おしん モデル ヤオハン スーパー 川根本町出身（静岡県）丸山静江の内容です。
4月1日(月)からBSプレミアムで、再放送が始まった伝説的な朝ドラ『おしん』。
おしんは、昭和58年(1983年)4月4日から昭和59年(1984年)3月31日まで放送
されていました。
今でも歴代最高の平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録しているドラマで
朝ドラや民放のドラマでこの記録を抜いたものはありません。
そんな『おしん』のヒロイン･谷村しんのモデルについて、橋田壽賀子さんの
話では、｢モデルはいない｣としています。
橋田さんは、いろいろな人の話を聞いて、それを総合し、『おしん』を育て
書いたのです。
そのため、おしんのモデルは1人ではなく、何名もいるということで、おしんが
スーパーを創業したことから、スーパー ヤオハンの創業者の妻である
和田カツさんではないかと言われていたり、静岡県の川根本町出身の丸山静江さん
ではないかと言われています。
そこで今回は、おしんのモデルと言われるスーパー ヤオハンの和田カツさんと
静岡県川根本町出身の丸山静江さんについて調べてみました。
スーパー ヤオハンの創業者の妻･和田カツさん
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1997年9月に静岡地方裁判所へ会社更正法適用を申し立て、事実上の倒産に
追い込まれたヤオハンジャパン。
その発祥は、明治時代に小田原にあった青果商八百半という店舗です。
この店は貧しい農家の次男に生まれた田島半次郎さんが始めた卸売商売と言われ、
小田原一の青果商となりました。
ヤオハンの語源は、｢八百屋の半次郎｣から来ているようです。
1927年、田島家の奉公人として働いていた和田良平さんが、半次郎さんに
言われて熱海で行商を始め、小田原で野菜を仕入れ、小売りをする一方で、
天秤棒を担いで得意先の旅館へ野菜卸を行うという大変な重労働をしていたと
言われています。
そんな和田良平さんと1928年に結婚したのが、おしんのモデルと言われている
田島半次郎さんの娘･田島(和田)カツさんです。
(引用元:http://www.32102.jp/toukon/archives/images/CIMG7874.jpg)
和田良平さん･カツさん夫妻には、長男の一夫さんをはじめ、5人の男子に
恵まれたようで、和田5兄弟と言われており、後に上の4人はヤオハングループの
中核を担う存在になりました。
1930年に和田良平さんは田島半次郎さんから、実質的な店舗ののれん分けを
され、新店舗を借りて八百半熱海支店を開店させました。
これが、和田一族のヤオハングループ発祥とされています。
おしんのモデルの1人とされる和田カツさんが、豆腐屋の山下商店の方に送った
手紙がありました。
お客様を大切に
社員を大切に
問屋様を大切に
品物を大切に
信用を大切に
地域社会のためにある企業
を目指し誰よりも美味しい豆腐作りを・・・と書かれていた。
(引用元:http://www.32102.jp/toukon/2007/11/post_657.html)
この言葉は、『おしん』でヒロイン･おしんが経営について持っていた志が
そのまま表現されていると言っても過言ではありません。
そのため、おしんのモデルの1人とされているのかもしれませんね。
静岡県の川根本町出身の丸山静江さん
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おしんの誕生のきっかけは、静岡県川根本町出身の1人の女性･丸山静江さんの
波乱に満ちた半生を脚本家橋田寿賀子さんに綴った手紙だと言われています。
(引用元:https://orionfdn.org/oshin/)
おしん誕生前の1979年、静江さんの半生を当時30代だった次女の千鶴子さんが
代筆し、雑誌｢主婦と生活｣の橋田さんの連載｢母たちの遺産｣に送ったのです。
丸山静江さんは、川根本町の寸又峡温泉近くに生まれ、幼くして子守奉公に
出ました。
朝ドラ『おしん』では、奉公に出る幼いおしんが最上川をいかだで下るシーンが
ありましたが、丸山静江さんは大井川をいかだで下ったそうです。
その後、成長したおしんは上京して髪結いで成功しますが、丸山さんも同様に、
上京して髪結いとして成功しました。
奉公から逃げて助けられたり、良家の夫と結婚したりするという内容も書かれて
いて、おしんと共通しているところが多々あります。
それをきっかけに丸山静江さんと次女の千鶴子さんは橋田さんや番組関係者から
取材を受け、脚本作りに協力したそうです。
当時は雑誌で橋田さんとの対談も組まれ、静江さんは知る人ぞ知る存在でした。
御前崎市で民宿を営む千鶴子さんは｢おしんは母の半生そのもの。母が泣きながら
ドラマを見ていたのを覚えている｣と振り返っています。
その民宿にはおしんの熱心なファンが訪れ、丸山静江さんも各地に呼ばれて
おしんのモデルとして講演をしていたようです。
朝ドラ『おしん』終了直後に丸山静江さんは78歳で亡くなられており、ドラマを
見届けてから亡くなるというのは、これまたドラマチックな最期だと思いました。
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ここまでが、おしんのモデルと言われるスーパー ヤオハンの和田カツさんと
静岡県川根本町出身の丸山静江さんについての紹介でした。
おしんのモデルは、1人ではないようですが、丸山静江さんとおしんの人生は
とても似ていますね。
橋田壽賀子さんは、自身の母親もモデルにしているそうで、その当時の女性は
夫や子供、家族のために全てを捧げるような人生を送っていたのだと思いました。
現代の私達から見たら、有り得ないと思うような扱いが、普通に行われていた…
そんなところにも、『おしん』が再注目される理由があるのかもしれませんね。
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