NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は11月1日(金)と2日(土)に放送予定の第5週29話30話について紹介します。
何とこの回で衝撃の事実がわかってしまいます。草間さんの奥さん里子さんが見つかったのですが、、
相手にはほかの男性らしき人が……
<前回のあらすじ>
『荒木荘』を辞めたのぶ子は時々様子見に奈良から出てきました。
その日も、のぶ子がやってきました。
のぶ子は喜美子が絵の勉強ができる場所の見学に行っている間に、『荒木荘』の中を点検して回り喜美子の仕事ぶりを確認します。
それを見ていたさだがのぶ子にそろそろ喜美子のことを認めてやってもいいのではと話をします。
さだの言葉に対してのぶ子が自分の想いを話します。
「私が喜美子の仕事ぶりを認めてしまったら、喜美子は『荒木荘』を卒業してしまうから、、、そうなったら寂しくなりますから、、、」
そうこうしている時に喜美子が外出から『荒木荘』に戻ってきました。
喜美子はさだとのぶ子に見てきたばかりの学校のことを嬉しそうに話しはじめます。
「『梅澤美術研究所』なら、週3日の絵画コースがあるから、『荒木荘』の仕事と両立できます」
さだは内心で絵の勉強を始めたら喜美子が『荒木荘』を辞めてしまうことを心配していました。
だから、喜美子の『荒木荘』の仕事をしながらの話を聞いて安心して大喜びです。
のぶ子も喜美子が『荒木荘』に残ってくれることを知って安心して奈良に戻っていったのでした。
数日後、喜美子は世界的な芸術家のジョージ富士川の個展に出掛けます。
ジョージ富士川は『梅澤美術研究所』の特別講師を務めることになっていたのです。
そこで喜美子は運よく富士川からサインをもらう事ができました。
「自由は不自由やでぇ~」
そこにはそう書かれていましたが今一つ意味が分かりませんでした。
その後で、個展会場で喜美子は思いがけない人との再会を果たしたのです。
その個展に訪れていた香港の美術商の通訳として草間も会場に来ていたのです。
個展が終ったあと喜美子は草間を連れて会場をあとにし、『喫茶さえずり』にいきます。
以前より『荒木荘』で草間のことを聞いていて興味を持っていた皿洗いのアルバイトの雄太郎も草間に会えて感激するのでした。
そして、『喫茶さえずり』で喜美子と草間はあらためて大阪での再会を喜び合ったのでした。
<第5週29話30話あらすじ>
草間と信楽での思い出話を懐かしそうにしはじめた喜美子。
喜美子が信楽をでて大阪の『荒木荘』で楽しそうに暮らしていることを知った草間は喜んでくれます。
そして、草間が生き別れになった奥さんを探すために信楽から東京へ向かったことを思い出した喜美子は、草間にその後を尋ねたのでした。
草間は、まだ再会できていなかったようですが、既に奥さんの居所は突き止めていたのです。
草間の奥さんの里子は、驚いたことに『喫茶さえずり』があるこの商店街の外れに住んでいるのだと言うのです。
「生きていたんですね!?奥さんは生きていたんだ!」
喜ぶ喜美子に草間の顔はうつむいています。
「他の男の人と小さな食堂をやっているんだ!?」
里子は、満州にいたころから日本に帰って小さな飯屋を開くことが夢だったと草間はいいます。
「僕が叶えてやれなかった里子の夢を、、、向こうは叶えてやっていたんだ!」
何も知らない草間は、何年も里子を探し続けて、ようやく居場所を突き止めても誰にも何も言えずにいたというのです。
そして、心配かけたのにバカみたいな結末で申し訳ないと優しく微笑む草間でした。
それを聞いて喜美子は草間にかける言葉を失ってしまいます。
「悪いのは戦争で、草間さんは何も悪くない、、、」
そして夕食を一緒にしようと云うことになり、ふたりは『喫茶さえずり』をでます。
喜美子は草間に里子の食堂に行こうと誘いますが、草間は頑なにそれを拒んだのでした。
そんな草間に喜美子は草間流柔道の心得を口に出して伝えます。
「お互いに礼が大切です!相手とちゃんと向き合って、、、お互いに礼をして!」
喜美子に背中を押されて里子と会う決心をした草間はひとつだけ条件をだします。
「これは夫婦の問題だから何があっても口出しはしないで欲しい!」
こうして二人は商店街の外れにある里子の小さな食堂を目指して歩き始めます。
そして店の前で立ち止まった草間は、勇気を出して店の中に入っていきます。
草間が入ってきた瞬間に里子にはそれが生き別れた夫であることが分かります。
あとから店に入った喜美子は草間とは違う席に坐り他人を装いました。
厨房の奥からは里子のパートナーらしい男の声がしますが姿は見えません。
草間も喜美子もそれぞれが焼飯を注文して、何事もなく食べ終わりました。
支払いをしようとした時、常連らしい母娘がやってきて里子と雑談をしています。
その内容から里子が妊娠している事がうかがえたのでした。
そして、草間はテーブルに自分の印鑑を押した離婚届とメモを残して支払いを済ませて店の外にでました。
そのメモには”幸せに!”とだけ書かれていたのです。
約束通り何も言わずに喜美子も草間の後を追って里子の店を後にしたのでした。
ふたりが店を出たあとで、テーブルの上の離婚届とメモを見つけた里子。
それを見て声が漏れぬように口を押えて里子は嗚咽したのでした。
店を出た後、草間はその足で東京に戻るといいます。
また会えるかと訊く喜美子に草間は自分の名刺を渡しながら言います。
「また会えるよ!元気で頑張っていれば、、、絵の勉強も頑張って!」
そうして草間と別れを告げ『荒木荘』に戻った喜美子に電話が掛かってきました。
信楽の常治からです。
「お母ちゃんが倒れた、、、」
<第5週29話30話の感想>
のぶ子にとって『荒木荘』は特別な場所なんでしょうね!?
リタイヤしたあとも気になるから時々様子をみに来たり、喜美子が居なくなってしまわないかと心配したりしています。
草間の里子に対する想いは奥深いものがあります。
長年探し続けて、ようやく見つけた里子が小さな幸せの中にいるのを知って、敢えて何もせずにそのままにしておいた気持ちは複雑ですね!?
それにしても常治からの突然の電話でマツは大丈夫なのでしょすか?
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