おちょやんあらすじネタバレ17週全体の内容です。【大阪大空襲で鶴亀家庭劇の存続危機が‥
おちょやん17週のあらすじネタバレ
昭和16年に始まった太平洋戦争は日中戦争とは異なり、始めこそ勢いがありましたがその戦況は厳しさをましていきます。
せれにともない様々な統制が施行されたこともあって『鶴亀家庭劇』の芝居を見に来てくれる客はそれまでの半分以下になってしまっていたのです。
ある日のことです。
『福富』の一人息子でみつえの夫である福助がお茶菓子を持って千代と一平の家を訪ねてきたのでした。
二人に自分のところに招集令状である『赤札』が届けられたことを告げた福助は、みつえと息子を自分が戻ってくるまでの間かくまって欲しいと頭を下げて頼みこんだのです。
一方、その頃に『岡安』では女将のシズがとうとう店を畳む決意を固めていました。
店の中で国に拠出するための座布団の整理をしながら、千代がシズに向かって本当に閉めてしまって良いのかと悔しそうに尋ねます。
『鶴亀家庭劇』が頑張ってくれたから『岡安』もその芝居を見る贔屓客のおかげで続けられてきた今までを振り返って、シズは千代がここに来てくれたことに対しても心からの感謝の気持ちを伝えたのでした。
それを聞いた千代の目からは止めどもなく涙が湧き出てきて持っていた座布団で隠そうとしても隠しきれないほど泣いてしまったのです。
その翌日には『岡安』で福助の壮行会が催されます。
『福富』からも『鶴亀家庭劇』からも大勢の人がやってきて、久しぶりのご馳走に皆が舌鼓をならしながら宴会は盛り上がります。
宴たけなわの最中であるにも関わらず福助を宴席から誘い出して『えびす座』に案内する千代とみつえ。
それは福助が出征する前に大好きなトランペットを思う存分に吹かせてやりたいと云うみつえの思いやりだったのです。
そうして誰もいない『えびす座』の会場には福助が嬉しそうに奏でるトランペットの音色が響きわたったのです。
しばらくしてその音を聞きつけた警察官がやってきて注意を受けてしまいますが、それでも福助は充分にトランペットの演奏を堪能することができたのでした。
福助が出征して行った数日後に芝居茶屋『岡安』は60年以上も守り続けてきた暖簾を降ろしてしまいます。
その後も戦況は日を追うごとに悪化の一途をたどり、『えびす座』や『鶴亀座』などの道頓堀の大きな芝居小屋は当局からの命令で灯りがつけられなくなってしまっていました。
それでも『鶴亀家庭劇』は小さな芝居小屋を転々としながら、かろうじて芝居公演を続けていたのでした。
そんなある日のことです。
劇団メンバーと稽古場の道具などの後片付けをしているときに唐突に空襲警報が鳴り響きはじめます。
皆は慌てて防空壕へと急ぎますが、千代と一平は他の座員たちとはぐれてしまったのです。
防空壕の中は薄暗くったがえしていて多くの人たちは鳴りやまない空襲警報に怯えを隠せません。
そんなときに知らない男が千代に声をかけてきたのです。
しかも、自分に向かって会いたかったと言うその男から花子と呼ばれてしまった千代。
千代が慌てて自分は花子ではなく千代で人違いだと告げると、その男は花子は人ではなく昔飼っていた牛の事だと返してきたのです。
するとそれを聞いていた周囲の人たちから小さな笑い声が起ったこともあり、千代はその男と即興での掛け合いを続けることにします。
すると最初は小さな遠慮がちな周囲の笑い声は最後には大爆笑の渦となってて防空壕の中は和やかな雰囲気になったのでした。
そうしているうちに空襲警報のサイレンも鳴りやんだので防空壕を出て家へもどりはじめた千代と一平。
その途中で千代が防空壕の中での即興相手のことを奇妙な人だったと振り返ると、一平がその男がしゃべくり漫才師の華車当郎だと教えてくれたのです。
翌日になって、百久利に招集令状の赤い紙が届いたとして劇団員たちが集まってお祝いをしていました。
すると、その途中で唐突に一平が『鶴亀家庭劇』の解散を発表したのです。
実は、『鶴亀』の社長の大山は興行を続ければ続けるほど赤字が大きくなっていく状況でそれ以上の運営を断念することを決断していたのです。
そのことを聞いた千代は自分が大山社長に直談判すると出て行こうとしますが、社長が一度決めたら絶対にひっくり返せないから無理だと引き留めた一平。
その頃になると、戦争の影響で多くの人が生きて行くだけで精一杯になっていて芝居どころではなくなっていたのです。
一平の話を聞いた他の劇団員たちもそんな事情をよく理解していて誰も反対しなかったため、千代が独りで何とかしようとしても誰からも賛同を得る事ができなかったのでした。
それでも自分は絶対に諦めないし独りになってやっていくと意気込む千代に一平も呆れかえって何処かにいってしまいます。
翌日になって、諦めきれない千代が独りで稽古場を掃除していると寛治が姿をあらわします。
どうせ自分には失うものなど何もないのだから千代と一緒に芝居を続けると言ってくれた寛治。
そうして、千代と寛治は『鶴亀家庭劇』で最初に手掛けた『手違いの噺』の稽古を二人だけで始めたのです。
ところが二人が芝居の稽古をしていると他の座員たちが三々五々と稽古場に集まってきます。
『鶴亀家庭劇』の座員たちは建前では座長の話を理解していたものの本音では芝居を続けたいと思っていて、とうとう最後には一平以外のメンバーが全員揃ってしまったのでした。
なんとかして芝居を続けたい座員たちでしたが、どれだけ稽古をしても芝居小屋がなければ公演することができないと悩んでいるところに一平が姿をみせます。
全員が戻ってきてしまうなんてバカ者ばかりだと嬉しそうにメンバーを見回した一平は、京都の芝居小屋を1日だけ押さえる事ができたことを座員たちに明かします。
一平は独りで芝居を続けるための場所を探し回っていて、それを聞かされた座員たちは大いに盛り上がったのです。
そうして、昭和20年3月14日の京都公演の日を迎え、『鶴亀家庭劇』は座員たちと一緒に千代も開演の準備を進めていると、そこに寛治が慌てて駆け込んできたのです。
昨日の大阪大空襲で道頓堀が戦火に巻き込まれてしまったことを知らせにきた寛治。
それを聞いた千代は咄嗟にシズの安否を心配したのでした。
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おちょやんあらすじネタバレ18週【福助の戦死!寛治が戦地へ帰ってこない
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