この記事は朝ドラ『なつぞら』のあらすじネタバレの詳細です。
今回は第24週「なつよ、未来をこの手に」の143話144話です
<前回のあらすじ>
なつはキャラクターデザインで一久の求めている主役の『ソラ』のイメージがよくわかりません。
そんな時に、下山から1枚のスケッチを見せられます。
それは北海道でのロケハン時に自分の開拓時代の思い出を熱く語る泰樹の上に膝に坐って興味深そうにその様子を見つめる優の姿でした。
それを見たなつは幼い頃に北海道で過ごした自分の記憶が蘇ったのでした。
「忘れてました、、、こうテレビ漫画気持ちをテレビ漫画に描いてもいいんですよね⁉」
そう言いながらソラのキャラクターデザインを描き始めたなつ。
その頃には、優は昼間は保育園で夕方からはマコプロダクションで過ごす生活のパターンになっていました。
なつは優の送り迎えをする必要はありましたが、麻子の配慮で夕方以降は優を自分の近くに置いておくことが出来ていたのです。
その頃には、制作進行や動画チェックの為の新しいスタッフも加わり、声優のオーディションも行われる段階まで進んだのでした。
オーディションの結果、『大草原の少女ソラ』の声優陣は主役のソラ以外の主要キャラクターはレミ子や蘭子たち風車プロダクションがほとんどになります。
その後も、作画の仕事は連日連夜、ほとんど休みもなく泊まり込み状態で続きますが、なつだけは優がいるので仕事を家に持ち帰ってこなします。
そして、その年の10月にいよいよ『大草の原の少女ソラ』の放送が始まったのです。
<なつぞ143話144話のあらすじ>
マコプロダクションの初めての独自制作作品である『大草原の少女ソラ』ですが、初回の視聴率は振るわないもので、2回目以降も思うように伸びずに悩んでいたのでした。
放送開始からひと月が経っても状況は良くなりません。
そろそろ打ち切りの話がでる事も懸念される事態に陥っていたのです。
そんな頃に、麻子がテレビ局から呼び出しを受けて出かけていきます。
皆が心配しながら麻子の帰りを待っていると、何故か明るい表情をしてテレビ局から帰ってきます。
「ただいま‼これを見てよ‼」
麻子は会社に戻るなり、テレビ局に届けられた視聴者からの手紙の束を皆の前に置きます。
その手紙はほとんどが『大草原の少女ソラ』を子供と一緒に観てくれていた親からのもので放送されている漫画を称賛する内容だったのです。
そして、そこに書かれていたのは”こんなテレビ漫画を子供に見せたかった‼”と云うなつたちが目指したものを認めてくれているものでした。
なつを含めマコプロダクションのスタッフ全員が一通ずつ丁寧にそれらを読みました。
その結果、視聴率が伸びずに打ち切りの不安に落ち込んでいたみんなの士気が一気に上がります。
「もっと、もっと喜ばれる作品にしよう‼」
そう言って、一久がみんなのやる気をさらに鼓舞します。
こうして、マコプロダクションでは、毎週の放送に合わせて作品を1本ずつ作成すると云う目の回るような忙しい毎日が続いていました。
そんなある日、麻子がマコプロダクションの前で『ソラ』のファンだと云う女の子に出合います。
女の子の話を聞いた麻子は喜んで社内に招きいれたのでした。
“杉山千夏”と名乗った女の子は作画室で使用済みのセル画を貰うとまるで宝物を得たような顔をしながら喜んで帰っていきました。
なつは女の子が名乗った”杉山千夏”と云う名前が気になり、その子を追いかける様に会社の外に飛び出します。
女の子が会社から出てくると物陰に隠れていた母親があらわれます。
そして、手を引いて帰路につこうとする母娘。
その後ろ姿を見たなつは思わず声をかけます。
「千遥?千遥じゃないの?」
すると、歩き始めた足を止めてゆっくりと母親がなつの方に振り返ったのでした。
それは、北海道にあらわれた時には会えなかった千遥との再会の瞬間だったのです。
<なつぞら143話144話の感想>
マコプロダクションのスタッフが総力をあげて製作した『大草原の少女ソラ』でしたが、視聴率が思うように伸びません。
東洋動画での『神をつかんだ少年クリフ』の大失敗が頭によぎったメンバーもいたかも知れません。
でも、なつたちの想いは視聴者に届いていましたね。
テレビ局へ届けられた親たちの手紙は『大草原の少女ソラ』が受け入れられている証となっって落ち込みかけた士気を奮い立たせてくれました。
そして、なつが目指した子供に見せたいテレビ漫画は千遥の娘の千夏を介して中々会えなかったふたりを再会させてくれましたね。
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