NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
今回は第17週の101話102話について紹介します。
<先週のあらすじ>
何回も喜美子に『穴窯』を諦めるよう説得を試みた八朗でしたが、喜美子の頑固さに疲弊していました。
喜美子は薪代が足りないなら自分で山に拾いに行くとまで言います。
「どうしてわたしの気持を分かってくれないの?ハチさんも陶芸家でしょ!?こんな風に自分の気持を抑えられなくなる事ない?」
それを聞いた八郎は、しばらく考え込んでから武志を連れて川原家を出て行ってしまったのです。
それでも喜美子は八朗の忠告に逆らうように3回目の窯焚きの準備を始めたのでした。
山で薪を拾ってはリアカアーに積んで窯まで運ぶ喜美子。
八朗が出て行ってまもなく幼馴染の照子が血相を変えてやってきました。
「喜美子!何しているの?」
照子は八郎との状況を聞きつけて押しかけていたのです。
八朗は住む部屋を探していて照子は武志を預かっていました。
冷静になれと喜美子を激しく叱責する照子。
しかし、『穴窯』の火に魅せられた喜美子には誰の声も聞こえていませんでした。
それを、見て母親のマツも妹の百合子も狼狽えているしかありませんでした。
照子から武志を引き取ってからも、2回の失敗の原因を分析して改善策を考えて3回目の窯焚きに挑む喜美子。
「今度こそ!」
意気込んで『穴窯』に火を入れた喜美子でしたが、二週間後に失敗して項垂れた姿がありました。
3回目も失敗してしまった喜美子。
厳しい現実に茫然と立ち尽くすことしか出来ませんでした。
<101話102話のあらすじ>
「どうして、、、!?」
3回目の窯焚きも失敗した喜美子は、自分が講じた改善策がうまくいかなかったかなり事に落ち込んだのでした。
そんな喜美子の様子をみていて心配した百合子は、信作と相談して喜美子に気分転換を勧めます。
ふたりは武志が行きたがっていた大阪の動物園の入場券を手に入れて喜美子に渡したのでした。
新作と百合子の好意に甘えることにした喜美子。
武志とふたりで動物園を満喫した喜美子は、宿泊先として教えられた雑居ビルの一室に向かいます。
部屋に着いてドアが開くと喜美子は目の前にあらわれた人の姿に驚かされてしまうのでした。
なんと、そこには庵堂ちや子の姿があったのです。
そこは、「中淀はたらく母の会」と云う活動をしている拠点の部屋でした。
相変わらず前向きのちや子はフリーの記者の傍らで、共感した働く女性運動を支援していたのでした。
部屋には数組の母子がいましたが、皆が喜美子と武志を歓迎してくれ、夕食を共にしたのでした。
その後、ちや子が仕事で出かけてしまいます。
部屋で喜美子たちが留守番をしていると、ラジオから懐かしい声が聞こえてきます。
それは『荒木荘』の住人だった田中雄太郎でした。
彼は自分の夢だった役者になる事を諦めて、『信楽太郎』と云う芸名で世間に名が知られた歌手になっていたのです。
しかも『信楽太郎』と云う名前は、喜美子が『荒木荘』を出る時に、雄太郎に頼まれて咄嗟につけた冗談っぽい名前だったのです。
そして、ラジオの向こうの雄太郎が唄うしっとりとしたバラードは喜美子に自分の人生を振り返りさせます。
雄太郎の歌で自分の心を大きく揺さぶられた喜美子は、いつしか涙を流しながら八郎のことを思い浮かべてしまうのでした。
その頃、信楽では喜美子と武志が大阪に行ったのを見計らったように八郎が川原家に荷物を取りにあらわれていました。
翌日、喜美子がちや子に『穴窯』のことを相談していると、そこに雄太郎が姿をあらわします。
そして、雄太郎は喜美子が立て替えていた『荒木荘』の家賃のお礼だと言って封筒を渡してくれたのでした。
しかも、その後に『荒木荘』での大先輩の大久保のぶ子や雄太郎がアルバイトをしていた『さえずり』のマスターまできてくれました。
「喜美ちゃん!久しぶりだね!?」
久し振りに再開した懐かしい人たちに感動する喜美子。
「何か、『荒木荘』が復活したみたい、、、」
ちや子は、喜美子が来たと言って皆に声をかけてくれていたのです。
懐かしい人たちと再会して喜美子は、自分の中でしぼみかけていた夢をふたたび追う活力を蘇らせる事ができたのでした。
<101話102話の感想>
3回目の窯焚きの失敗が喜美子に与えたショックは計り知れないものがあります。
八朗の家出と云う事態まで引き起こしてまでも強行したのに上手くいかなったのでは、頭も真っ白になりそうです。
でも、信作と百合子の好意で大阪に気分転換に行って良かったと思います。
ちや子は喜美子にとってどんなときも頼れる良き理解者ですね!?
今度こそ、『穴窯』での窯焚きが上手くいくことを期待したです!
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