夏空なつぞら菓子屋「雪月」実在のモデル「六花亭」についての内容です。
いよいよ4月から放送がスタートする朝ドラ｢夏空-なつぞら-｣。
広瀬すずさんがヒロインを演じることで話題となっていますが、その物語に
登場する北海道の菓子屋｢雪月｣の実在モデルが、あの北海道で有名な菓子屋
｢六花亭｣だと言われています。
｢夏空-なつぞら-｣に登場する菓子屋｢雪月｣は、北海道帯広市にある菓子屋で、
安田顕さん演じる小畑雪之助が様々なアイデアを思いつき、次々と創作菓子を
考え、北海道で有数のメーカーへと成長させていきます。
そこで今回は、朝ドラ｢夏空-なつぞら-｣に登場する菓子屋｢雪月｣の実在モデルと
される｢六花亭｣の歴史について紹介したいと思います。
菓子屋｢雪月｣の実在モデル:菓子屋｢六花亭｣の歴史
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朝ドラ｢夏空-なつぞら-｣に登場する菓子屋｢雪月｣の実在モデルが、｢六花亭｣と
言われるのには理由があります。
まずは、同じ帯広市内にお店があること。
そして、｢六花｣というのは雪の結晶の別名であり、夏空-なつぞら-に登場する
小畑雪之助の名前や｢雪月｣という店舗名から”雪”繋がりになっていること。
さらに、実在モデルの｢六花亭｣の社長が小田豊四郎さんであり、小畑雪之助に
“小”の字が含まれているため、菓子屋｢雪月｣は帯広市にある｢六花亭｣をモデルに
していると考えられ、安田顕さん演じる小畑雪之助の実在モデルが小田豊四郎
さんだと考えられるのです。
では、本題の｢六花亭｣の歴史について紹介していきます。
まず、北海道札幌市に菓子屋｢札幌千秋庵｣があり、この支店として昭和8年
(1933年)に北海道帯広市で｢帯広千秋庵｣を出店しました。
この｢帯広千秋庵｣が後に｢六花亭｣へとなります。
しかし、｢帯広千秋庵｣のオープンからたった4年後の昭和12年(1937年)に当時の
経営者が病気のため、店が続けられなくなり、閉店しようとしていました。
そこで、閉店するなら本店の｢札幌千秋庵｣で修行している小田豊四郎さんに
｢帯広千秋庵｣を任せてみようということになり、小田豊四郎さんが｢帯広千秋庵｣
の経営を引き継ぐことになりました。
｢帯広千秋庵｣は戦時中の建物疎開により閉店しましたが、小田豊四郎さんが
復員し、昭和21年(1946年)に再開されました。
戦後は食糧難により砂糖が手に入りませんでしたが、小田豊四郎さんは砂糖を使わずにできるアイスクリームやかぼちゃ饅頭を作り、販売していました。
その後、小田豊四郎さんは帯広を開拓した依田勉三さんが読んだ句｢開墾の
はじめは豚とひとつ鍋｣から、もなか｢ひとつ鍋｣を創作しました。
この｢ひとつ鍋｣が、昭和27年(1952年)の帯広開基70周年記念式典の記念品に
採用され、人気商品となりました。
それ以降、小田豊四郎さんは背景にストーリーを持たせた菓子を創作する一方、
和菓子から、地元の牛肉やバターなどを使った洋菓子へシフトしていきました。
そして、昭和42年(1967年)にアメリカとヨーロッパへ視察に行った際、日本でも
チョコレートが流行すると考え、チョコレートの生産に取り組み始めました。
日本で初めてホワイトチョコレートを製造･販売したのが、｢帯広千秋庵｣の
小田豊四郎さんでしたが、その当時はチョコレートと言えば黒か茶色が一般的
だったため、最初は全く売れませんでした。
しかし、若者の間で北海道旅行ブームが訪れると、ホワイトチョコレートも
売れるようになっていきました。
すると、類似品のホワイトチョコレートが出回るようになり、それが粗悪な
類似品ばかりだったため、苦情が｢帯広千秋庵｣に寄せられるようになり、
本店の｢札幌千秋庵｣にまで苦情が行くようになってしまいました。
そこで、｢帯広千秋庵｣を経営する小田豊四郎さんは、ホワイトチョコレートを
北海道全域で販売しようとしましたが、営業エリアの問題によって、本店の
｢札幌千秋庵｣と対立してしまいます。
そのため、｢帯広千秋庵｣の名前を返上し、会社名を｢六花亭｣へと変更。
こうして誕生したのが、今尚人気のある菓子屋｢六花亭｣です。
そして、会社名を｢六花亭｣へ変更したのを記念して、｢マルセイバターサンド｣を
昭和52年(1977年)に創作。
この｢マルセイバターサンド｣は｢六花亭｣を代表する菓子となりました。
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ここまでが、朝ドラ｢夏空-なつぞら-｣に登場する菓子屋｢雪月｣の実在モデルと
される｢六花亭｣の歴史についての紹介でした。
北海道内には、｢三方六｣の菓子で有名な｢柳月｣という菓子屋がありますが、
｢雪月｣と名前は似ているものの、創業者の名前や生き様から見て｢柳月｣ではなく、
｢六花亭｣が｢雪月｣の実在モデルであることは間違いないと思われます。
｢六花亭｣のイチゴのドライフルーツを使ったホワイトチョコレートは、私の
大好物です。
夏空-なつぞら-で、それが誕生するかまでが描かれるかはわかりませんが、
登場してくれたら嬉しいと思います。
安田顕さんが演じる小畑雪之助の演技、そして｢雪月｣が誕生してから有名に
なるまで、とても楽しみですね。
夏空-なつぞら-は、いつも以上に豪華な面々で制作されているので、見どころも
たくさんあり、毎回が見逃せないものとなりそうです。
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