この記事は朝ドラ『なつぞら』のあらすじネタバレの詳細です。
今回は第26週「なつよ、天晴れ十勝晴れ」の155話156話です
<前回のあらすじ>
なつと一久と優は千遥と千夏を連れて夏休みに十勝を訪れます。
柴田家の皆がなつたちを大歓迎してくれます。
しかし、柴田牧場は少し見ない間に大きく様変わりしていたのでした。
人の手に頼っていた搾乳はバケットミルカーと云う電動機械で行われるようになっています。
搾乳後の牛乳の一時保管をしていた小屋は牧場を訪れた人向けにアイスクリームを販売するカフェになっていました。
翌日、雪月から夕見子の車で送ってもらい牧場についた頃から、天気が崩れて大雨が降りはじめたのです。
その頃、柴田家の居間では照男が古い牛舎を立て直す新しい牛舎に導入する最新の機械について話をしていました。
大きな借金をすることになるけれど、牛を増やすことで返済できると見積もっていた照男でした。
でも、富士子は借金することに少し不安を感じていて、泰樹に相談していました。
これは照男の開拓なんだから、照男が覚悟さえすれば自分の好きにすれば良いと言う泰樹でした。
その頃には、既に90歳をすぎていて、以前のようなみなぎる気力も体力もなくなっていた泰樹は照男の時代になっていることをそれとなく富士子に伝えたのでした。
<なつぞ155話156話のあらすじ>
その日の嵐は夜になっても、おさまるどころか逆に益々激しさを増していきました。
もうすぐ夜が明けると云う頃に、大きな轟き音とともに落雷が落ちました。
泰樹は、その音で眠りを妨げられ目が覚めてしまいました。
そして、明かりをつけようと立ち上がった泰樹は電気が止まっている事に気付きます。
落雷のせいであたりが停電になっていたのでした。
電気がこないとバケットミルカーでの電動での搾乳ができないし、搾った牛乳を冷やす事もできません。
照男はすっかり動揺してあたふたしています。
その時、泰樹が皆に声を掛けて指示を出します。。
「手で搾るんじゃ!牛を助けるんじゃ!」
牛は乳を搾ってやらないと乳腺炎になってしまいます。
何としても牛だけは助けたいと思い、全員総出で昔ながらの手による搾乳をしろと命じたのでした。
なつも含めて、柴田家の家族を総動員して牛舎で必死に搾乳し始めました。
そして、朝までに40頭のすべての牛の搾乳を終えることができました。
皆の頑張りの結果、その停電で病気になる牛を1頭も出さずにピンチを乗り切る事ができたのでした。
泰樹は頑張った照男に労いの言葉をかけます。
「照男‼よくやった‼」
でも、照男は泰樹の咄嗟の判断が自分にはできなかった事を悔います。
そして、機械だけに頼っていては今回のような事態に対応できないと云うことを泰樹から教えられたのでした。
「俺なんか、まだダメだよ、、、」
自分の考え方の未熟さに涙した照男。
嵐が去った次の日に、泰樹はなつを誘って泰樹たちが天陽のために開墾した畑を訪れます。
そこは、かつて天陽が一生懸命ジャガイモをつくっていた畑です。
その日は、山田家のひとたちがジャガイモを掘っていました。
それを手伝い始めたたなつと泰樹。
そして泰樹はなつに話かけました。
「なつよ!わしが死んでも悲しむことはないぞ‼わしの魂はこの大地にしみこませておくから、、、」
それを聞いたなつも泰樹に言葉を返します。
「じいちゃんの魂はもう私の中にいるから、、、」
その後で、なつは一久と優を連れて北海道の大草原の丘を一緒に歩いていました。
3人は丘の上を吹く気持ちのよい風を身体で受けていました。
「ここからまた始まるんだよね‼私たちの開拓が、、、」
なつたち3人は、まるで未来に向かって歩むように、夏空のもとで果てしなく続く十勝の大草原を歩き続けたのでした。
<なつぞら155話156話の感想>
文明の力は時に自然の前では無力になってしまいますね。
柴田家の家族は皆が苦労して自然と向き合ってきたから、嵐で停電になっても大事に至らずに済ませることが出来たのではないでしょうか。
心血を注ぎこんだものには魂が残るとなつに言った泰樹は、なつにも魂を残せと言っているようにも思えました。
泰樹もなつも目指したものは違うけれど、ふたりとも同じように人の心に残るものを開拓してきたんですよね。
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