には立てないことを皆に明かします。
これまでの功績もあって万太郎は最後に一回だけ舞台に立つことの許しを得ていましたが、戦争で多くの役者を失ってしまったこともあり『万太郎一座』には一緒に芝居ができる役者がいなかったのです。
それを聞いた千代は千之助に向って万太郎の最後の芝居になってしまったら後悔することにならないかと問いただします。
その言葉に一瞬だけ顔色を変えたあとで自分には関係ないことだと吐き捨ては千之助。
劇団員の面々がそれぞれ寝支度をしている時に一平はひとり玄関に張り付けられた紙を見つめていました。
それは千代と一平が旅巡業に出る時に行方不明となっている寛治に向けて残した書置きだったのです。
その様子を見ていた千代が新しく書き直そうかと言うと一平はその必要がないことを告げて大山社長の『鶴亀新喜劇』に参加する決心をしたことを明かしたのでした。
先の見通せない不安定な世の中でどんな芝居を作っていったら良いのかを悩んでいた一平は何時か寛治が帰ってきたときのために彼が生きていける場所を残していきたいと自分の想いを微笑みながら語ります。
一平が考えていたことを知らされて千代も夫の後押しを約束したかのように微笑み返したのでした。
万太郎の最後の姿を目に焼き付けておこうと思う観客で『新えびす座』は溢れかえっていました。
声が出ない万太郎の傍らで芝居をするのは弟の千之助。
それは何と40年ぶりの須賀廼家兄弟での共演だったのです。
千代の言葉に心を動かされた千之助は宿敵でありながら尊敬してやまない喜劇王の万太郎の花道を自らが飾らして欲しいと申し出ていたのです。
観客の中には千代や家庭劇の劇団員たちの姿もあり舞台の袖では『鶴亀』の大山社長や熊田がじっと見つめていました。
声が出ない万太郎でしたが千之助との絶妙の掛け合いは詰めかけた観客を魅了して『新えびす座』を笑いと涙の渦に巻き込んだのでした。
そうして道頓堀で喜劇の一時代を担った万太郎は最後の舞台で笑いが溢れ出ている観客の姿を自分の目にしっかりと焼き付けて役者人生に幕を引いたのです。
自分の中に残っていたものをすべて出し切った万太郎は舞台の袖に置いてあった椅子に腰かけたかと思ったらそのまま永久の眠りについてしまったのでした。
そんな万太郎に対して千之助が喜劇役者らしい別れの言葉をかけます。
「1名様、地獄へご案内」
その言葉を聞いて悲しみに泣き崩れていた座員たちばかりか大山社長や熊田までもが笑って喜劇王との別れを惜しんだのでした。
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