NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は11月6日(水)と7日(木)に放送予定の第6週33話34話について紹介します。
<前回のあらすじ>
喜美子が急いで大阪から信楽の川原家に戻ってきます。
マツの容態が気になる喜美子は座敷に向かおうとしますが、常治から茶の間に行けと言われます。
そして、マツの容態を訊いた喜美子の問いには答えずに、唐突に常治は喜美子に告げます。
「もう大阪には戻らなくていいから、、、」
しかも、常治は『荒木荘』に喜美子が帰らないことを電報で知らせていたのです。
喜美子には常治が何を言っているのかさっぱり分かりません。
そんな喜美子を気にすることもなく、常治は一方的に信楽での仕事も見つけると言うのでした。
その時、奥から元気なマツが姿をあらわします。
常治は喜美子を呼び寄せるために、マツが倒れたと嘘をついていたのでした。
マツの元気な姿を見た喜美子は安心すると同時に、常治に明日にでも大阪に帰ると告げます。
その夜、喜美子が久ぶりに帰ってきた事を知った大野家の人たちや幼馴染が川原家を訪ねてきて歓迎会が開かれました。
皆が帰った後で、マツをと後片付けをしていた喜美子は、自分が仕送りをしているのにどうして、肉も変えないかと訊きます。
さらに、庭先のオート三輪は誰のものかも問い詰めえる喜美子でした。
しかし、マツは何も答えてくれず、ただもう寝ろと言うだけでした。
常治はと云えば酔っぱらってくだくだしています。
そんな常治に、美術学校に通うことと明日にでも大阪に戻ることを告げた喜美子。
そんな喜美子に常治は激昂して、好き勝手はさせないと言うのでした。
<スカーレット第6週33話34話のあらすじ>
翌朝、喜美子が大阪に帰ろうと家を出ると百合子が後から追いかけてきました。
「一緒にいこう!」
そう言われて怪訝そうな顔をして喜美子は百合子に訊きます。
「駅は小学校と反対の方向だよ!?」
すると、百合子は小学校に行く前に病院に行ってマツの貧血の薬をもらってくるのだと説明してくれます。
それを聞いて、自分が代わりに行こうと百合子にいう喜美子。
「大人はだめなの!?」
喜美子が百合子が何を言っているのか考えていると、直子が慌てて後ろから走り寄ってきます。
「余計な事を言っちゃだめだよ!」
百合子の口をふさいで連れていこうとする直子に喜美子は苛立ちます。
「何を隔しているのよ!?ちゃんと言ってよ!」
喜美子が直子と百合子を問いただしているところに、幼馴染の信作が通りかかります。
そして喜美子は信作から川原家の問題を聞かされたのです。
「ツケが貯まっているんだよ!?」
子供の百合子が行けば可哀そうだからと薬だけを渡してくれるが、大人が行けば支払いを請求されてしまうのだと言います。
「そんな、、、」
話を聞いて一気に恥ずかしくなった喜美子。
「でも、毎月仕送りしているのに、、、どうして薬代が払えないの?」
すると直子が目に涙を浮かべながら言います。
「お姉ちゃんは知らないんだよ!?」
常治は粋がってオート三輪を多額の借金をして買ったものの、張り切りすぎて脚を怪我してしまい、しばらく働けない状態になってしまったのだと言います。
それなのに、常治は相変わらず酒ばかりを飲んでいるので、借金を返せないばかりか、飲み屋のツケも膨らんでいたのです。
信作の話で川原家の事情が分かった喜美子は、思わずふたりの妹を強く抱きしめたのでした。
喜美子は、病院に行って薬を貰って川原家に戻ります。
その姿をみて驚くマツに、病院でツケを少し払ってきた事を話し、借金やツケなどの川原家の借財を教えてもらいました。
それを知った喜美子は金額の大きさに驚かされたのでした。
マツの話だと照子の親が営んでいる丸熊陶業は景気が良くて若い人を募集しているのだと言います。
「父ちゃんは喜美子を丸熊陶業で働かそうと思っているんだよ、、、」
常治はまたしても勝手に丸熊陶業に話をしているのだとマツは教えてくれます。
その後、家を出た喜美子は戻ってくる時に見た丸熊陶業の看板を再び見上げてから意を決したように丸熊陶業の作業場の方へ向かっていきました。
喜美子が中に入ろうとした時に、幅を利かせて歩いている親分のような男を銭湯に大勢の職人たちが出てきました。
その男たちを追いかけて社長の秀男がでてきます。
彼らは、丸熊陶業で働く絵付け職人たちで、社長の秀男と処遇のことで揉めていたのでした。
その様子を呆然と見つめる喜美子。
その時、懐かしい声が後ろから自分を呼んでいるのに気づいたのでした。
幼馴染の照子が喜美子の名前を呼んでいたのでした。
「大阪か戻ってくるんだって?うちで働くんだってね!?お父さんから聞いたよ!」
それを聞いた喜美子は本当に自分を雇ってもらえるのかと照子に確認します。
「お父さんが約束の一筆を書いていたから大丈夫だよ!心配ないよ!」
それを確認すると、大阪に帰る列車の時間だからと照子に別れを告げ駅に向かう喜美子でした。
大阪に戻ると、『荒木荘』ではさだと連絡を受けて奈良から出てきたのぶ子が喜美子の荷物をまとめてくれていました。
そして、さだとのぶ子と雄太郎の3人を前にて涙ながらに自分の想いを告げたのでした。
「私は、信楽に帰ることにしました、、、」
しかし、その時もちや子の姿はなく、このまま会えなくなってしまうのを悲しく思う喜美子でした。
<第6週33話34話の感想>
川原家の異常のすべては常治がだらしないことで起こっていました。
今の世の中だったら、愛想尽かれて見放されても仕方ないような事態ですが、時代が違うと何ともしようがないんですね!?
『荒木荘』への連絡も丸熊陶業への就職も、自分の意思は無視されて勝手に進められてしまい、喜美子は言われたままに生きて行かなければならいのでしょうか?
そんな状況で、自由奔放に我が道を進んでいたちや子が大きな壁に突き当たってしまっているのが気になります。
ちや子は喜美子にとって教えてもらうことの多い女性であったので、何とか頑張って新しいことに挑戦してもらいたいものです。
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