はね駒は、1986年に放送された第36作のNHK連続テレビ小説です。
明治時代から大正時代にかけて活躍した女性新聞記者の描いたこの人気ドラマは2020年の春からBS放送で再放送が始まっています。
今回は77話78話のネタバレあらすじについて紹介します。
はね駒77話あらすじネタバレ>
りつが逝ってしまったことで橘家を襲った深い悲しみは日を追うごとに益々重くのしかかっていくのでした。
りんは自分自身はさておいて、いつ迄も魂の抜け殻のように茫然としている父親の弘次郎や母親のやえが心配で、兄の嘉助に向かってもう横浜に戻っていくのかと訊きます。
弘次郎は来る日も来る日もみつの墓に通い続けていて、それが日課になっているようにも思えました。
心の中で弘次郎は、みつを吉川家に嫁がした自分を責めて、墓前でみつに辛い思いをさせてしまったことを詫び続けていたのでした。
一方のやえは、人前では気丈に明るく振舞っていましたが、人陰では愛娘を若くして亡くしてしまった苦悩に苛まれていたのでした。
重く沈んだ橘家の中にあって嘉助が一番しっかりしていましたが、自分が居残っていても何の役にも立たないし良くないと勝手に決めつけて横浜に逃げ帰ってしまったのでした。
兄の嘉助が居なくなってしまったことで、りんは頼りにならないと思いつつ自分がどうしたら良いのか苦慮を重ねていました。
そろそろ仙台の女学校に戻らなくてはならないと思いつつ、両親を残して橘家を去る決断ができないりんは、悩んだすえに祖父の徳右衛門と祖母のことに相談することにしました。
徳右衛門はしっかり状況を見据えていて、弘次郎がいるから大丈夫だとりんに話します。
弘次郎は二本松少年隊での戦いで兄を亡くした時も、一時は悲しみに打つひしがれはしたものの、ちゃんと自分の道を歩いてきたから今回も必ず立ち直ってくれると言うのです。
そう言う徳右衛門の傍らでことも家の事は心配せずに自分の道を歩けとりんを励ましたのでした。
<78話あらすじ>
りんの夏休みの時間も残り少なくなった頃、郵便取扱所にいたるやえは魂が抜けたように茫然としていました。
やえは知り合いとのかかわりを避ける様に振舞っていたのでした。
そして、やえ本人に仙台の女学校に戻って良いのかを聞いてみたりん。
母親のやえから嬉しい顔をして嫁にいって欲しいとだけ告げられたりんは、弘次郎にも自分が仙台に戻ってしまっても良いかを尋ねます。
弘次郎が何も返してくれなかったので、りんは仙台に戻ったら今までより多く仕送りすることを申し出しますが、それに対しては無用な心配はせずに自分の将来の事を考えておけと返されてしまうのでした。
そして、娘にそんなことまで心配させるようでは親も終わりだと告げて、みつの墓前に向かっていきました。
みつの前に立った弘次郎は手を小刀を携えていて、大きな決断をしていようとしていたのでした。
夕方になっても姿をあらわさない弘次郎を橘家の家族が心配しますが、りつがみつの墓参りに行ったきりだと話ます。
そして、りん自信が弘次郎を迎えに出掛けようとした時に、ようやく弘次郎が帰ってきたのでした。
しかも、帰ってくるなり弘次郎は家族みんなで東京へいくと言い出します。
唐突に、東京にいくと言われてもと徳右衛門が理由を尋ねると、弘次郎は橘家と自分の再生だと告げたのでした。
弘次郎は、みつを追い込んだのは自分が士族の地や面目に拘ったせいだと考え、何もない状態からやり直すために遠く離れた場所にいくのだと説明しました。
りんが自分のことを尋ねると弘次郎は一緒に東京にいくことを告げられます。
そうして、りんは仙台の東北女学校にも別れを告げて、橘家の家族は住み慣れた家を出たのでした。
<77話と78話の感想>
みつの死が橘家に落とした影は予想以上に大きかったようです。
弘次郎はは落ち込み、やえも家の中では気丈に振舞うものの外ではももぬけの殻状態です。
そんな家族のことを心配して仙台に戻りたくても戻れないりん。
でも、悩んだ挙句に弘次郎が出した結論は誰もが考えなかった東京移住でした。
その結果で仙台の女学校をやめなければならなくなったりんのこの先はどうなっていくのでしょうか?
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