この記事はBSで再放送される”おしん”のあらすじネタバレです。
再放送2019年6月14日、15日の65話66話の内容です。
加代の人生の歯車がかみ合わなくなっていきます…浩太と会ったがおしんは伝えなくて、それをずっと後悔しているおしん。あの時加代に伝えていればと…
<おしん65話66話のあらすじ>
仕立て上げってきた加代の花嫁衣裳を喜んで寝ているくにに見せるみの。
「オレの体はオレが一番よぐ分かってる。加代の祝言さえ済めば、いつ何時お迎えが来てもいい。それをこの目で見るまでは、なんたって生きてねばな‼」
くには傍にいる加代に花嫁衣裳を見るまでは死ねないと言います。
加代が部屋をでるとみのが後を追います。
今度、くにの心臓発作がおきたら危ないと医者から言われているみのは祝言だけでも早くあげようと焦っています。
でも加代は、まだ浩太を諦め切れていません。
一度、東京に戻って身の回りを整理したいと言う加代でした。
もし、浩太が帰ってきたら全てを捨てる覚悟ができている加代はおしんからの連絡に一縷の望みをかけていました。
たかの店から独立して1ケ月がたった頃、おしんはたかを訪問し状況を伝えます。
毎日出髪で10人ほどの客を持てるようになったこと。
他の髪結より安く1人10銭でやっていること。
たかはそれを聞いて安いと驚きます。
でも、先月は髪結賃と仕立物や心付けも含めると47円65銭になったとおしんが言うとたかは感心するのでした。
そしておしんはたかに自分が仕立てた着物を渡そうとします。
でも、たかは少し厳しい顔をして自分への気遣いは不要で、自分も店の奉公人の手前もあり、おしんに敢えて何もしていないと言います。
そして自分よりおしんの母親に何かを送ってやることをおしんに促すのでした。
おしんに亡くなったはるとの約束が果たせて良かったと言うたか。
「お客さんってのはだけど怖いよぉ。一人でも手抜きしたらもう、みんなにそっぽ向かれちまう。一人ひとりのお客様を大切にして、、、ふふふ、おしんにそんなこと言っちゃあ、釈迦に説法だね、ヘヘ」
そう言いながら、たかはおしんが仕立ててくれた着物に袖を通してくれたのでした。
その夜、おしんは久しぶりにふじに手紙を書きました。
部屋代や生活費や世話になった人へお礼以外に残った20円と云うおしんにとっては大金を母親に送るつもりだったのです。
おしんと圭はホテルの部屋でお茶を飲みながら話しています。
圭が当時の20円の価値についておしんに尋ねます。
戦争後に物価が急騰していたものの、当時のサラリーマンの月給が25円とか30円だったとおしんは圭に教えます。
だから19歳の女の子が50円近く稼ぐのは凄い事で嬉しかったとおしん。
「おばあちゃんあの時やっと、ツキが回ってきたような気がしたんだけどねぇ、、、」
郵便局から帰ってくるおしんを田倉が待っていました。
加代から電話があっておしんを電話口に連れてきて欲しいと頼まれたと田倉は言います。
でも加代から何も聞かされていないと言う田倉。
田倉商会は洋服生地を扱う問屋で羅紗問屋と言われていて活気がある店でした。
加代からの電話が鳴ります。
「もしもし、おしん? すまねえのう、呼び出したりして。オレも、とうとう婿取ることになっての。仕方ねえんだよ。こっち帰ったら、色々事情があってなぁ。ただ祝言までに万一浩太さん帰ってきたら、その時はすぐ東京さ飛んで行く。だから電話で知らせてくれ。もし祝言までに何の連絡もなかったら、その時はさっぱりと浩太さんのことは忘れる。それがオレの運命っていうもんだと思っての。後は浩太さんに賭けるだけだ。例え祝言の夜だっても、浩太さんが帰ってきてくれたら、、、」
おしんは田倉と喫茶店で話をしています。
田倉から加代の電話の内容を尋ねられたおしんは話します。
それを聞いた田倉は労働運動をしている男なんか諦めて加代に相応しい相手と結婚するのが良いことだと言います。
田倉が浩太のことまで知っている事に驚くおしん。
「加代さんは温室の花だ。雑草の真似をしたらいつか枯れてしまう。結婚したらそんな男のことなんかすぐ忘れてしまうさ。そういうもんですよ‼」
おしんは加代の部屋に入っていくと人の気配を感じます。
そこに居たのは浩太でした。
夜、バーで圭とおしんは酒を飲んでいます。
何故あそこで浩太に会ってしまったのかと悔やんでいるおしん。
「おばあちゃんが、お加代さんの人生を狂わしちまったんだよ、、、お加代さんの人生、、、」
加代の部屋でおしんは浩太に加代が酒田に帰っていること、自分が髪結いで独立したことなどを話します。
昔の事を詫びる浩太に済んでしまったこととおしん。
おしんは加代に電話をしてくれと浩太に頼みます。
連絡がなかったら加代は婿をとってそのまま酒田の人になるつもりだとおしんは伝え自分が電話してくると言います。
「おしんさん余計なことしないでくれ! 加代さんがそういう気持ちになったんなら、それでいいんだ」
浩太は加代がわざわざ東京で苦労することはないと言います。
「僕が来たことは黙ってて欲しい。一生、加代さんとは会わない‼」
浩太はあの日、駅で会っていたらおしんの一生を不幸にしていたから結果的に良かったのだと言う浩太でした。
4日か5日の間、ここで休ませてもらうのでひとりにして欲しいと言う浩太はベッドに横たわったのでした。
おしんは加賀屋に向かいました。
寝ているくにに挨拶をします。
加賀屋に跡取りができたので思い残すことはない。
加代の姉代わりになって力になってやって欲しいとくには言うのでした。
加代とおしんは海を見ながら話をしています。
もし浩太と会えたらもう一度やり直せという加代がおしんに言います。
浩太に会う資格はないと言うおしんは加代の祝言の髪を結わせて欲しいと頼んだのでした。
おしんは加代の祝言に島田を結いながら、自分が加代の人生を選んでしまったことを考えていました。
せめて加代の人生が幸せであることを祈るおしんでした。
圭はおしんを支えてホテルの部屋に戻ってきました。
「おばあちゃん、何にも言わなかった。お加代さん裏切っちまったんだよぉ。うううっ。浩太さんが何と言ったって、知らせなきゃいけなかったんだよ。そしたら、こんな一生後悔して暮らさなくっても良かったのに。おばあちゃんのせいだよ。おばあちゃんが、お加代さんの一生、人生狂わしちまったんだよお、、、ああああ」
おしんはベッドに横たわって泣きながら悔やんでいました。
圭は祖母が愚痴をこぼしたり弱音を吐いたりする姿を見たことはありませんでした。
それほどまでに祖母が悔やむ加代のその後について圭は知る由もありませんでした。
<おしん65話66話の感想>
酒田に戻った加代は加賀屋の跡取りとして周りが離してくれません。
加代の意思に反して大きな力が加代の人生を方向付けていきます。
おしんも浩太の事を伏せたことで加代の人生を変えてしまいましたね。
何が良い選択で、何が悪い選択なのかは後々しか判らないとは言えとても辛いことですよね。
昔を振り返ったおしんが悔やんでいる加代のその後が気になります。
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あらすじ67話68話作造と庄司からふじを連れ出せず…浩太は刑事に
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