NHK連続テレビ小説101作目は、信楽を舞台にした女性陶芸家川原喜美子の半生を描いたドラマ『スカーレット』です。
今回は第17週の97話と98話について紹介します。
<先週のあらすじ>
紆余曲折はあったものの秋になって待望の『穴窯』完成しました。
出来たばかりの窯の中に入って興奮しながら感動に浸る喜美子と八郎。
ふたりが窯から出てくると、そこには幼馴染の照子や近所の人たちが集まっていて祝福してくれます。
夜になると、信作の父親の忠信や『丸熊陶業』の敏春や『陶業研究所』の柴田までもお祝いに駆け付けてくれて、盛大な祝宴が催されたのでした。
喜美子は、初めての火入れの計画を八郎に話します。
それは、目標温度1200度で窯焚き期間は3日間と云うものでした。
火の守りは自分がすると言う喜美子でしたが、八郎が反対して3人の交代制で対応することになります。
窯入れが始まって3日が経ちましたが温度が思うように上がりません。
5日目になっても目標温度に届かず、どうしようかと悩んで火のお守りをしている八郎に相談しようとする喜美子。
しかし、喜美子は窯の前で寄り添って寝ている八郎と三津の姿をみてしまったのでした。
喜美子は激しく動揺しますが、ふたりを起こすことはせずに窯に薪をくべたのでした。
<97話98話のあらすじ>
初めての窯焚きは難航を極めていました。
しかも、八郎と三津が寄り添って寝ている姿を目撃してしまった喜美子の動揺は大きなものでした。
でも、喜美子にとっては『穴窯』のことの方が気になっていたのです。
あれこれ悩んで、昔の風呂焚きの時に細い薪をくべたことを思い出します。
そしてそれが奏して窯の温度を上げる事ができたのでした。
一方、三津は八郎との添い寝を気にしていましたが、八郎は大学時代の雑魚寝の話をして平然としていました。
鮫島は直子から『缶ぽっくり』の結婚条件を満たして、電話越しにあらためてプロポーズしたのでした。
そして、直子が受けたのを聞いて家族の皆が大喜びします。
そこに居合わせた三津はその様子を見て複雑な思いでした。
八朗への想いを断ち切らなくてはと三津は川原家を出る決心をします。
そして、『穴窯』は自分には合わないと無理やり理由をつけて喜美子と八郎に出ていく事を伝えたのでした。
喜美子と八郎は大した事を教えられなかったと、ふたりが大切にしている釉薬の配合を書き込んだノートを餞別として三津に渡します。
三津は、自分が男だったらよかったと言い残して『かわはら工房』を後にしたのでした。
その後、窯が冷えたので初めての作品を取り出してみます。
しかし、周囲の期待とは裏腹に目指していたような焼き物はできていませんでした。
喜美子の『穴窯』での最初の窯焚きは失敗におわりました。
八朗が出かけている間も喜美子は次の窯焚きのための準備をすすめます。
一生懸命、上手くいかなかった原因を調べている喜美子を、傍らにいた武志が励まします。
「女はよく泣くもの、、、それを慰めるのが男なんだ、、、」
武志らしい優しい慰め方が嬉しく感じた喜美子でだったのでした。
その頃、八郎は『窯業研究所』の柴田と美術商の佐久間と飲んでいました。
柴田も佐久間も女である喜美子が陶芸家を目指すことに否定的で、八郎に『穴窯』を喜美子に任せる事を諫めます。
八朗が喜美子の才能を褒めますが、ふたりは陶芸家の八郎がいるから今の喜美子があると言うのでした。
そして、八郎は新聞に載った『穴窯』の記事に自分の名前しか紹介されていないことに愕然とするのでした。
そして、家に戻った八郎は喜美子から初めての窯焚きにかかった薪の費用について知らされます。
「420束で15円かかった、、、次回は700束以上で、25万円もかかるから失敗はできない、、、」
大きな費用が掛かる事を知った八郎はしばらく考えてから口を開きました。
「『穴窯』は少し置いておいて、先ずは女流陶芸作家としての喜美子の名前を広めたらどうだろう!?」
八朗は柴田から見せられた新聞を喜美子に見せたのでした。
しかし、喜美子は名声なんてどうでもいいと反論します。
しかも、1回目は八郎と三津が添い寝しているのを見かけて集中できなかったと口を滑らせてしまったのです。
「私には三津さんが出がけに言い放った『男だったらよかった』と云う言葉の意味がよくわかる、、、でも、次は失敗しない、、、」
そして、2回目の窯焚きを決行しますが、また失敗してしまいました。
そして、3回目のために喜美子が武志のために貯めておいたお金を使おうとすると八朗が激怒して反対します。
「『穴窯』はいったん中止だ!やってはいけない!!もうあきらめろ、、、」
<97話98話の感想>
『穴窯』での初めての窯焚きは、失敗するは八郎と三津の添い寝を見てしまうなど、喜美子とって踏んだり蹴ったりでしたね!?
しかし、八郎は喜美子の才能を認めていて、柴田や佐久間の鼻を明かしてやりたいと考えていたのかも知れません。
三津が自分から出ていったのに、喜美子と八郎の歯車は微妙に狂ったままです。
『穴窯』での次の窯焚きは上手くいくのでしょうか?
ふたりの間にできた溝は埋まるのでしょうか?
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