NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
このドラマ令和元年9月30日(月)から放送開始されました。
今回は1月8日(水)と9日(木)に放送予定の14週81話82話について紹介します。
<前回のあらすじ>
ある日、信作が工房に八郎を訪ねてきました。
しかし、工房には『窯業研究所』の所長の柴田が先に来ていました。
柴田は八郎から二人の弟子を辞めさせる話を聞かされ納得していました。
その代わりに、銀座の個展に集中する様に八郎を激励します。
柴田は『目玉になる新作』が出来たかを八郎に訊きます。
美術商の佐久間からもイメージを一新するような芸術作品の依頼を受けていたのでした。
柴田の話は陶芸家の立ち振る舞いに及びます。
挙句の果てに喜美子にまで忠告したのでした。
「川原八郎の妻である自覚を忘れない様に、、、」
その時、奥の部屋でその話を聞いていた信作は苦い表情を浮かべました。
柴田が帰ると八郎は『目玉になる新作』や『イメージを一新するような芸術作品』の重圧に押しつぶされそうな顔になります。
待っていた信作は八郎に今年の『火祭り』の参加を依頼し始めたのでした。
それから、最近は付き合いが悪いと八郎に迫ります。
以前は、信作と八郎は『あかまつ』でよく飲んでいたのでした。
『あかまつ』の話題がでた時に喜美子は信作を問い詰めます。
「最近、『あかまつ』で百合子とよく飲んでいるの?」
それを聞いた八郎は良い話のかと期待します。
しかし、信作の話は違いました。
信作は八郎の受賞以降の喜美子の行き過ぎた八朗支援に不満を抱いていたのでした。
しかし、喜美子はそれで良いと言います。
でも、信作は引き下がりません。
「今の喜美子は喜美子じゃない!」
図星を突かれた喜美子は反論しますが、百合子からそれの相談を受けていた事を聞くと、気まずくなって信作を追い帰したのでした。
その日の夜、いつものように工房で作陶する喜美子と八郎。
唐突に『次世代展』に応募してみてはと八郎が喜美子に切り出します。
八郎は昼間の新作の話を気にしていたのでした。
もっと自分の世界を広げて自分のやりたいようにしたらと言い出したのでした。
八郎が釉薬の話題に触れると、喜美子の口から釉薬の複雑な調合割合が飛び出してきました。
驚く八郎に、八郎に追いつきたいと思って密かに猛勉強してきたと言う喜美子。
しかし、八郎は感心しながらも複雑な表情を浮かべていました。
スカーレット81話と第82話のあらすじ>
八郎の弟子を辞めさせられる事になった弟子たちは、何も教えてもらっていないと怒ります。
そんな二人に何故か喜美子が謝ります。
その後、深野の二人の弟子が突然やってきました。
二人は松永三津と云う女性を連れて信楽にやってきていました。
一方、八郎は『次世代展』に喜美子の作品を出品するために『窯業研究所』の柴田に相談します。
しかし、閃きだけでやっていける世界ではなく、豊富な知識も必要だと言われます。
そこに、喜美子が深野の二人の弟子と松永美津を連れてきました。
二人は八郎に彼女を弟子にしてやって欲しいと頼みますが、個展のことで頭が一杯で余裕がないと即座に断られます。
しかし、簡単には引き下がらない美津。
美津は大学で研究した釉薬や自分の足で全国各地を回って集めた、土で新しい陶器作りに役立てると八郎にアピールします。
しかし、八郎は弟子もとらないし信楽以外の土地の素材は使わないと断言したのでした。
結局、食い下がる松永美津を弟子にすることはありませんでした。
そして、喜美子は『次世代展』に向けて八郎の横で新しいものを作り上げることを決心したのでした。
その後、自分のノートが1冊なくなっている事に気付いた喜美子。
「僕が悪かったんだよ、、、!多分、ここにおった弟子達だろう、、、!急に辞めさせられたのに腹を立てたんだろう、、、」
でも、百合子は自分のせいだと言う八郎を庇います。
「悪いのは義兄さんたちじゃない!多数決をとらなくても分かる!」
そこに、武志をおぶった信作があらわれます。
その姿を見て、マツは大野家での会話を思い出していました。
「百合ちゃんなら大歓迎や!もちろん百合ちゃんが良ければと云う話だけれど、、、」
そう言う陽子に賛同する忠信。
「あんなもので良かったら、、、信作はけっこう乗り気になっていると思うんだけどなぁ、、、」
あかまつで百合子かま他の男性と握手してるのをみて、信作は【他の人に手さわらすな とまんざらでもない言葉が…
喜美子と八郎がなくなってしまったノートの事について話している処に、松永美津が入ってきました。
「何なんですか?このノート?」
そう言う美津に怒りをあらわにする八郎。
「盗っていくところを見たんです!釉薬の調合が書かれていると思って取り返してきたんです、、、」
三津は辞めさせられた弟子が盗ったノートを取り返してきていたのでした。
驚いて喜美子は怪我を負わなかったかと心配します。
すると三津は冗談っぽく答えます。
「はい、大丈夫です、、、怪我をしましたが弟子にしてくれたら治ると思います、、、」
八郎にどこを怪我したのかを訊かれて三津は”心”と答えたのでした。
弟子にはしないと言う八郎を制して美津を座らせる喜美子。
そのノートの内容は釉薬の調合ではなくて夫婦の調合が書かれていたと言う三津。
「このノートは本当に大事なノートなんです。ありがとう!お腹は空いてる?おにぎり作るから待ってて!」
美津は喜美子が作った作品を見つめていました。
八郎が『次世代展』に出品しようと思っていた喜美子の作品だと美津に説明します。
美津は『次世代展』が新設された賞であることを知っていました。
「だけど、新しい作品をつくることになった!それはかばり前につくった作品だからね、、、」
すると美津は別れた恋人の話をし始めました。
彼は1年前の陶芸展で奨励賞をとっていて、喜美子の様にひらめき型の天才肌でどんどん新しい作品を作り出していたと言います。
それを聞いた八郎は三津の話を否定します。
「喜美子は違うよ!ひらめきで新しい作品を作るのは僕の為なんだ、、、行き詰っていると励まそうとしてくれる、、、そういう奴なんだ!」
すると美津は、彼がどんどん新しいものを作ることで自分が追い込まれてったと言います。
美津は励まされると余計に腹が立って別れていたのでした。
二人の話が一段落すると八郎はあらためて彼女の名前を聞き直しました。
「さっき自己紹介したじゃないですか?松永三津と言います!」
喜美子は少し離れたところでおにぎりを作りながら、ふたりの話に聞き耳を立てていたのでした。
<81話と82話の感想>
百合子と信作は周りがその気になってきていますよね!?
本人同士はどうなんでしょうか?
それにしても、弟子を辞めさせられた腹いせに喜美子のノートを持ち去るとは最低ですね?
深野の弟子たちが連れてきた松永三津はどんな女性なんでしょうか?
どこか喜美子に似ているようにも思えます。
果たして、彼女は八郎の弟子にして貰えるのでしょうか?
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